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最新ネタバレ『キングダム』623-624話!考察!龐煖が武神を志した真の理由

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ついに激突した龐煖と信。

前回は、李牧(りぼく)が龐煖(ほうけん)のことを「人の代表」と表現したところで終わりました。

さて、カイネが抱く疑問に対して、謎めいた発言をした李牧。

龐煖といえば、己の強さを極めるためだけに戦っている印象でした。

ところが、李牧の言い方では、龐煖は自分のために武神になったわけではないようです。

李牧が言った「人の代表」とは、一体どういう意味なのか!?

今回は、ついに明らかにされた龐煖と李牧の過去と、龐煖が武神を目指した理由を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』623話!のネタバレ

それでは『キングダム』623話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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李牧と龐煖の出会い

カイネは、李牧の発言に対して驚きを隠せませんでした。

動揺しつつも李牧に尋ねたのです。

「ど、どういう意味ですか

 あの龐煖・・・様が

 “人”の代表とは!?」

李牧の視線は、相変わらず戦う龐煖と信の姿を捉えたまま。

少し間を置いて口を開きました。

「・・・彼について語るならば

 その出会いについて

話さなければいけません」

カイネと周囲にいる部下は驚きました。

二人の出会いなど、初めて聞いたからです。

話は、今から十九年前に遡ります。

李牧とカイネが出会うずっと前の話。

当時の李牧は、戦に溺れた愚か者でした。

多くのものを失い続けていたのです。

 

李牧は、とある戦で大敗。

ボロボロになった体を引きずりながら、森の中をさまよっていました。

敵にも追われていましたが、体力の限界がきたのでしょう。

仰向けになって、その場に倒れたのです。

もう自分の命が長くないと察した時、運命的な出会いをしました。

倒れた李牧の前を歩いていた男こそ、龐煖だったのです。

 

今と変わらない勇ましい姿。

右手は矛を握りしめ、左手には倒したと思われる虎の顔が握られていました。

意識が朦朧としていた李牧は、なぜか龐煖を人だとは思えなかったのです。

自分の命がもう短いことから、山に住む人外の何かを見たのだと思いました。

すると、龐煖がギョロッと李牧を見て言ったのです。

「我が道を拒む者は

 余さず屠(ほふ)り

 土に還す」

そう言うと、龐煖は掴んでいた虎の顔を投げ捨て、矛を李牧の首へ向けました。

矛の刃は、李牧の喉元へ。

しかし、李牧は恐がることもなく、表情は穏やかです。

力を入れれば、李牧はひと思いに死ねたでしょう。

 

ところが、龐煖はじっと李牧を見つめるのみで、矛を振り下げようとはしません。

不思議に思った李牧は、つぶやくように尋ねました。

「どうした・・・?

 俺は・・・

 お前の道を拒む程の存在ではないが

 目障りなら殺すがいい・・・」

李牧は死を受け入れていました。

そして、心の底から後悔していたのです。

自らが戦に溺れたせいで、親や兄弟、仲間も全て戦で失いました。

もう手元には何も残っていなかったのです。

全てを失って、何を恐れる事があるでしょうか。

「俺が死なせてしまった・・・

 もう俺には・・・」

李牧がゆっくりと瞼を閉じようとした時、龐煖は矛を離して言いました。

「貴様の“役目”は

 まだ何も

果たされていない」

龐煖によると、ほかの者には聞き取れない“地”の声が聞こえるそうです。

その声が、龐煖と李牧を会わせたのだと説明しました。

「貴様は俺の道を

 答えに“導く者”だと」

李牧には、龐煖が何を言っているのか理解できません。

人違いか何かだと思ったのでしょう。

否定をしますが、龐煖は聞き入れません。

李牧の顔の前で、大きな手を広げて言い切りました。

「いずれ分かることだ

 李牧、覚えておけ

 俺の名は“求道者”龐煖だ」

 

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人を救いたい求道者

龐煖と会話したあと、意識を失った李牧。

再び目を覚ますと、なぜか起き上がれるほどに体が治っていました。

フラつく足で森の中を進みます。

すると、李牧を追ってきていたはずの敵が、死体の山となっていました。

李牧の話にカイネは驚きます。

「えっ

求道(ぐどう)者・・・?」

初めて聞く存在に、カイネは動揺していました。

李牧の説明によると、文字通り、求道者とは“道”を求める者のことを言います。

さらに、その道とは“人の救済”でした。

求道者の目的とは、人を救うことだったのです。

 

龐煖によって命を救われた李牧は、しばらく軍を離れて、龐煖が何者だったのか、

求道者とは何かを知りたくて放浪しました。

すると、彼ら求道者は、五百年も続く戦乱の世よりも古い、争乱期から存在していたと知ったのです。

腕には、求道者の証として同じ模様が刻まれていました。

 

彼らは、集まっては争いを繰り返す人の世の苦しさと愚かさを嘆いていたのです。

どうにかして、争いから人を救えないのか。

真剣に考えた賢者の集団こそが、求道者の始まりと言われていました。

 

人々の願いとは裏腹に、人の争いは絶えません。

それどころか、より一層拡大していく一方です。

彼らは、やり方が間違っていると結論を出しました。

争いの中で、「道を探しても答えは無い」と断定したのです。

なぜなら、偏愛がある限り、争いは生まれてしまうから。

“情”がある限り、苦しみの世は終わらないと考えたのです。

要するに、人はある人物だけを偏って愛するもの。

国境を超えて、敵や味方関係なく人を平等に愛することはあり得ません。

カイネは驚いて叫びました。

「そんな・・・

 情があるからっ

 “思い”があるから

 人ではありませんか」

カイネの言う通りで、李牧も納得します。

感情や思いがないなんて、人とは言えませんよね。

でも、情がなくならない限り、人は争いを止める事は出来ない。

この大きな“矛盾”を解くために「人は皆、人を超える存在にならなくてはいけない」と、求道者は考えたのです。

 

では、どうしたら人を超えた存在になれるのでしょうか?

求道者は答えを求めて、人の世から離れて山へと姿を消しました。

持論を証明するために、まずは自らが人を超える存在にならなくてはいけません。

要するに、求道者が模範、お手本となって人を超える存在になろうとしたのです。

李牧も「ここからは、我々凡人の理解を超える話」と前置きして、説明を続けました。

 

求道者は、一つでも奇跡の“模(も)”を示した時、全体に変化が起こって、皆が一斉に上の存在になると考えていました。

ゆえに、彼らの道は人を超えた存在になること。

“模”を天に示すことにあったのです。

あり得ないような話ですが、求道者達のうち、誰か一人でも人の域を超えられたなら、人全体が神に近い存在になれると考えていました。

龐煖が強さを極めていたのは、自分のためではありません。

求道者として争いをなくし、人を救済するために暴威を奮っていたのです。

真実が分かって、カイネは体が震えました。

 

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龐煖が強さを極める理由

おかしな話だと思うでしょう。

李牧も最初は信じられませんでした。

でも、これは紛れもない事実。

李牧は言い切りました。

「一人でも人を超え

 神に近しい領域に立つ時

我々“人”は今とは違う

上の存在に変化し

争いを止め

苦しみ世から完全に開放されると

本気で信じているのです」

何を言っているのでしょうか。

カイネが否定しようとしますが、気持ちとは裏腹に左目から一筋の涙が流れました。

カイネだけではありません。

話を聞いていた部下全員の左目からも涙が流れたのです。

驚きつつも、苦渋の表情でカイネは言いました。

「李牧様、そいつらの言っていることは

 やっていることは・・・

 常軌を逸しています」

それは李牧も分かっています。

でも、求道者たちは「救いの道はこれしかない」と本気で信じていました。

李牧が説明している間にも、龐煖と信の激しい攻防が続いています。

龐煖は誰が相手だろうが関係なく、道を阻む者に対して容赦しません。

 

李牧と龐煖が出会ってから、20年の月日が経ちました。

“導く者”として、李牧は龐煖を見届けようとしていたのです。

何度も言いますが、求道者の目的は人の救済。

目的を果たすために、それぞれの道で神に近い存在になろうとしていたのです。

李牧が今まで出会った求道者のなかには、土くれになるまで瞑想する者。

ある者は、宙を舞おうと谷へ身を投げたという笑い話さえありました。

李牧は最後に言ったのです。

「そして龐煖は

 全てをかけて

 武神にならんとする道を」

 

明らかにされた龐煖の目的。

信じられない話ですが、最終目的は“人の救済”だったようですね。

ただ、私からすると、求道者の行動自体が矛盾に感じてしまいます。

まず、一人でも神に近い存在になれたからと言って、人全体が特別になれるわけではありません。

そもそも、神に近い存在になれたからと言って、争いがなくなると言い切れるのでしょうか?

人の救うために真剣に考え、行動に移すのは素晴らしいことです。

でも、龐煖の行動は、持論を証明するために周囲を巻き込んでいるようしか見えません。

たくさんの命を奪い、強さを誇示したとして、一体誰が救われるのでしょうか?

憎しみは連鎖し、大きな憎悪となって再び争いが生まれるだけなのでは?

数ある道の中で、龐煖は求道者として“強さ”を極めることを選んだ。

それこそが、最初から大きな間違いだったのではないでしょうか。

 

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『キングダム』ネタバレ623-624話のまとめ

今回は、李牧と龐煖の出会いが描かれ、求道者という驚くべき存在が明らかにされました。

求道者は集団のようなので、龐煖以外にも似たような考えを持った人物がいるかと思うとゾッとします。

李牧も偉いですよね。

龐煖が命の恩人であるため、導く者として役目を果たそうとしているのですから。

神に近い存在になるために、龐煖は自我を捨てました。

だから、周りが何を言っても耳に届かないし、一人で行動しているのでしょう。

李牧が言う通り、凡人には理解できない領域です。

人を救済するため、全てを捨てて武神になろうとした龐煖。

強さを極めるだけが理由なら良かったのですが、今回の話で完全に悪役となってしまいましたね。

武神の手によって、王騎や麃公、飛信隊も多くの仲間を失っています。

龐煖の目的を知ったところで、信が納得するとは思いません。

今度こそ、信には絶対に龐煖を倒して欲しいと思います!

 

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⇒『キングダム』625話!武神に勝る信が束ねた思いの力・・

⇒『キングダム』624話!龐煖の道に立ちはだかる者達・・

⇒『キングダム』622話!激突する信と龐煖の怒り・・

⇒『キングダム』621話!無敵の羌瘣すら圧倒する武神龐煖・・

 

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