飛信隊・楽華隊と共に成長し続ける玉鳳隊。
その最初の大きな進化となったのが著雍編・関常の加入でした。
関常の加入は玉鳳隊の躍進を支え、関常自身も著雍の戦いの結末に関わる大きな活躍をしています。
それでは関常は玉鳳隊に何をもたらしたのか、著雍編における玉鳳隊・関常について詳しくまとめていきます!
Contents
【キングダム】著雍編のあらすじ
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キングダム/©原泰久
秦は魏の著雍奪取を狙い侵攻を開始しました。
著雍は李牧と春申君の国境書き換えによって秦の中華進出を妨げる蓋となっていた場所。
今のうちに取らなければ塞がれてしまうであろう要所であり、だからこそ対する魏にとっても絶対に譲れない要所です。
秦は大将に騰を立て、玉鳳隊・飛信隊を援軍として攻略を開始。
魏は呉鳳明を立て、魏火龍七師の霊凰・凱孟・紫伯を援軍として迎えうちました。
かくして要所を巡る秦魏の戦いは、騰vs呉鳳明という中華全土が注目する全面対決に。
その内容は若き将率いる玉鳳隊・飛信隊が前世代の英雄・魏火龍七師に挑むという、秦の新たな世代の台頭を示す挑戦的な戦となるのでした。
【キングダム】著雍編は何巻?
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著雍編が描かれているのは35~37巻。
王弟謀反編の後に始まり、毐国動乱編へと続いていきます。
【キングダム】著雍編で関常が玉鳳隊に加入
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キングダム/©原泰久
著雍編の見どころのひとつが玉鳳隊の進化。
その進化の理由として描かれているのが、関常という新キャラクターの加入です。
関常は著雍の戦いの半年ほど前に王翦軍から玉鳳隊に派遣されてきた千人将。
転属にあたり、松琢・宮康といった側近をはじめとする関常隊を王翦軍から引き連れてきました。
それにより著雍編の玉鳳隊は王賁の四千人と合わせて五千人隊になっています。
この関常隊の加入により玉鳳隊は“王賁が主攻ではない”など、より幅広い戦術を取ることが可能になりました。
また“関常がいなければ玉鳳隊は全滅していた”という場面もあり、玉鳳隊にとって関常の加入が如何に大きいかということが感じられます。
【キングダム】関常のプロフィール
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キングダム/©原泰久
関常は玉鳳隊の千人将。
初登場は第379話で、その後の第388話から活躍が描かれています。
王翦の側近だったようですが、転属となった理由は本人がはぐらかしているため分かりません。
【キングダム】関常の特徴
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キングダム/©原泰久
関常は後ろ髪を束ねた黒髪の短髪で、口元と顎に少しヒゲを生やしているのが特徴
兜を着用していないので、戦場でも比較的見分けやすいキャラクターです。
【キングダム】関常の性格とは?
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キングダム/©原泰久
関常は軽口の多いやや不真面目な性格です。
ただし思考は鋭く冷静。
頭の回転が早いキレ者で、戦場でも敵の策にすぐさま対応できる柔軟さを持っています。
また戦力や戦況に対しても冷静な視点を持ち、王翦の下に居ただけあってか慎重な策を好みます。
【キングダム】関常の強さとは?
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キングダム/©原泰久
関常は武力も用兵能力も高い実力者です。
率いる隊も主攻を担えるほどの強さを持っています。
しかし関常隊は機動力に優れた部隊であり、どちらかと言えばサポート向き。
正面突破よりは“突いては引く”で深手を負わずに切り崩していく戦い方を得意としており、両翼どちらかにいてこそ本領を発揮します。
関常の冷静な戦況把握力も相まって、主攻を狙う敵の裏を突いたり主攻の危機を救ったりと柔軟な動きができるため、非常に頼りになる存在です。
【キングダム】関常と王賁の関係性とは?
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キングダム/©原泰久
関常は王賁のことを「若君」と呼びます。
しかし絶対服従というわけではなく、時には王賁の戦い方を諫めたり王賁の命令を拒んだり、自分の意思は容赦なく主張します。
それに対し王賁も「好きにしろ」という感じで、あまり良い関係性とは言えませんでした。
そこには関常の「殿(王翦)からお守りをしろと仰せつかったわけではない」という道理があるようですが、王賁の窮地を救うなどちゃんと気にかけている様子が窺えます。
そして関常は、自らを顧みない王賁の戦い方の中に「王家の“正統な後継ぎ”として中華に名を刻む大将軍にならなければならない」という強い覚悟があることを感じてから、王賁に対して素直に付き従うようになりました。
2人の関係性は著雍の戦いを経て変化しているので注目です。
【キングダム】著雍編での活躍
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キングダム/©原泰久
著雍の戦いで玉鳳隊は、魏火龍七師の紫伯と交戦。
そこで関常の有能な立ち回りが見えました。
まず関常は王賁と共に紫伯との目まぐるしい攻勢の応酬を見せます。
紫伯に一手を上回られると、関常は素早く後退の機と判断し、王賁に離脱を進言。
それでも王賁が突入しようとすると「捨て身が過ぎる」と諫め、王賁の策に反対して自軍を後退させました。
しかしその後、王賁ら玉鳳中央軍が敵に包囲され危機に陥りかけた時、関常隊がそれを外側から討ち包囲網から救ったのでした。
また、翌日には中央主攻を任されると渋々ながらも引き受け、役目を勤め上げています。
【キングダム】著雍編の結末
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王賁発案の録鳴未軍・玉鳳隊・飛信隊を主攻とした作戦で著雍を攻めた秦軍。
その策は呉鳳明を出し抜き、秦軍が魏軍本陣を陥落させるに至りました。
さらにこの戦いで王賁が紫伯を、信が霊凰を討ったことにより、呉鳳明が撤退を決断。
秦軍が勝利し、秦は要所・著雍を奪取したのでした。
そして秦軍はそのまま昌平君の命令により著雍の要塞化を開始します。
それは中華統一を目指す秦の意志を示す大きな一歩。
玉鳳隊も著雍を死守するため、その後しばらく防衛戦に励むのでした。
【キングダム】関常がいなければ結末は変わっていた?
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著雍編における関常の加入は非常に重要で、関常がいなければ結末も変わっていた可能性があります。
何故なら先述したように、関常隊が玉鳳隊を救うという活躍をしているからです。
紫伯の槍は凄まじく、それだけで屈強な玉鳳主攻が半壊しており、さらに包囲されることで王賁を含めた玉鳳主攻は全滅するところでした。
辛うじて脱出できたとしても、翌日に主攻を務めた関常隊がいなければ、王賁が紫伯の元に辿り着くことすら出来なかったかもしれません。
そしてこの著雍の戦いにおいて、玉鳳隊の敗北は秦軍の敗北に直結していました。
秦軍は「録鳴未軍・玉鳳隊・飛信隊が“同日同時刻に”魏軍本陣に突入する」という作戦を取っていたため、壊滅はもちろん玉鳳隊が期日に間に合わないだけでも秦軍の作戦は失敗。
著雍の奪取は叶わず、そのまま秦の中華統一への道が塞がれていた可能性まであったのです。
【キングダム】関常は実在した?
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キングダム/©原泰久
玉鳳隊にとってとても心強い関常ですが、残念ながら実在していない『キングダム』オリジナルキャラクターです。
王賁は史実に大きく名を残している人物なので、その活躍を支えるために作られたのでしょう。
王賁に近い頭脳を持ち、且つ率直な意見を述べられる関常は、王賁のワンマンになりそうな玉鳳隊において革新的な存在ですよね。
そして戦術的にも頼れる関常の加入は、大将軍への道を歩む王賁の成長を促したといえます。
今後も王賁の支えになるはずですが、実在した人物でない分、活躍や最期が予想できないキャラクターなので注目していましょう。
まとめ
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キングダム/©原泰久
関常は王翦軍から玉鳳隊に派遣されてきた千人将であり、元々実力の高かった玉鳳隊に更なる戦術の幅をもたらしました。
戦力としてはもちろん、鋭い判断力や忌憚のない意見などが玉鳳隊にとっても貴重であり、今後も番陽とは違う立場での王賁の右腕のような存在になっていきます。
今回は初登場した著雍編における関常についてまとめましたが、ここで変化した王賁との関係性を踏まえると今後の玉鳳隊の活躍もより楽しめるので、著雍編では是非注目してくださいね!
