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最新ネタバレ『キングダム』610-611話!考察!最期まで藺相如と共に生きた尭雲

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“中華のうねり”について説明した尭雲。

前回は、王賁の意志を確認した上で、尭雲が矛を振り上げたところで終わりました。

さて、再戦できたものの、心臓が止まりそうな王賁。

一撃で尭雲を倒さなければ、自ら命を落としてしまいそうな厳しい状況です。

このまま王賁は、尭雲に再び討たれてしまうのか!?

それとも、執念の一突きで倒す事ができたのか!?

今回は、尭雲の主に対する想いと、藺相如の二つ目の遺言を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』610話!のネタバレ

それでは『キングダム』610話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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主に対する思い

敵も味方も、戦いながら名前を呼びました。

「尭雲様!」

「賁様!」

走り出す互いの馬。

王賁の心臓は止まりそうになっています。

それでも、王賁は逃げませんでした。

 

やっと、尭雲本陣に辿り着いた信。

助けに行くにも距離があったため、思わず叫んだのです。

「王賁!」

左手で空高く振り上げた矛。

尭雲の鋭い眼差しは、王賁を捉えていました。

攻撃する直前になって、尭雲は過去を思い出していたのです。

それは、主が亡くなる直前の出来事。

城の一室で、静かに横たわる藺相如の姿がありました。

側には趙峩龍と尭雲が見守っていたのです

「二人には、まだ

 役割が残っている」

ポツリポツリと話す藺相如。

少し目を開けて、尭雲に向かって言いました。

「尭雲、その時は

 朱き平原を・・・

 敵の血でさらに深き朱に染めてやれ」

尭雲は「ハッ」と返事をして、ボロボロと涙を流しながら藺相如の手を強く握ったのです。

「我ながら、これ程早く逝くとは

 廉頗達に迷惑をかける」

珍しく弱気な発言に、趙峩龍も藺相如の近くに駆け寄ります。

目をうっすらと開けたまま、藺相如はつぶやきました。

「・・・二人とも

 後は頼んだぞ

 中華は・・・」

尭雲の手からこぼれる、主の手。

藺相如は穏やかな表情で、そっと目を閉じました。

押し寄せる、計り知れない悲しみ。

趙峩龍と尭雲は、激しく涙を流したのです

野望も果たせず、病気によって命を落とした藺相如。

主との約束を果たそうと、尭雲の左手はさらに力が入っていました。

信は焦ります。

「尭雲の方が早い!」

 

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王賁の意地

尭雲が矛を振り上げる瞬間、当然、王賁も槍を構えようとしています。

ところが、少しだけ出遅れた王賁。

歯を食いしばり、どうにか尭雲の矛を槍で止めました。

あまりの威力に、槍を持つ右腕に痛みが走ります。

これで尭雲の動きを止めた、と思った次の瞬間!

 

王賁が乗っていた馬が、尭雲のあまりの力に足が折れて血を噴き出しました。

左側の倒れ込みそうな王賁。

でも、諦めてはいません!

尭雲の矛を止めた直後に、倒れながら心臓めがけて突いたのです!

周囲は、目の前の光景に思わず驚愕しました。

尭雲の心臓を貫く王賁の槍。

王賁はそのまま、馬と一緒に地面へ叩きつけられるように倒れたのです。

口から血を吹き出す尭雲。

落馬はしませんでしたが、左手で握っていた矛は地面へと落ちていきました。

部下は号泣し、叫んだのです。

「尭雲様ァっ!」

どうにかして、尭雲を討った王賁。

すぐに立ち上がりますが、馬が負傷して逃げられない状況です。

尭雲の部下達はすぐに王賁を殺そうと、一気に押し寄せて来ました。

「おのれ、王賁!」

「死ねェ」

ところが、近くまで来ていた信。

すかさず敵を倒し、王賁を守ったのです。

突然の信の登場に、玉鳳隊も驚きました。

ただ、敵からすれば好都合。

信と王賁まとめて殺そうと、部下達は走り出したのです。

 

しかし、「待て」と呼び止めた尭雲。

思いがけない発言に部下は動揺しますが、尭雲は藺相如の二つ目の遺言を伝えるべく口を開きました。

「逝く前に、その二人には

 伝えておかねばならぬことがある

 我が主、藺相如から

 お前達に向けて預かっていた言葉だ」

藺相如は生前、趙峩龍と尭雲に向けて言っていました。

「二つ目は・・・

 敵を止めることが叶わなかった時

 その敵に対しての助言だ」

中華を統べる刃を止められなかった時のために、言葉を残していたのです。

 

藺相如の二つ目の遺言が、まさか敵に対する助言だとは予想外です!

中華の未来を気にかけていた藺相如らしい、寛大な遺言と言えるのではないでしょうか。

こういうところが、ほかの武将とは違う賢いところですよね。

尭雲が止めていなければ、王賁と信は敵に囲まれた状態だったので、命を狙えたかもしれません。

でも、尭雲にとっては、それよりも藺相如との約束を守る方が先決だったのでしょう。

尭雲の筋が通った生き様を見た気がします。

 

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藺相如の助言

尭雲の話を黙って聞いていた周囲。

信はたまらず言いました。

「何言ってんだ、お前

 藺相如ってもう何年も前に死んで・・・」

否定されても、尭雲は話を続けました。

「お前達が本当に

 中華を一つにする刃足らんと

 願うのならば

 胸に深く刻んでおけ」

要するに、本気で中華統一する気があるならば、ちゃんと聞いておけと言っているのです。

尭雲は顔を上げ、藺相如が言った事をそのまま伝えました。

「何があろうと

 振り上げた刃は必ず

最後まで振り下ろせ」

敵とは思えない助言。

王賁は黙って尭雲を見つめ、信は驚いているようでした。

尭雲は、己の体に刺さった矢を自ら引き抜きつつ、話を続けます。

「中華の応えに

 近づく日が来ることがあれば

 意味が分かる、多くの・・・」

本来であれば、応えを導くのは藺相如のはずでした。

だからこそ、尭雲も主のためなら、真っ先に命を燃やし尽くす覚悟でいたのです。

でも、皮肉なことに、結果として誰よりも長く仕える事になってしまいました。

 

尭雲は薄れゆく意識の中で、今までの思い出が走馬灯のように浮かんできたのです。

奴隷の中から選ばれ、幼い頃から指導してくれた主。

時には廉頗(れんぱ)達といがみ合いつつ、互いの力を競ったものです。

どこまでも夢を見せてくれた主。

本当は、藺相如の野望を自分の手で叶えたかった事でしょう。

藺家十傑の中で、最後の将となった尭雲。

「フッ、それはそれで・・・」

藺相如の側近として、最後の役目を果たせた人生も悪くなかったのかもしれません。

尭雲は静かに目を閉じ、馬上で息を引き取ったのです。

旧三大天 藺相如が十傑

最後の一人 尭雲

朱海平原十五日目の戦いにて戦死

 

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『キングダム』ネタバレ610-611話のまとめ

今回は、王賁と尭雲の白熱する戦いと、藺相如の助言が印象的な回でした。

キングダムの中で、藺相如が登場する場面は非常に少ないイメージですが、それでも趙峩龍と尭雲がずっと慕うのが理解できるくらい、偉大な人だったように思います。

もし、病気で亡くなっていなければ、秦国にとっても大きな脅威となっていたでしょう。

話を聞いていた信と王賁に、藺相如の助言の意味が伝わったかは分かりませんが、自分達で叶えられなかった野望を次の世代に託す事はできたのかもしれません。

数々の武将達が夢見た中華統一。

誰も達成した事がない新たな道だからこそ、成し遂げるためには相当な覚悟が必要です。

一人では到底達成できる事ではありませんし、進んだ道が正しいのかも分からなければ、もしかしたら、惑わすような敵も途中で現れるかもしれません。

でも、一度振り上げた刃ならば、己の信じて最後まで振り下ろすべきなのです。

中華のうねりと共に、統一に必要な武将や王は全て揃いました。

あと必要なのは、確固たる己の信念のみ。

朱海平原の戦いを通じて、信や王賁も大きく成長できたはずです。

このまま当初の計画通り、秦右翼は趙左翼を抜く事はできるのか!?

尭雲を倒した事により戦況がどう変化するのか、次回がとても楽しみです!

 

読者の皆さまがこの後に読んでいる記事はこちらです。

⇒『キングダム』612話!李牧と龐煖が交わした約束・・

⇒『キングダム』611話!ついに趙左翼を抜いた飛信隊・・

⇒『キングダム』609話!尭雲が描く中華の未来・・

⇒『キングダム』608話!王翦の勧誘を断った李牧の思い・・

 

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