屯留の反乱の次に飛信隊が活躍するのが著雍攻略戦です。
この著雍攻略戦で信は、魏国最強“魏火龍七師”のひとり凱孟という強敵と対戦することになりました。
他にも著雍編は、信の河了貂への想いが明らかになったり、信が五千人将に昇格したりと見どころがたくさんあります。
そのため本記事では著雍編における信の活躍を結末まで分かりやすく解説していきます!
Contents
【キングダム】著雍編のあらすじ
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キングダム/©原泰久
始皇8年、秦は中華統一の妨げになっていた魏の要所・著雍を奪取するため、騰を大将に据えて侵攻を開始します。
攻略にあたって騰は玉鳳隊・飛信隊など周辺にいた部隊を集めて軍勢を強化。
対する魏も第一将・呉鳳明を大将として万全の態勢で迎えうち、著雍はこの地を巡る秦魏の全面対決となっていきました。
秦軍は録鳴未軍・玉鳳隊・飛信隊を主攻とした秘策で攻略を開始。
しかし呉鳳明の呼び寄せた「魏火龍七師」が騰軍・玉鳳隊・飛信隊の前に立ちはだかり、攻略は苦戦の様相を呈していきます。
中でも飛信隊は、仲間割れや隊壊滅の危機に瀕していくのでした。
【キングダム】著雍編は何巻?
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キングダム/©原泰久
著雍編が描かれているのはコミックス35~37巻。
屯留での騒動が描かれた王弟謀反編が35巻で決着し、直後の第379話から著雍編が始まります。
屯留で信は成蟜に嬴政の中華統一の道を支えるよう託されていましたが、この著雍攻略戦はいよいよその道へと大きく踏み出す戦となりました。
【キングダム】著雍編での飛信隊の役割とは?
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キングダム/©原泰久
著雍編での秦軍の作戦は、王賁発案の三軍同日同時刻進軍というもの。
三軍同日同時刻進軍とは、主攻を三つに分け、その三軍で同日同刻に魏軍本陣に突入するという作戦です。
著雍の地形を利用しながら軍を張り巡らし天然要塞と化した魏軍布陣の、僅かな弱点三か所を三軍それぞれが独自に突破を目指します。
主攻に抜擢されたのは録鳴未軍・玉鳳隊そして飛信隊。
つまり著雍編での飛信隊の役割は、主攻の一軍として作戦期日の三日後正午に必ず魏軍本陣に突入することです。
【キングダム】飛信隊に相対する敵とは?
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キングダム/©原泰久
魏軍本陣に突入するには、敵前線とその後ろに控える予備軍を突破しなければなりません。
しかしその予備軍として配置されていたのが、魏火龍七師・凱孟の軍でした。
魏火龍七師とは、前王・安釐王の時代に「秦の六大将軍」「趙の三大天」と共に中華の覇を争っていた魏の7人の大将軍のことで、魏の武威の象徴的存在です。(詳しくは魏火龍七師のメンバーをまとめた記事で解説しています)
凱孟はその中でも、百を超す武将を討ったという魏国随一の剛将。
飛信隊はこの強大な敵を突破しなければならないということです。
一方で凱孟も龐煖とやり合った信に興味を持ったため、戦いは必然と信と凱孟の一騎討ちになりました。
【キングダム】信VS凱孟
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キングダム/©原泰久
1日目、順調に敵前線を突破しようとしていた飛信隊。
しかしそこで、信との一騎討ちを所望する凱孟の大声が戦場に響き渡りました。
信はその一騎討ちに応じます。
ところが初撃の打ち合いで信は凱孟に吹き飛ばされてしまいました。
それは廉頗と同じ“本物だ”と感じる重い一撃で、その後も激しい打ち合いのうちに信は凱孟に圧倒されていきます。
それでも信は、死線を幾度も越えてきた持ち前の胆力で持ちこたえたのでした。
しかしその一騎討ちは、河了貂が敵軍師・荀早に捕らえられるという衝撃の展開を機に終了します。
【キングダム】人質にされた河了貂に対して信が取った行動とは?
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キングダム/©原泰久
河了貂が捕らえられたことで信が行ったのは、羌瘣への八つ当たり。
羌瘣はただひとり河了貂の事態に気づき、最後まで救おうと奮闘していました。
なので羌瘣に当たるのはお門違いなのですが、それほど信は動揺し苛立ってしまったのです。
当然河了貂を救出したいところ。
しかし飛信隊の失敗は秦軍の敗北に直結するため、渕や飛麃が冷静に反対しました。
すると羌瘣が代わりに捕らえた敵軍師・荀早との人質交換を提案し、信はそこに望みを懸けることにしました。
その時、我呂に「お前にとって河了貂はどういう存在なのか」と問われた信。
信は「身内であり、たった一人の妹のようなもの」だと答えたのでした。
【キングダム】信VS凱孟の決着の行方とは?
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翌日、人質交換により無事河了貂が戻ってきた飛信隊は、遅れを取り戻すべく敵前線を突破。
そして翌三日目、改めて凱孟軍との交戦に臨みます。
この日に魏軍本陣に到達しなければならない飛信隊が取った作戦は、信を囮にして羌瘣隊が本陣に向かうというもの。
信が討たれる可能性もある命懸けの一手ですが、信は再び凱孟と一騎討ちを行い、圧倒されながらも凱孟と荀早の目を引きつけます。
さらに羌瘣隊離脱後は、全ての凱孟軍が信の隊に襲い掛かることに。
しかしそこに隣の戦場にいた隆国軍が援軍として登場し、凱孟軍が撤退に転じました。
撤退間際、凱孟は信に「戦は単なる殺戮の場である」と言い放ちます。
そしてそれを否定する信に王騎や廉頗らの影を見ながら、「戦とは何なのか」の答えを用意しておくように伝え去っていったのでした。
つまりここで信と凱孟の決着はつきませんでした。
【キングダム】信が呉鳳明を討つ?
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キングダム/©原泰久
凱孟との再戦がないまま魏軍本陣が陥落。
秦軍の勝利が戦場に伝わりましたが、信は総大将・呉鳳明を討つべく追撃しました。
そこで信が目にしたのは、呉鳳明と霊凰の姿。
信にはどちらが呉鳳明か分かりませんでした。
すると呉鳳明が霊凰に向かって「鳳明様お逃げを!」と叫びます。
信はその声に釣られ、霊凰を討ち取ってしまったのでした。
勘違いをして呉鳳明を討ち損じてしまった信。
とはいえ魏火龍七師の霊凰を討ったことは秦にとって大きな戦果となりました。
【キングダム】著雍編の結末
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三軍同日同刻突破を成功させ、著雍の戦いは秦軍の勝利となりました。
結果は秦が要所・著雍を奪取し、魏は著雍と魏火龍七師・霊凰&紫伯の損失。
そして秦軍は昌平君の命により、そのまま著雍の要塞化に着手します。
著雍の奪取と要塞化は魏の弱体化を企てるものであり、つまりは中華へ出んとする秦の意思を示すもの。
大きな前進とともに戦国七雄の崩壊を感じた信は、嬴政と誓った中華統一への道を見据えながら、他国に侵攻する覚悟を決めるのでした。
【キングダム】著雍編での信の功績とは?
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著雍編の論功行賞で信は五千人将に昇格します。
功績は霊凰の撃破と著雍の防衛。
五千人将は将軍のひとつ手前です。
騰や隆国曰く、五千人将の目を通してこそ将軍という存在がより見え、五千人将でこそ経験することは多いとのこと。
ここでしっかり甘えを落とせという騰の言葉を胸に、信はいよいよ将軍への最後の一歩を踏み出しました。
また同時に羌瘣が三千人将となり、飛信隊は八千人隊になったのでした。
まとめ
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キングダム/©原泰久
著雍編で飛信隊は主攻の一軍となり、信は魏火龍七師の凱孟と2日間に渡り一騎討ちを行いました。
今回最優先だったのは期日に魏軍本陣に突入することだったため、信と凱孟の一騎討ちは決着がつかないまま終了しています。
しかし信と凱孟の戦いは新世代と旧世代の戦いであり、王騎と重なる信との対戦は凱孟のやり残した戦いとも言え、単なる一騎討ちではない熱い戦いとなっていますので是非注目です。
また、決着がつかなかったのは信と凱孟の戦に対する捉え方の違いもあり、凱孟がその答えを信に預けていったので今後再戦する可能性は高いので期待していましょう。
他にも著雍編は河了貂との関係性や将軍・中華統一への信の大きな一歩となっており、非常に見逃せないエピソードとなっています!
