著雍編では魏火龍七師という魏の精鋭たちが登場!
著雍を狙う秦軍の前に立ちはだかり、騰軍・玉鳳隊・飛信隊を苦しめました。
それでは魏火龍七師とは一体どんな存在なのか、著雍編で現れた理由と壮絶な過去を大紹介!
その強さや著雍の戦いでの活躍・結末まで徹底的にまとめました。
Contents
【キングダム】著雍編のあらすじ
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キングダム/©原泰久
秦は中華進出への新たな要所となった魏・著雍の奪取を目的とし、騰を大将として一帯の攻略を開始しました。
攻略にあたり騰軍は援軍として玉鳳隊・飛信隊を召喚。
王賁発案の、玉鳳隊・飛信隊・録鳴未軍を主攻とした「三軍同日同時刻進軍」という作戦で攻略を目指します。
かたや魏は第一将の呉鳳明を大将として派遣。
地形を利用した堅牢な布陣で秦軍を迎え撃ちました。
そのうえ呉鳳明は「魏火龍七師」である霊凰・凱孟・紫伯の3人を召喚しており、霊凰軍は騰軍、凱孟軍は飛信隊、紫伯軍は玉鳳隊の前に立ちはだかったのでした。
【キングダム】著雍編は何巻?
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キングダム/©原泰久
著雍編はコミックス35~37巻。
屯留の反乱が起こった王弟謀反編の後に描かれます。
【キングダム】魏火龍七師とは?
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著雍編で初めて明らかにされた「魏火龍七師」という存在。
魏火龍七師とは、先代魏王・安釐王(あんりおう)の時代に矛戟をふるい、「秦の六大将軍」「趙の三大天」と並び中華の大乱を彩っていた魏の7人の大将軍のことです。
呉慶(ごけい)、霊凰(れいおう)、凱孟(がいもう)、紫伯(しはく)、太呂慈(たいろじ)、馬統(ばとう)、晶仙(しょうせん)の7人を指します。
「魏火龍七師」は著雍編が初出ですが、作中では呉慶が蛇甘平原の戦いの魏軍総大将として登場していました。
実は呉慶以外の6人が突然表舞台から姿を消したため、魏火龍七師の名は六将や三大天ほど広まっていなかったのです。
姿を消した理由は死去(1人が廉頗との戦傷により死亡、5人が病死)したからだとされていたものの、実は霊凰・凱孟・紫伯の3人は密かに生きていました。
【キングダム】魏火龍七師の強さとは?
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魏火龍七師は「秦の六大将軍」「趙の三大天」と覇を競っていた存在です。
つまり六将・三大天レベルの強さを誇っていたと考えられる、魏国最強の武将たちなのです。
実際に呉慶は魏随一の軍才を持つとされ、王騎にも「列国の脅威となる名将」だと一目置かれていました。
凱孟は100を超える武将を討ったとされる剛将です。
紫伯は魏国史最強の槍使いであり、槍を極めんとする者でその名を知らない人はいないとされるほど。
霊凰は呉慶も恐れたという魏随一の軍師で、かの呉鳳明の師匠でもあります。
そんな彼らと交戦経験のある騰は、著雍の戦いで魏火龍の軍旗を目にすると警戒を強めていました。
魏火龍七師は表舞台から姿を消さなければ、六将・三大天のように英雄として脅威として名が轟き続けていたはずです。
【キングダム】呉鳳明と魏火龍七師の関係性とは?
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魏火龍七師の霊凰・凱孟・紫伯が著雍に姿を現したのは、呉鳳明が彼らを牢から解き放ったからです。
実は死んだとされた魏火龍七師のうち霊凰・凱孟・紫伯の3人は安釐王によって投獄され、14年ものあいだ地下牢に繋がれていました。
それを呉鳳明が現王・景涽王(けいびんおう)を説得し解放したことで、3人は戦線復帰を果たしたのでした。
ちなみに呉慶は呉鳳明の父親であり、霊凰は先述の通り呉鳳明の師匠なので、呉鳳明と魏火龍七師は一世代違うといえ近い関係にあると言えます。
【キングダム】魏火龍七師の過去とは?
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魏火龍七師が表舞台から姿を消した背景には、なんと同士討ちという壮絶な過去がありました。
きっかけは、紫伯の心の拠り所であり恋人でもあった義妹の紫季歌が、義父によって強引に太呂慈と結婚させられ、しかも紫季歌が拒絶したことにより太呂慈が彼女を殺害してしまったことです。
当然紫伯は怒り狂いました。
そしてそれを察した太呂慈が馬統と晶仙を味方につけ、一方で霊凰と凱孟が紫伯の味方となり、魏火龍七師の同士討ちに発展したのでした。
結果は紫伯がひとりで太呂慈・馬統・晶仙を討ち決着。
勝利した紫伯・霊凰・凱孟も安釐王の怒りに触れ斬首されかけますが、呉慶の説得により投獄となっていました。
【キングダム】霊凰VS騰
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著雍の戦いで霊凰は騰軍と交戦します。
王騎の副将として数多の戦をくぐってきた騰は、秦国で最も警戒すべき存在であり、今後の対秦を考えると早めに始末しておきたい武将というのが霊凰と呉鳳明の共通認識。
霊凰は「著雍を守りに来たのではなく、騰を殺しに来た」という意思で、狂戦士・乱美迫を強力な鉞としながら騰軍を強襲しました。
霊凰の戦い方や乱美迫の強さを身をもって知っている騰は、一度退いて立て直さざるを得ませんでした。
【キングダム】凱孟VS信
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凱孟は飛信隊と交戦します。
1日目、凱孟は後方予備軍となっていましたが、勝手に前線に出て信を呼び出し一騎討ちに。
そして3日目に、前線を突破してきた信と再び一騎討ちを行います。
凱孟はいずれも信が「本物」だと感じるほどの圧巻の力を見せつけました。
【キングダム】紫伯VS王賁
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紫伯は玉鳳隊と交戦します。
出陣したのは2日目で、凄まじい勢いで前線を突破してきた玉鳳隊を策をもって包囲。
そして対多数に長けた“力”の槍で玉鳳隊を壊滅寸前まで追い込み、王賁にも重傷を負わせました。
翌日改めて王賁と一騎討ちとなり、やはり圧倒的な力の差で王賁を追い詰めました。
【キングダム】著雍編で霊鳳は死亡した?
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著雍の戦いで霊凰は死亡します。
しかしそれは騰軍との交戦によるものではありませんでした。
終始騰軍を押していた霊凰軍でしたが、交戦中に本陣が陥落。
そこで霊凰は急いで呉鳳明と合流し、逆に騰軍に集中攻撃を仕掛けるという形勢逆転の策を打ちだします。
ところがそこへ呉鳳明を討たんとする信が襲撃。
すると霊凰は呉鳳明に身代わりにされ、信に呉鳳明だと誤認されたことにより討たれてしまいます。
霊凰の死亡は呉鳳明の裏切りによるものだったわけです。
【キングダム】著雍編で凱孟は死亡した?
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著雍の戦いで凱孟は死亡しませんでした。
凱孟は3日目の信との一騎討ちの途中で、隣の戦場にいた隆国軍が援軍として参戦してきたため退却を余儀なくされます。
そして本陣が陥落し、呉鳳明からの撤退命令が出たことでそのまま戦場を後にしました。
その際、戦とは何なのか戦に光などあるのか、信に“王騎らの後を追う者”として答えを用意しておくようにと、再戦を予期させていきました。
【キングダム】著雍編で紫伯は死亡した?
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著雍の戦いで紫伯は王賁との一騎討ちの末に死亡します。
実力としては王賁を圧倒していたものの、“生きる意志”が無意識に欠落していたからです。
急所を守るという反射がなく、その弱点を王賁に突かれ討たれてしまったのでした。
紫季歌の死により生きる意味を失っていたことが原因ですが、ようやく紫季歌の元へ帰れると安堵する紫伯を見ると、紫伯にとって待ちわびた死だったのだろうと感じます。
【キングダム】著雍編の結末
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著雍の戦いは秦軍勝利に終わります。
録鳴未軍・玉鳳隊・飛信隊の同日同時刻進軍により魏軍本陣が陥落し、霊凰が討たれたことでもはや立て直せないと考えた呉鳳明が退却を決断しました。
著雍を獲得した秦は、昌平君の指示によりそのまま著雍の要塞化を開始します。
山陽・著雍を奪われ、霊凰・紫伯という大将軍を失った魏はこのまま滅亡の一途を辿ってしまうのか、著雍の結末は戦国七雄の崩壊を感じさせることになりました。
そして秦がそこまでの行動に出るのかは秦王・嬴政の意志に託されることとなり、物語は加冠の儀が描かれる嬴政加冠編へと続いていきます。
まとめ
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キングダム/©原泰久
魏火龍七師は六大将軍・三大天と覇を争っていた魏の最強武将たち。
同士討ちにより表舞台から姿を消していましたが、投獄されていた霊凰・凱孟・紫伯が呉鳳明により解放され、著雍の戦いで戦線復帰することになりました。
著雍の戦いは信vs凱孟、王賁vs紫伯といった秦の若き将vs前時代の英傑という面が大きく描かれ、また呉鳳明が生き延びるために霊凰が死亡し、新しき時代への移り変わりというものを強く感じる戦いとなっていて面白いんですよね。
言い方はあれですが魏火龍七師は次世代の大きな踏み台になったと言えるので、是非そういった点に注目しながら著雍の戦いに注目していただければと思います!
また魏火龍七師唯一の生存者である凱孟がどんな再登場をするのかも今後期待していましょう!
