呉鳳明は魏軍の総大将として、合従軍編に登場します。
呉鳳明の父、呉慶は以前秦国の将軍である藨公に討たれており、秦国の大戦は父の仇を討つ一戦でもありました。
合従軍編で、呉鳳明が考えた作戦とは一体どのようなものなのでしょうか?
今回は魏軍総大将の呉鳳明についてご紹介します。
Contents
【キングダム】魏国軍総大将 呉鳳明(ごほうめい)
魏軍の総大将として合従軍編に登場する呉鳳明は、魏国きっての軍略家と言われています。
時には兵器を使った戦を繰り広げます。
合従軍としての一戦前に、自信の父である呉慶を討った藨公と対峙しますが、呉鳳明はこのときも藨公の戦い方を冷静に分析しています。
父である呉慶が討たれたこと、そして魏の軍事最重要拠点であった山陽を奪われたことを「魏のなめた辛酸」とし、呉鳳明自身が函谷関を沈めることで過去を清算すると意気込んでいました。
【キングダム】合従軍編とは?
合従軍編では、趙の李牧により企てられた、趙軍・魏軍・楚軍・燕軍・韓軍による合従軍と、秦国による函谷関での攻防戦・蕞での防衛戦です。
趙軍の総大将李牧、魏軍総大将呉鳳明、楚軍総大将汗明、燕軍総大将オルド、韓軍総大将成恢が登場します。
秦軍は、魏軍・韓軍と対峙する函谷関に張唐軍・蒙豪軍・桓騎軍、燕軍には王翦軍、趙軍には藨公軍、燕軍には蒙武軍・騰軍の連合軍が配置されました。
【キングダム】魏軍に与えられた役割は?
魏軍は、韓軍とともに函谷関の前に配置されています。
その役割はもちろん、函谷関の突破です。
魏軍の軍勢は十万、韓軍の五万と合わせると十五万もの軍勢になります。
魏軍は、函谷関を守る張唐軍・蒙豪軍・桓騎軍と対峙することになります。
【キングダム】函谷関の戦いで活躍した呉鳳明
合従軍編の函谷関の戦いにおいて、呉鳳明は活躍をみせました。
函谷関に橋を架けたことにより、函谷関で応戦する張唐軍を窮地に追いやります。
同じく函谷関にいた桓騎による応戦で函谷関を落とすことはできなかったものの、戦いを見守る合従軍総大将春申君にも「あんなものを持ってきていたのか、魏には異質な武将が出てきたものだ」を言わしめています。
【キングダム】呉鳳明が用意した兵器とは?
呉鳳明は、合従軍編で井蘭車という兵器を用意しました。
井蘭車は、函谷関攻略用に呉鳳明が設計した兵器です。
呉鳳明の井蘭車は、「今まで落とされたことがない」「絶対に落とされない」と言われる函谷関に、橋を架けてしまうほどの兵器だったのです。
【キングダム】韓軍に狙われた張唐将軍
函谷関での戦い七日目、突如韓軍総大将の成恢が動いたのです。
成恢は南から西の異世界にまで手を出し、猛毒を持つ生物や植物、鉱物をかき集めていました。
日夜研究を繰り返し、独自の様々な猛毒兵器を作り出した成恢本隊は「毒兵器部隊」と呼ばれていました。
成恢本人の身体も毒に侵されており、ドス黒い血管の浮かぶ醜悪な姿をしています。
そんな成恢軍の毒矢に狙われた張唐将軍は、矢から発された毒煙を吸い、毒に侵されてしまうのでした。
【キングダム】桓騎が魏軍に侵入
呉鳳明が戦に投入した井蘭車を利用して、桓騎は魏軍への侵入へ成功しました。
事前に水をたっぷりと吸わせていた井蘭車を燃やすことはできませんでしたが、煙玉を使うことで井蘭車の中にいる兵たちは一気に混乱に陥りました。
その混乱の中、桓騎軍は地上に降り立ったのです。
桓騎軍は地上に降り立ったことに、魏軍・韓軍は一切気づいていませんでした。
煙幕で視界が見えづらくなっており、疾風のごとくその場を離れたからです。
そして何よりも、魏軍・韓軍は決戦の場となりつつある函谷関の上に意識を集中させており、桓騎軍は堂々と魏軍の中を渡っていくことができたのです。
【キングダム】兵器を燃やされた呉鳳明の反応は?
呉鳳明は井蘭車と呼ばれる兵器を持ち出しました。
井蘭車は呉鳳明により設計された兵器で、一度も落とされたことがないと言われる函谷関に橋を架けてしまったのでした。
しかし、桓騎による火矢で井蘭車は一気に燃え上がってしまいます。
そのときの呉鳳明は、歯を食いしばるように悔しそうな表情を浮かべていました。
【キングダム】呉鳳明は李牧を意識している?
呉鳳明の発言には、ところどころで李牧を意識しているようなニュアンスが感じられます。
藨公軍に対し、自分の戦術を試そうとしたときも「この術が解かるのは俺の他には李牧くらいのはずだからな」といった発言をしています。
合従軍では味方となる李牧ですが、「此度の合従軍の起案者は貴殿だが、別に我々はそれに従属したわけではない。魏軍・趙軍は互いに同列、上官でもない貴殿にこの軍のことをとやかく言われる筋合いはない」といった、挑発ともとれる発言もしています。
列国からの注目を受けている李牧に対して臆さない発言をしますが、間違いなく李牧を意識している発言であると言えるでしょう。
【キングダム】呉鳳明の名言
「魏のなめた辛酸は今ここでこの鳳明が清算する!沈むがいい函谷関、その不落の伝説と共に」
これは、呉鳳明が函谷関に井蘭車で橋を架けたときの名言です。
軍略家・設計士・異質な武将などと称される呉鳳明は、戦においても冷静沈着な様子が描かれていることが多い武将ですが、この台詞の前に父・呉慶を思いしている描写は印象的です。
まとめ
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呉鳳明は、魏軍の総大将であり、春申君にも「異質な武将」と称される軍略家です。
合従軍編の函谷関での戦いにおいても、自らが設計した兵器・井蘭車を投入し、一時は秦国を窮地に陥れました。
合従軍としての勝利は手にできなかったものの、今後も秦国にとっての強敵として登場することは間違いないと言えるでしょう。

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