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最新ネタバレ『キングダム』607-608話!考察!思いがけない王翦からの誘い

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李牧軍は〝知略″と〝本能″を合わせ持つ、異種混合軍だと気付いた王翦。

前回は、李牧の戦術を見抜き、己の軍で同じ戦術をやってみせるなど、同じ怪物として力の差を見せつけたところで終わりました。

さて、いよいよ余裕がなくなってきた李牧軍。

一刻も早く王翦軍を倒し、食料庫を燃やされた鄴に戻らなければいけないのに、より厳しい状況となってしまいました。

李牧軍はこのまま王翦軍に倒されてしまうのか!?

今回は、李牧軍の動きと王翦将軍の野心溢れる発言に注目していきたいと思います。

 

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『キングダム』607話!のネタバレ

それでは『キングダム』607話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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畳み掛ける王翦軍

戦場を見つめる雷伯将軍。

部下からは敗報ばかりが届きます。

〝起こり″が分からないように、布陣せず前進した王翦軍。

ならばと、すでに陣組みが完了している雷伯軍は戦術を使って攻めようとしました。

ところが、王翦軍に李牧戦術の仕組みを暴かれてしまい、逆に〝起こり″を利用した返し技で敗れ続けているのです。

これには雷伯将軍も驚いていました。

「この流れは想定されていなかった

 李牧様を越える

ということはあり得ぬが

 奴も近い景色を見ているということか

 おのれ、王翦」

雷伯将軍に敗報ばかり届くのに対して、王翦将軍には勝報ばかり届きます。

「龍太中隊が敵中隊を撃破!

 中央を破りました」

「このままいけば

 敵の半分近くを討てそうです」

部下からすれば、このまま一気に攻めると思われました。

ところが、王翦は何かを見つめて指示したのです。

「今すぐ乱戦を解け

 左へ転進する」

部下は驚きを隠せません。

左とは、共伯軍と戦っている田里弥軍がいるところです。

王翦将軍が戦っている共伯軍であり、まだ倒せたわけではありません。

それなのに田里弥軍に強引に合流しようとしているのです。

 

「我らが行けば

 奴らも追ってくる」

王翦の言う通り、部下もそれは十分理解しています。

だからこそ危険なのです。

戦っている敵を置いて移動すれば、背後から必ず狙われるでしょう。

しかし、王翦は聞く耳を持ちません。

「面倒だ

 まとめて一気に

 決着をつける」

 

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驚きの布陣

王翦軍の動きは敵や友軍、李牧さえも驚愕!

誰も予想していない展開だったのです。

 

王翦軍は一気に横へ広がり、場の人間の思考が一瞬停止する程の大奇襲をみせました。

ここで最初に反応したのは倉央です。

「ハハ、面白い!

 今すぐ待機している

 俺の本軍をここへ呼べっ」

倉央は独断で己の軍を呼び込み、さらなる混沌を生みました。

驚く部下に対して、王翦は「フッ」と鼻で笑うのみ。

倉央の行動は王翦からすると予想通りだったみたいです。

 

李牧軍からすれば、陣形も戦術も関係なし。

かき乱し過ぎて、王翦が知略戦を捨てたと思われました。

ところが、李牧だけは何かに気付いたのです。

「いや、王翦は博打には出ない

 王翦、お前は・・・」

対して、田里弥と倉央は王翦が何をしようとしているのか理解していました。

敵からすれば混沌でも、友軍からすれば作戦通りだったのです。

王翦は馬を走らせながら細かく指示。

「第三・第四隊

 方陣を作り左右移動!

 第六・第八隊を

 一つに繋げて前の壁に!

 龍太の中隊は

左右の盾の中心に入れ!」

王翦の周囲にいた部下は、指示通り散っていきます。

もちろん、指示を待っていた田里弥や倉央にも伝令が届きました。

田里弥は〝鶴″の中央。

倉央は〝鶴″の左翼担当です。

 

共伯将軍は警戒します。

「何だ、何をしている

 王翦軍は」

じっと戦場を見つめる李牧。

すでに王翦が何をしようとしているのか気付いていました。

「布陣だ・・・

 大混戦の中、戦いながら

 陣を作り上げていっている

 現場の中にあって

 それは決して

易いことではない・・・」

なんと王翦軍は、戦いながら布陣していたのです。

出来上がったのは〝赤大鶴の陣″でした。

 

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王翦の意図

驚きを隠せない傅抵やカイネ。

共伯将軍や雷伯将軍も動揺していました。

 

陣組みが完了し、静かに出陣を待つ倉央と田里弥。

これで最後尾に王翦が入れば、大鶴の陣は完成です。

田里弥も最初とは違って余裕をみせていました。

「趙軍側は軍としての配置は

乱されたままでバラバラだ

この差は大きいぞ」

しかし!

ここで、敵も味方も目を見開き驚愕!

「おっ、王翦様!?」

本来であれば王翦は最後尾にいるはずなのに、陣形の目の前に出現。

敵すら動揺して、攻撃もせずに遠巻きに見ている程でした。

「あれって王翦?」

「・・・なはずないよな

 ニセモノか?」

「とりあえず討っちまうか!?」

共伯将軍も緊張が走りました。

「何だ・・・

 さすがに罠か・・・」

李牧軍が驚いた通り、総大将が敵の中に一人で乗り込むなど考えられません。

それは敵だけでなく、味方も動揺していました。

「で、田里弥様

 これも何かの戦術ですか!?」

今回ばかりは、田里弥も倉央も王翦の意図が分かりません。

とにかく、総大将が敵陣に入ってしまった以上、いつでも助けられるように準備するしかありませんでした。

ところが!

驚きの行動に出たのは王翦だけではありませんでした。

「り、李牧様!?」

なんと今度は、李牧自身が一人で前に出たのです!

敵と味方が円を描くように見守る中、向き合う王翦と李牧。

田里弥は信じられませんでした。

「何だ、これは・・・

 ここにきて

この大戦の総大将同士が

 相まみえるなどと・・・」

普通だったらあり得ない状況です。

互いに総大将が何をしたいのか理解できていませんでした。

 

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挑発し合う総大将

先程まで激しく戦っていたのが嘘のように、静寂に包まれる戦場。

誰もが手を止め、王翦と李牧に注目していました。

 

最初に李牧が「初めましてですね、王翦」と口を開きます。

対して王翦は、李牧が言い切る前に「よく出て来たな」と評価。

そこで李牧は「私と話したいのかと思いまして」と理由を述べたのです。

再び黙り合う二人。

 

王翦が何も言わないので、再び李牧が口を開きました。

「王翦、そちらの兵糧が

底を尽いているのは知っています

これ以上やってもあなた方は

討ち死にするか

飢え死にするかのどちらかです

降参しなさい

そうすれば兵達の命は保証します」

李牧は強い武将ではありますが、無意味な殺しは好みません。

彼らしい条件交渉と言えるでしょう。

 

李牧は話を続けます。

「列尾を越え

 兵站を断ってまで

 王都圏に侵入した時点で

 あなたの負けは決まっていたのですよ」

李牧は、兵糧もなければ帰る道もない王翦軍に、勝ち目はないと言いたいのでしょう。

秦軍は、最初は二手に分かれて趙国を攻める予定でした。

ところが、一気に全軍で列尾から乗り込み、趙国内で戦争を始めたのです。

おかげで帰り道は趙軍に塞さがれてしまい、秦国に戻る事すら許されない状況となってしまいました。

 

そこで、今回の戦争の要となってくるのが〝鄴″なのです

橑陽(りょうよう)城は、楊端和によって占拠されました。

あとは趙の巨大都市、鄴(ぎょう)さえ落としてしまえば、二つの城を拠点に戦うことが出来ます。

だからこそ、鄴に桓騎軍を配置し、王翦は部下を城内に潜り込ませ、食料庫を燃やして混乱を招くように仕向けたのです。

王翦は李牧の発言に対して、追い込むように言いました。

「笑わせるな

 鄴の食料が尽きたことは

 察している

 間もなく鄴は落ちる」

 

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最強の国

部下は鄴が落ちる事など知りません。

周囲は動揺していましたが、李牧は王翦の挑発に乗りませんでした。

「落ちませんよ

 鄴は趙の喉元を守る盾です

 趙国百六十年の

歴史の重みにかけて

そんなことにはなりません

鄴は決して

軽くありませんよ、王翦」

笑みすら浮かべて余裕をみせました。

 

ところが、王翦は李牧の意見を全否定します。

「下らんな

 歴史の重みで国が救われるものではない

 上に立つ者共が馬鹿の集団であれば

 それだけで国は亡ぶ」

王翦が言う上に立つ者とは、趙王、すなわち悼襄王(とうじょうおう)の事を指します。

現在の趙王は、自分の欲のためなら国民の命も国の未来も考えない最低な王。

李牧に同情してしまいたくなるほど、守るに値しない人物なのです。

そんな王なので、敵が国を攻めてきても正しい判断ができません。

王翦軍が王都圏に入った時、王都である邯鄲の大軍が動けば秦軍に勝ち目はありませんでした。

しかし、趙王は王翦軍が入ってこないと予測し何もしなかったのです。

 

王翦は趙王を否定した上で、珍しく褒め始めました。

「今の趙国の

唯一の重しとなっているのは

李牧、お前だ

お前が消えさえすれば

間違いなく趙は一瞬で亡ぶ」

唯一の重し、すなわち李牧の事を国の重心的存在と評価したのです。

王翦の言う通り、李牧がいなくなれば趙は確実に衰退していく事でしょう。

でも、李牧達が命がけで尽くしたとしても、今の趙王では未来がありません。

 

違和感を覚えた李牧。

「何が言いたいのです?

 王翦」

問い掛けると、王翦は立場を無視してとんでもない発言をしたのです!

「その才覚を虚しくするな

 と言っておるのだ

 私と一緒に来い、李牧

 お前が私と組み

 力を貸すなら

 二人で全く新しい

最強の国を作ることが出来る」

今回の王翦の発言には鳥肌が立ちましたね!

敵であろうが、優秀な人物は取り入れたいのでしょう。

すっかり忘れていましたが、王翦は元々自分の国を作り上げるのが最終目的でした。

建国のためなら、戦場がどうなろうが秦の未来がどうなろうが知った事ではないです。

常に想像の上を行く王翦。

李牧だけでなく、周囲の反応も気になるところです。

 

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『キングダム』ネタバレ607-608話のまとめ

今回は、常に周囲の予想を超えた動きをする王翦将軍が印象的な回でした。

敵だけじゃなく、仲間までも動揺するぐらい独断での行動でしたからね。

今まで秦左翼の蒙恬や、秦右翼の信や王賁が必死に戦っていたのは何だったのかと思うぐらいの展開でした。

ただ、李牧としては脅迫に近いような王翦の誘いは断るでしょう。

でも、せっかく総大将同士が向き合ったわけですから、このまま終わるとは思えません。

李牧は大変賢い男なので、少しでも有利に動くように条件交渉ぐらいはするでしょうね。

突然の王翦からの誘い。

はたして、李牧はどんな返事をするのか!?

次回が待ちきれません!

 

読者の皆さまがこの後に読んでいる記事はこちらです。

⇒『キングダム』609話!尭雲が描く中華の未来・・

⇒『キングダム』608話!王翦の勧誘を断った李牧の思い・・

⇒『キングダム』606話!李牧軍を完全攻略した王翦軍・・

⇒『キングダム』605話!李牧の戦術を見抜いた王翦将軍・・

 

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