「その日、世界中の人間は全て石になった」
衝撃のオープニングで始まったDr.stoneお馴染みのキャッチフレーズ。
物語は宝島に到着した科学王国のペルセウス乗員が石化されるという、これまた急転直下の展開になりました。
アマリリスら島の住民との接触で徐々に明らかになる石化光線の謎。
2019年7月から放映開始したアニメでは漫画同様に原作者の稲垣氏が監修をしていることから、二つの媒体で矛盾は無いとした上で、これまで判明した石化現象についてまとめてみたいと思います。
目次
【ドクターストーン】地表に降り注いだ災厄の光
第1話でグラウンド脇にあるクスノキの木の下で大樹が杠に告白しようと決意したその瞬間でした。
杠の遥か背後からの光。
咄嗟に身を呈して守ろうとした大樹ですが、想い虚しく全人類が謎の光に覆われます。
大爆発したような発生源は南米方面。
それを発見したのはソユーズで宇宙にいたために難を逃れた千空の父、百夜たちというのが何かの因縁でしょうか。
原作では既に120話を超えていますが、追加情報が無いことから、発生源は複数ではなく南米1ヶ所から全世界に石化現象が及んだと考えて問題ないかと思います。
アニメを見ると、何やら綺麗な緑色の光線が放射線状に広がり体に触れると、染みるように身体が石化していく、そんなイメージでした。
また、全身が石化されるまで、それほど時間はかからないようです。
体に痛みも感じないようですが、石像のため身動き一つできない状態になります。
アニメでは動けない人々の心の声が入り混じりまさにカオス。
飛行機は墜落しライフラインは停止。
こうして人類は生物の頂点から姿を消していくのでした。
【ドクターストーン】宝島の石化武器
原作第3部の大航海編。
石化現象の謎を解明するために、機帆船ペルセウスが立ち寄ったのは、3700年前に宇宙船ソユーズが着地した通称「宝島」。
島の偵察に向かった千空、コハク、ゲン、ソユーズ。
そして間一髪で助かった銀狼とスイカ。
それらを除いたペルセウス乗員は、宝島のお抱え戦士キリサメの投げた石化武器により、処女航海で全員が石化され壊滅状態に陥ります。
石化武器は金属のリングが二つ絡んだような形状で、大きさは野球のボール程度の大きさ。
ロープで縛り振り回してから投擲しますが、キリサメが胸の袋に入れて携帯可能なことから、重量もそれほど無いと思われます。
そのほかに、五知将の推測から石化武器は一つのみで予備は無く、回収後繰り返し使用されているようです。
そして、それは魔術の類ではなく、誰かが作った科学である、ということが判明しました。
【ドクターストーン】石化武器の法則性
宝島の石化武器が科学で作られたものである以上、何らかの法則性があることが判明しました。
まずは、石化には効果範囲があり、アマリリスと銀狼の体験から目視が可能です。
石化光線は中心から同心円上に広がりますが、例えばペルセウスの乗員には効きましたが、偶然にも海中にいた銀狼は効果範囲の外にいたために助かりました。
前述したボール程度の大きさでも、ペルセウスの全長が横浜にある日本丸クラスと同等と仮定した場合、中心点から余裕で200m以上に効果が及ぶと考えられます。
次に、投げた当事者も石化する恐れがあります。
紐をつけて投げるのは回収以外に自分から極力遠ざける目的もありそうです。
そして、一度途切れた石化は連鎖しないのは、アマリリスが石化した髪の先端を引きちぎって助かったことから分かりました。
まだ不明ですが、コハクたちが石化される直前の武器の反応から、タイマーか感知センサーのいずれかも装備されていると思われます。
【ドクターストーン】治癒効果もある
石化体験にワクワクしたクロムとカセキでしたが、実際にはどのような状況なのでしょうか?
見る、聞くなどの五感はなく意識があるだけの存在となりますが、千空の感想では定期的に意識を引っ張られるような謎の力があります。
意識が飛んだ場合、その間の記憶が無くなります。
復活方法は後述しますが、石化解除されると人間は健康体に戻るなど、治癒能力を最大限に引き出す効果があるようです。
軽微なものでは、杠の指先の傷からカセキの肩コリに腰痛。
凄いものだと、司に首の骨を折られ頚椎損傷した千空、脳死状態でICUにいた司の妹である未来などです。
そのほか、風化などで石像の外見が多少欠けていても修復は可能ですが、石化前から体の一部が無い人は復活して手が生えてくるなどはありません。
また、石像がバラバラのままだと復活して体が自動的にくっつくことも無いため、杠の極秘ミッションのように復活液をかける前に石像を予め修復しておく必要があります。
氷月の管槍で片肺を貫かれた司を救うため、石化能力を手に入れた後に、一旦石化して再度復活する際の治癒能力でケガを治すつもりの千空です。
イバラに胸を貫かれて瀕死の銀狼と一緒に自ら石化したコハクも同じ理由からでした。
【ドクターストーン】石化解除の手段
まずは何故千空と大樹が石化から解除したかです。
3700年という時の流れで2人がたった半年のタイムラグで復活した理由は「石が腐った」からと推理します。
そこで千空と大樹が1年がかりの実験で復活液の調合に成功します。
「科学でファンタジーに勝ってやる」と意気込む千空は杠を復活させますが、その杠を司の人質に取られると半ば脅迫された状況で復活液のレシピを司に教えるのでした。
その秘密はコウモリの排泄物で作られた「奇跡の水」こと硝酸とアルコールの混合液で正体は工業用の腐食液ナイタールでした。
硝酸30対アルコール70の配合比率で石化したツバメの羽でつつきながら微調整します。
今度は宝島編です。
百夜が遺したプラチナで∞生産が可能になった硝酸は、現代工業でも使用されているオストワルト法を用います。
プラチナを触媒としてアンモニアと酸素で一酸化窒素を作り、今度は酸素反応して二酸化窒素ができると、最後は温水に溶けて硝酸が精製されます。
まだまだ全員が石化解除するには大量の復活液が必要になりますが、龍水、大樹、カセキ、杠、クロム、羽京、陽と、全滅しかけた科学王国の主要メンバーが次々と復活するのでした。
連載当初は、硝酸は千空と大樹のように意識が飛ばされなかった人間、ナイタールはそうでない全ての人間、というように使い分けをしているのかと思いましたが、オストワルト法による硝酸でクロムたちが復活している様子を見ると、どちらでも問題なさそうな気がします。
【ドクターストーン】未だ残る謎
やはり最大の謎は「何故全人類が石化したか?」です。
これについては千空も14話で仮説を立てています。
- 宇宙人の科学攻撃説
- どっかの国の軍事兵器説
- 新種ウイルス説
しかし、石化解除される時に周辺もろとも修復される親切な科学設定。
「本当にこれは攻撃なのか・・・?」
とまだ結論をつけるには至っていないのが実情でした。
他に細かい点を検証していくと、
・石化は人間と鳥しか効力がなかったのか?
動物園から脱出したライオンはもちろん、人類に近いはずの猿も石化していません。
・宝島の石化武器は誰が作り、渡したのか?
島の長老たちの言い仕えから昔から存在していたことは推測できますが詳細は不明。
・通信回線に突如「WHY?」と割り込んできた通称「ホワイマン」と関係はあるのか?
など、まだまだ明らかにされるべき秘密が多々あります。
まとめ
とりあえず原作120話を過ぎた時点で石化に関する情報をまとめてみました。
宝島編では千空が現代科学の空の王者“ドローン”を爆誕させて、キリサメの持つ石化武器を空中で強奪するプランを計画中です。
このミッションが成功すれば、新たな事実が判明するはずなので、またの機会に追加情報を掲載できればと思います。

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