熱い頭脳戦が繰り広げられていたハンターハンターが、また休載に入ってしまいましたね…。
こんな時は、単行本を読み返して、ハンターハンター史上最も難解な頭脳バトル、「ヒソカVSクロロ戦」をおさらいしてみましょう。
Contents
【ハンターハンター】ヒソカが幻影旅団に入団したのはクロロと戦いたかったから?

強い者と戦うことに強い喜びを感じるヒソカ。
ヨークシンシティで、クラピカに「幻影旅団に入団したのは、団長と戦うため」と明言していました。
一度はクラピカと組んでクロロと2人きりになることに成功したものの、その時はクロロに念の鎖(ジャッジメントチェーン)が刺さって、念能力が使えない状態だったため、決闘は断念。
それでもヒソカはあきらめません。
除念師を探し出し、念の鎖を取り払うことができれば、決闘するとクロロと取引きし、遂に念願のバトルに持ち込むことに成功します。
ちなみに、除念師を探し出したのは18巻(2003年)、決闘が34巻(2016年)です。
13年分の思いの詰まった決闘です。
【ハンターハンター】待ちに待った、天空闘技場でヒソカvsクロロ!

決闘場所は、なんと天空闘技場。
クロロは、決闘に備えたくさんの能力を盗んで準備してきたようです。
以下の5つの能力を駆使します。
- ブラックボイス…携帯で人間を2人まで操作。
- オーダースタンプ…人形を多数操作。
- ギャラリーフェイク…コピーを作成。
- コンバートハンズ…左手で触れると自分が対象に変身、右手で触れると対象が自分に変身。
- サンアンドムーン…左右の手の平の刻印を押し、その両の刻印が合わさると爆発。
加えて、自身の能力も、栞を挟むことで本を閉じてもそのページの能力を維持できるようパワーアップ。
ギャラリーフェイクは両手が開いていないと使えないため、栞でページを固定する第一の能力として使いますが、栞を抜くとコピーが消えてしまいます。
しかし、サンアンドムーンが死後の念のため、サンアンドムーンを刻印されたコピーは栞を取っても消えません。
ヒソカは消えない大量のコピーを相手にしつつ、隠れたクロロを探さなければなりません。
最初から最後まで、クロロの圧倒的有利で試合は進みました。
【ハンターハンター】天空闘技場でヒソカは敗北した?爆死した?

試合終盤、クロロは、大量に生産されたコピーにオーダースタンプを押し、ヒソカを壊すよう命令。
そしてヒソカを道連れに大爆発!
こうして、ヒソカVSクロロはクロロの圧勝のうちに終わった、かに見えました…。
なんとヒソカは爆発時、自分の念に「自分が死んだあと心肺マッサージせよ」と念じることで、生き返ることに成功します。
あまりにクロロの圧勝だったため、ヒソカも生き返った瞬間、その場にいたマチに「現実は厳しいね」と笑顔で敗北宣言をします。
しかしこの直後、マチの一言「戦う相手と場所はちゃんと選ぶ事だね」を聞いて豹変します。
この一言で、クロロと自分が1対1で戦っていなかっことを悟るのです。
【ハンターハンター】天空闘技場でクロロは旅団員と共闘し、ヒソカを倒した?

まず最初にヒソカが疑念を持ったのは、対戦中、いつのまにか対象に刺さっているはずのシャルナークのアンテナが無くなっていたとき。
ヒソカはこの時、(釣り糸でも結んでおいて引き寄せたのか?)との疑念を持ちます。
糸といえばマチ!
マチが隠れてアンテナ回収を手伝っていたと取ることができます。
さらに1~2秒で1体ペースで増えるはずのコピーが、想定外に多かったことも、クロロがコルトピに能力を返して、コルトピにコピーを作らせていた、とすれば納得です。
私たち読者にとって決定的なシーンは、戦闘中ブラックボイスを操作している手のシーンの横で、クロロが誰かと携帯で話しているシーン。
ブラックボイスは携帯のボタンで操るものですから、電話しているのはおかしい。
電話の相手は、もちろん本当のブラックボイスの持ち主、シャルナークでしょう。
戦闘中ブラックボイスをシャルナークに返して、その後は電話を通じて彼に操作させていた、ということです。
これによって、コルトピがコピーを、シャルナークが人間操作をしている間、クロロは余裕をもってオーダースタンプとサンアンドムーンを使い続けられます。
あの短時間で5つもの能力をとっかえひっかえ使うのは、さすがのクロロでも無茶だった、ということです。
【ハンターハンター】クロロはどんな手を使ってでも、ヒソカを完全に排除したい?

そもそもどうしてクロロは共闘をしたのでしょうか。
クロロは決闘中、「能力を極力隠したり、戦う場所や相手を慎重に選んだり、チームで戦ったりが凡例だ」と言っていました。
つまり、チームで共闘したり場所を有効活用するのは、いたって普通のことだとヒソカにやんわりと宣言していたのです。
まあ、それだけヒソカが強敵だったということでしょう。
ヒソカがこれに気付かなかったことが、一番の敗因でしょう。
【ハンターハンター】ヒソカは共闘を知り復讐を決意!幻影旅団員全員を抹殺する?!
マチの一言は、「団長と戦うときは旅団全員と戦うということだ、本当に一対一で戦いたかったなら、他には誰もいないことが証明できる場所で戦うべきだった」というニュアンスを含んでいますので、これでヒソカは共闘に気づき、激怒します。
まずマチを拘束すると、「旅団全員に伝えてくれる…?今からどこで誰と遭ってもその場で殺すまで闘るとね❤」と宣戦布告します。
マチを殺さなかったのは伝言役が必要だったからでしょうが、最初にシャルナークとコルトピを殺したのは、共闘に対する完全な復讐です。
これから旅団の足を1本ずつもいでいき、最後、団長一人になったときに本当の一対一のリベンジマッチをするつもりなのかもしれません。
まとめ

ヒソカは共闘にブチ切れでしょうが、それだけクロロはヒソカのことを強敵と見込んでいたのでしょうね。
34巻の巻末で冨樫先生も「両者を勃てながらキッチリ勝敗をつける点に注意を払った」と言ってますし、深く読んでみればそれぞれの手ごわさが実感できるバトルだったと思います。
今後どう決着するのか、これからも目が離せませんね。
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