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最新ネタバレ『キングダム』625-626話!考察!武神に勝る信が束ねた思いの力

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龐煖(ほうけん)に立ちはだかる信。

前回は、龐煖の攻撃によって体が傷だらけになろうとも、信が再び立ち上がったところで終わりました。

さて、敵が迫っている状況でありながら、二人の戦いを見届けている李牧。

龐煖が人の代表ならば、信を含めた「彼らもまた人の代表」と断言します。

李牧が龐煖を導く者ならば、信がその答えを持つ者。

はたして、龐煖が探す答えとは!?

なぜ、信は何度も龐煖に立ち向かえるのか!?

今回は、王翦が挟撃から脱出したその後と、龐煖が変化し始めた様子を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』625話!のネタバレ

それでは『キングダム』625話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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逃げない李牧

李牧救出のため、紀彗軍から駆けつけた馬呈(ばてい)。

倉央(そうおう)のパートナー、糸凌(しりょう)がお相手しています。

女性とは思えない糸凌の圧倒的な力。

二刀流での連続攻撃を、馬呈は全て受け止めいきます。

睨み合う両者。

部下は驚きました。

糸凌であれば、どんな相手でも簡単に抜けるはず。

ところが、今回は手を焼いているではありませんか。

それは趙軍も同じ。

馬呈と互角に戦える相手など見た事がありません。

 

糸凌と馬呈が戦っている頃、倉央が敵をなぎ倒して前進。

今のうちに突破できれば、李牧はもう目の前です。

趙軍は焦りました。

秦軍に抜かれるのは時間の問題。

早く李牧を脱出させなければいけません。

ところが、李牧は未だに丘の上。

倉央は疑問に思っていました。

「なぜ抜けぬのだ、李牧

 右翼 飛信隊が何かしているのか?」

疑問に思っていたのは、田里弥(でんりみ)も同じ。

黙って李牧がいる丘の上を見つめていました。

部下の呼びかけに振り返り、合流した王翦の元へ急ぎます。

田里弥が無事を確認するなり、王翦は言いました。

「後ろから馬南慈(ばなんじ)軍が

 追ってきているぞ」

後方で、馬南慈と傅抵(ふてい)に挟撃された王翦本陣。

蒙恬(もうてん)率いる楽華隊が駆けつけてくれたおかげで、どうにか脱出。

前方にいた田里弥軍に合流できました。

でも、敵を倒したわけではありません。

追手が来ているのは、田里弥も分かっています。

 

後ろから敵が迫っているのは、大きな問題ではないのでしょう。

王翦は戦場をみて言いました。

「李牧はまだ本陣にいるのか」

田里弥も不思議に思っていました。

李牧のすぐそこまで秦軍が迫っています。

なのに、未だに逃げようとはしません。

田里弥は状況を伝えます。

「横撃している右翼 飛信隊に

 何か気を取られているようです」

近くにいた蒙恬は「えっ?」と驚いていました。

王賁は黙って戦場を見つめています。

王翦は何かに気付いたのでしょう。

遠くにいる李牧の様子を眺めながら、「ほう」と返事をしたのです。

 

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龐煖の矛盾

李牧本陣の周りは敵だらけ。

秦軍の視界には李牧が入っています。

ギリギリの瀬戸際で、部下は敵の潜入を必死にくい止めていました。

しかし、いつ突破されてもおかしくありません。

部下は叫びました。

「りっ、李牧様

 早く退避を

 もう限界です、お早く」

ところが、李牧が部下の方を振り向くことはありません。

それどころか、カイネまで一緒に戦場を見つめたまま。

部下も苛立って再び呼びかけます。

「カイネ、貴様何をしておる

 早く李牧様をお逃がしせぬか

 カイネ、カイネッ」

カイネもまた振り向くことなく、黙ったまま。

見つめていた先には、戦う龐煖と信の姿がありました。

 

深手を負っているとは思えないほど、信の力強い攻撃。

もちろん、龐煖も負けてはいません。

常人では追いつけないスピードで攻撃してきます。

互いに矛が直撃。

唖然とする田永と田有。

信の思いが痛いほど伝わって来たのでしょう。

尾平の目からは涙が流れました。

 

李牧の周りにいた部下は愕然とします。

「ば、バカな・・・

 どうなっているのだ、あの男は」

信が龐煖と対等に戦っているのです。

信じられないのも当然でしょう。

李牧は言いました。

「あれが龐煖の対極にある力・・・

 龐煖が理解できない力です」

衝撃を受ける部下達。

カイネも理解できていないようです。

そこで、李牧は力の違いについて説明し始めました。

 

龐煖は求道者(ぐどうしゃ)として、人の域を超えるため武神を目指しました。

修行のすえ、道の極みに達したと判断。

その力を天に示すため、山を降りたのです。

しかし、十七年前にある人物に出会ってしまいました

 

秦国の英雄、王騎将軍です。

思い出したのは、王騎と龐煖が対面した時でした。

血だらけで倒れている摎(きょう)の姿。

愛する者を奪われ、怒りをあらわにする王騎。

龐煖は、王騎の矛によって顔に大きな切り傷ができたのです。

武を極めたと思っていたのに、龐煖にとって初めての敗戦。

自分が未熟だから負けたのだと考えました。

しかし、八年前の馬陽(ばよう)での再戦。

結局、龐煖は一人の力では王騎に勝つことができなかったのです。

 

王騎は龐煖の一撃によって命を落としました。

でも、李牧は二人の一戦を見て思ったのです。

龐煖は未熟だったのではなく、十七年前に武の極みに達していたのではないかと。

当時すでに武神であったにも関わらず、王騎に負けたのだと考えました。

これが本当なら、おかしな話です。

龐煖は、武神になるほど強さを極めた人物。

王騎に負けたのなら、つじつまが合いません。

部下は尋ねました。

「む・・・矛盾した話に

 聞こえますが・・・」

ところが、李牧は当然のように答えたのです。

「ええ、矛盾しています

 しかし

その矛盾こそが“答え”です」

李牧はすでに、龐煖が探す答えを知っていました。

それも李牧だけでなく、麃公(ひょうこう)も気付いていたのです。

龐煖と対峙した時に、不敵な笑みを浮かべて麃公は言っていました。

「己の中の大いなる矛盾に気づかず

 一人もだえている

 ただのど阿呆じゃ」

 

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諦めない信

最初は圧倒的な強さを見せていた龐煖。

ところが、傷だらけの信が少しずつ前へ進んでいきます。

むしろ威力が増し、龐煖を圧倒し始めました。

田永は涙を流しながら応援したのです。

「いけェっ、信」

 

しかし、さすが龐煖。

やられっぱなしではありません。

目で追えないほどのスピードで矛を振り回し、信を攻撃します。

防御する間など与えません。

信の体中から血が飛び散ります。

攻撃に耐えられず、信は苦しそうに跪いてしまいました。

さすがに限界かもしれません。

渕は涙を流し呼びかけます。

「しっ、信殿ォ」

 

ところが!

なんと、信が力を振り絞って攻撃!

倒れ込みながら、矛を前へ突き出したのです。

信はそのまま転倒。

龐煖も攻撃が当たったのか、少しよろめきます。

驚愕する周囲。

一番驚いているのは龐煖かもしれません。

信は倒れたまま。

もうダメかと思いましたが、歯を食いしばって立ち上がろうとします。

限界はすでに超えているはず。

それでも信は諦めません。

体を引きずって、意地でも龐煖に立ちはだかります。

カイネは驚きを隠せませんでした。

これが対極の力なのでしょうか?

李牧は表情を変えることなく言ったのです。

「個で武の結晶となった龐煖とは真逆

 関わる人たちの思いを紡いで

 束にして戦う力です」

龐煖は驚きます。

目の前に立っていたのは、信だけではありません。

傷だらけの信の腕を支える尾到(びとう)と漂。

後ろには腕を組む成蟜(せいきょう)に、微笑む王騎や麃公。

穏やかな表情の蒙驁(もうごう)爺さんまで立っています。

秦国の者だけではありません。

敵の輪虎(りんこ)と万極 (まんごく)までいました。

信が歩んできた道には、たくさんの思いが受け継がれています。

だからこそ、ここで負けるわけにはいきません。

武神龐煖にはない力を、信はすでに手に入れていたのです。

 

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『キングダム』ネタバレ625-626話のまとめ

今回は、紡いできた思いを糧に、何度も立ち上がる信が印象的な回でした。

龐煖に理解できない力。

それは、思いを紡いで束にして戦う力でした。

信はずっと一人で戦っていたわけではありません。

たくさんの支えがあって、ここまで辿り着けたのです。

それを理解しているから、信は何度だって立ち上がれます。

強さを極めるために“情”を否定した龐煖には、辿り着けない境地ですよね。

信が中心となって自然と同志が集まり、大きなうねりとなって時代を変えていく。

これは一人では出来ないことです。

龐煖は武神となるため、全てを捨てて己の道を突き進みました。

ここで負けてしまったら、龐煖には一体何が残るのでしょうか。

因縁の戦いもいよいよ終盤。

信は龐煖を仕留めることができるのか!?

次回が待ちきれません!

 

読者の皆さまがこの後に読んでいる記事はこちらです。

⇒『キングダム』627話!龐煖が最期に気づいた残酷な真実・・

⇒『キングダム』626話!信を凌駕する武人龐煖・・

⇒『キングダム』624話!龐煖の道に立ちはだかる者達・・

⇒『キングダム』623話!龐煖が武神を志した真の理由・・

 

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