Jリーグ開幕前はサッカー後進国だった日本。
外国人監督の本格的な招聘により、日本に最先端の戦術がもたらされます。
日本代表監督を例に挙げれば、 “ドーハの悲劇”で有名なハンス・オフト。
日韓W杯で16強に導いたフィリップ・トルシエ。
そのほか、W杯出場を果たしたジーコ、ザッケローニなどなど。
古い話ですが、日本初の外国人コーチだったクラマーは「日本サッカーの父」と呼ばれるほどの功績を残しました。
しかしメリットばかりではありません。
言葉や文化の違い、監督自身の我の強さ。
そこから生じるコミュニケーション不足というリスクも抱えます。
J1強豪の東京シティ・エスペリオン。
チームを率いる外国人監督はどのような人物像でしょうか?
目次
【アオアシ】ガルージャ監督のプロフィール
名前は、エルナン・ガルージャ。
スペイン出身のエスペリオントップチームの監督です。
年齢は不明ですが40歳の司馬よりは年上と思われます。
自己分析では慎重だと言いますが、傍から見ると“偉そう”な印象が強いです。
福田に対して、来年はヘッドコーチとしてトップに来いと命令口調。
相変わらずの上から目線には、福田も終始ご機嫌ナナメです。
また、冷静沈着な合理主義者でもあります。
例えばトップの練習時間は1日わずか40分。
実際の試合よりも短い時間で、選手たちには高いパフォーマンスを要求します。
応えられない選手に契約更新はありません。
0円提示の世界が待っているだけです。
なお、プライベートに関しては離婚歴があります。
元ヨメは金遣いの荒いモデル出身だそうです。
司馬を支える奥さんとはえらい違いだと、自嘲的に笑うのでした。
【アオアシ】世界の強豪!FCバルセロナとは?!
スペイン・カタルーニャ州のバルセロナを本拠地とするサッカークラブ。
それがFCバルセロナです。
創立は1899年。
日本が明治時代の出来事です。
スタジアムはお馴染みカンプ・ノウ。
福田が活躍した回想シーンでは何度も登場しています。
世界屈指のサッカークラブであるバルセロナは、同時に“育成の王国”でもありました。
その象徴ともいえるメッシをはじめ、シャビやイニエスタ。
ほかにも数多くの一流選手を輩出してきました。
一時期のスペイン代表は、バルサユース出身者で埋め尽くされるほど。
ユースを指揮する福田もバルセロナの育成方針を手本としています。
ガルージャは14歳の時からバルセロナアカデミー、通称「ラ・マシア」に所属していました。
バルセロナ出身という経歴が、透けて見えるプライドの高さに現れます。
【アオアシ】サバデル時代のガルージャと福田の関係は?
https://twitter.com/aoashi_pr/status/1583110805570068480
当時23歳にして日本代表の若獅子と評価されていた福田。
その活躍に目をつけたのが、スペイン1部のSCサバデルでした。
サバデルは降格の危機にあり、チームの起爆材として福田に白羽の矢を立てたのです。
エスペリオンからの移籍を即断した福田。
ガルージャはサバデル時代のチームメイトでした。
バルセロナにいた2年間が、最も輝いたキャリアだと振り返るガルージャ。
その栄光は忘れることができません。
サバデルという小さなクラブに拾われてまで、ラ・リーガにこだわっていました。
上り調子の福田。
下り坂のガルージャ。
サバデル時代の2人はこのような印象でしょうか?
もっとも、プライベートではガルージャが福田や花とキャンプを楽しむ回想もあり、仲が悪かったワケではありません。
楽しかったと花はスペイン時代を思い出します。
しかしながら、プロ選手の殆どは夢半ばで終わるのが運命です。
ガルージャも例外ではありません。
最後はサバデルからも見捨てられ、現役生活を終えたようです。
【アオアシ】ガルージャが見た日本の育成レベルとは?
エスペリオンの監督として来日したガルージャ。
正直なところ、Jリーグの育成組織を軽視していたようです。
93年にプロリーグをスタートさせた極東の島国が、欧州をモデルにして慌てて育成を始めたのです。
所詮は真似事。
上手くいくはずないと、ガルージャが思うのも無理ありません。
どうやら考え自体は今も変わっていないようです。
しかし日本人の真面目さでトライ&エラーを繰り返すうちに意外や意外。
地域に根差したプロサッカーが次々と誕生して、質の高い下部組織が日本全国に普及するのでした。
日本の育成方式は、単なる西洋人の真似事とは違います。
ガルージャ自身が明確に気付いたのは、今シーズンに入ってからでした。
その原因が高校生でプロ契約した栗林の存在です。
ユースからは義経、山田、志村の3人が昇格します。
すぐにでもトップに順応可能でしょう。
さらには栗林と同世代には阿久津たちもいます。
稀に見る豊作世代だとガルージャは確信します。
そして最後のピースとして、アシトたちの実力が気になったようです。
仮にエスペリオンがバルセロナに勝利すれば、日本の育成は想像以上だと認識を改めるつもりです。
【アオアシ】選手に対するガルージャの評価とは?
練習中にメモを取るガルージャ。
書かれた内容とは恐らく各選手たちに対するコメントでしょう。
福田と同じ冷徹な視線にアシトはゾッとします。
まさにDEATH NOTE!
確かにガルージャは未だ日本の育成組織に懐疑的です。
しかし、これまでの描写を見る限りでは、選手個人の評価に関して偏見はなさそうです。
まずは現役20年の司馬の場合になります。
W杯に出場して、クラブを名門に押し上げた稀有な存在です。
全盛期に海外に挑戦する機会がありながら、クラブのために夢を封じた英雄。
国内に留まり海外に匹敵する質の高いプレーを披露することで、結果的に国内のレベルが強烈なほど引き上がりました。
偉大な司馬に対しては、来年も必要だとガルージャは慰留を希望します。
通訳にスペイン語が分かる福田を指名する辺りも、司馬の本音をズバリ聞こうとするガルージャの配慮を感じます。
次は若手の2人、アシトと遊馬の場合です。
初対面ではアシトを“ラッキーボーイ”と呼んでいました。
アシトが福田の秘蔵っ子だと知っての発言でしょう。
3日間のトップとの合同練習を総括するガルージャ。
アシトを“ミラクルボーイ”、遊馬を“ワイルドボーイ”と言い、レギュラー組から得点を上げた2人を認めるのでした。
翌年もユースからのスタートだと指示する一方、Jリーグ開幕以降はトップに参加する可能性があることを匂わせます。
ガルージャの評価論で面白いのは、運の有る無しを重要視していた点ですね。
理屈に合わないことは信じないと言いつつも、そこは指揮官たるもの。
“持っている”選手には興味が惹かれるようです。
【アオアシ】ガルージャはバルセロナに未練がある?
高松宮杯ファイナルを制したエスペリオンユース。
優勝特典として国際大会への出場権を獲得しました。
世界の名だたる各クラブが参加する中、あのチームもエントリーしています。
U-18バルセロナです。
ガルージャは神の宿るクラブだと表現するほど。
果たしてどちらの味方なのかと、ガルージャの古巣に対する思い入れを感じます。
現役時代にカンプ・ノウでバルセロナに勝利した福田とガルージャ。
バルセロナと聞いて特別な感情は無いと福田はトボけますが、因縁の相手にガルージャの心境は複雑な様子です。
⚽アオアシ キャラクター設定画公開⚽️
福田達也
CV:#小林親弘誕生日:10月21日
星座:てんびん座
血液型:A型
身長:176cm
体重:68kghttps://t.co/qYd3EClPYk#アオアシ pic.twitter.com/D1A5HJCWp6— 『アオアシ』TVアニメ公式 (@aoashi_pr) February 25, 2022
まとめ
総じてみると、まだ何となく日本のサッカーを下に見ている感があるガルージャ。
比較対象がスペインでは仕方ないと思いつつ、現実世界の2022年W杯では日本がスペインに勝利して予選を突破しました。
着実に世界との距離は縮まっています。
ガルージャは新人を起用しないため福田によく怒られましたが、今後はそのようなケースはなくなるのではと思います。