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最新ネタバレ『キングダム』648-649話!考察!政も驚く呂不韋らしい幕引き

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不穏な動きをし始めた河南。

前回は、政が直接「呂不韋に会ってくる」と提案したところで終わりました

邯鄲攻略に苦戦している秦軍。

そんな中、隠居生活をしている呂不韋の元に、政に負けた残党たちが集結。

肆氏から、朝廷を脅かすほどの勢力になっているという報告を受けます。

呂不韋はかつて反乱を起こし、嬴政を暗殺しようした男

はたして呂不韋は政の話に応じるのか!?

それとも再び内乱が起こってしまうのか!?

今回は、呂不韋と政が交わす会話の内容を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』648話!のネタバレ

それでは『キングダム』648話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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呂不韋の眼差し

秦国・咸陽。

昌文君と肆氏は焦った様子で、廊下を歩いていました

河南はすでに、朝廷を脅かすほどの勢力となっています。

呂不韋が企んだことならば、政が河南に直接出向くなど敵陣に飛び込むようなもの

大王になにかあったら大変です。

二人は、朝廷会議のあとに政を説得しようと考えていました

ところが、扉を開くと政の姿がありません。

それどころか、文官の姿もなく、ホウキで掃除をする者が一人だけ。

会議の準備がされていないことに、昌文君は驚きます。

すると、掃除をする者が困った様子で「会議は明日に延期すると昨夜伝達があったはず」と説明

どうやら、昌文君と肆氏に止められると分かっていた政。

二人には、会議が延期することを、あえて伝えていなかったようです。

驚愕する昌文君と肆氏。

 

肝心の政はというと、すでに河南を訪れていました

かつて互いの信念をぶつけあった二人。

きれいな青空が広がるなか、呂不韋と政は向き合って立っていたのです。

呂不韋は長いヒゲを触りながら挨拶。

お久しゅうございますなァ、大王様」

政はじっと呂不韋を見ているだけで、なにも返事はしません

しかし、呂不韋はいつもの調子で会話を続けます。

「少し、お顔が疲れておられますか」

政を心配しているようで、なんて仰々しい言い方でしょうか。

呂不韋も秦軍が鄴攻略を果たし、次に邯鄲攻略を狙っていることは知っているはず

難戦になることを分かっていて、あえて挨拶代わりに尋ねたのでしょう。

すると、政は質問に答えず「お前は変わっていない」と返事。

呂不韋の眼差しを確認して言ったのです。

「蘄年宮(きねんきゅう)で

俺に負けを認めたままの目をしている」

少し黙る呂不韋

「そうですかな?」と問いかけますが、政は考えを変えません。

そもそも政が河南にやってきたのは、呂不韋の目を確認するため

ただし、河南には政の命を狙う者が多くいるはず。

もちろん、昌文君と肆氏に伝えていなかっただけで、強力な護衛は連れてきています。

それでも直接、自分の目で確認したかったようです。

政は予想していた通り、呂不韋は反乱を起こす気などないと判断

さっそく本題に入ります。

 

まずは、なぜ河南に不穏な動きが広がっているかです

残党が集まれば、咸陽も見過ごす気はないと分かっていたはず。

なのに、呂不韋は城主でありながら放置していたわけです。

肆氏に疑われても仕方ないでしょう。

邯鄲を狙う大事な時に、内乱などありえません

だからこそ、肆氏は呂不韋の命を奪うべきだと提案したくらいでした。

「ほーそれは恐ろしい」と、まるで他人事のような反応をする呂不韋

政としては、すぐにでも河南の不穏な徒を押さえ込んで欲しいところ。

ところが、呂不韋からすれば簡単なことではなかったのです。

 

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嬴政にとっての武器

肆氏を始め、邯鄲にいる者は呂不韋が不穏な徒を集めていると思っています

しかし、それは大きな間違い。

呂不韋が「大人しくせい」と言ったところで、従う者達ではありません。

逆に、これでも随分と動きを押さえているぐらいでした。

ところが、人が人を呼び、政への恨みを晴らすべく人が集まっていたのです

 

解決したはずの問題が、解決していない現実。

かつての反乱は、まだ終わったわけではありません。

平定するということは、想像以上に難しいこと

さらに政は、中華統一を成し遂げるため、中華全体を平定しようとしているわけです。

想像を絶する覚悟が必要といえるでしょう。

呂不韋が中華の話を急に始めたので、政は河南に話を戻します。

河南は呂不韋の城。

ならば、城主が平定するのが自然の流れでしょう

ただし、政を恨む相手に「大王に忠誠を誓え」など言えません。

呂不韋とて、政の命を狙ったほどの人物。

そこまでする義理はありませんでした。

 

政はならばと、反対するならお前の命を狙うしかないと話し始めます。

ところが、呂不韋は反乱の徒は、自分が原因で集まっているわけではないと説明。

「あなたに問題がある」と言ってきたのです

驚く政。

呂不韋からすれば、肆氏の考えが正しいと思っていたのです。

今回の河南の件に関しても、刺客を送り込んで呂不韋の命を奪えばいいだけのこと

もっと遡れば、嫪毐反乱の際に呂不韋を死刑にすべきでした。

そうすれば、反乱の徒の依り所になることもなかったでしょう。

呂不韋は「あなたは優しすぎるのです」と指摘したのです

 

しかし、そんな政が勝者として呂不韋の前にいるのは紛れもない事実。

「難しいものです」と呂不韋は笑います。

そして、微笑んで話を続けました。

「しかし、本当に覚えておいて下され

その優しさは大王様の武器でもあるが

 先々、唯一の弱点と成り得ますぞ」

これが最初で最後の進言だと、政にアドバイスしたのです

「最後」という言葉が、なんだか気になる政。

 

さらに、呂不韋はここぞとばかりに、昔の話を始めます。

それは嫪毐反乱の際、蘄年宮で二人が舌戦した時のこと。

当時の呂不韋は、暴力ではなく「お金で中華を豊かにしてみせる」と言っていました。

対して政は、「人の持つ本質は“光”だ」と反論

人の力によって、平和な世界が作れると断言したのです。

呂不韋からすれば、今も自分の理念が正しいと思っているのでしょう。

政の理念が正しいというならば、証明できる方法はひとつ。

中華統一をし、本当に争いのない世界を作ること

それが現実となって、初めて自分の負けが確定すると呂不韋は考えていたのです。

「今も人の正体は“光”だと信じていますか?」

呂不韋の問いかけに、「勿論だ」と力強く返事をする政

大王の意志を確認したところで、なぜか呂不韋は政を抱き寄せて言ったのです。

「では、心からご武運を祈っております」

ハッとする政。

返事をしようとしますが、呂不韋は政をパッと離して「お帰り下さい」と歩き始めます。

政に背中を向けたまま、河南は自分が鎮めると約束

呂不韋自身は、河南から外に出ると死罪になってしまうため、この城を離れることはできません。

だからこそ、悔やんでいることがありました。

それは、政が中華統一した様子を自分の目で見られないこと。

本当であれば、新世界を見て回りたかったのです

「ハッハ、致し方ない

 では大王様、失礼致します」

呂不韋はそう言って、政を残して立ち去っていったのです。

 

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河南からの伝令

呂不韋との話を終え、何事もなく咸陽に戻った政。

ところが、約束したにも関わらず、ひと月経っても呂不韋は行動を起こしませんでした

河南の不穏な動きは拡大するばかり。

見過ごせなくなった咸陽は、呂不韋から「河南」と財全てを取り上げることを決定

その命を、呂不韋に送りました。

拒否すれば、軍隊を動かす事態へと発展。

再び反乱が起こる危険性があったのです。

 

ところが、河南から来た返しの伝令は予想外なものでした。

伝令を部下から聞いて、立ち上がる政。

ほかの文官たちも絶句しています。

驚くのも無理はないでしょう。

呂不韋は、鴆毒という毒を飲んで自殺していたのです

報告を聞いて静まり返る城内。

政は悔やむように「呂不韋」の名をつぶやいていました。

こうして、紀元前235年。

「史記本紀」には、呂不韋が密かに葬られたと記されています

ほかにも「史記呂不韋列伝」では、毒で自殺したとされていました。

ただし、あくまで史記に記されているだけのこと。

実際に呂不韋が自殺したのかどうかは、定かではありません。

 

雪が降り積もるなか、平野を走る一台の馬車

車内は確認できませんが、なにやら女性たちの声が聞こえてきます。

「外に出るのに、何とも大がかりなことをされましたねェ」

すると、一緒に乗っていた男が返事をしました。

「ただの外出ではない、そなたらと放浪の旅だ

 あのくらいせねば面倒であろうが」

どうやら、女性数人と一人の男が乗っているようです。

すると、一人の女性は「死体ですぐに別人と分かる」と予想

それはもちろん、男も分かっています。

ばれたほうが、大王も分かってくれるはず。

男は政を信頼していました。

 

さてさて、馬車に乗っている男が、呂不韋なのかどうかは分かりません。

しかし、史実では呂不韋は自殺しました。

これにより、反乱の徒がもう河南に集まることはないでしょう

ただし、城主でなくなったということは、財がなくなったということ。

呂不韋は中華中を旅して、政のお手並みを拝見しようと考えていました。

ところが、ついて来た女性陣は「貧乏は嫌だ」と反対。

呂不韋は「貧乏もたまにはよいぞォ」と笑って返事をしていたのです。

 

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『キングダム』ネタバレ648-649話のまとめ

今回は、呂不韋との会話によって、政の信念が再確認できた回でした。

それにしても、呂不韋とは本当に掴みどころがない男ですね。

命が奪われる危険性がありながらも、政にアドバイスする余裕まであります

やはり、自力でトップに登り詰めたベテランは貫禄が違いました。

呂不韋が最後に指摘した通り、政の弱点は「優しさ」でしょう。

優しいからこそ敵を生かし、今回の河南のように再び反乱の徒が湧いてしまうわけです

趙国のように、権力や武力を使って人を動かすほうが簡単でしょう。

しかし、政は違います。

戦争は、人の“光”を奪う災いだと断言

自分の代で戦争を終わらせ、人が人を殺す必要がない世界を実現しようとしているのです。

人によっては、政の考えはきれいごとだと思うでしょう。

でも、いつの時代も政のようなリーダーは必要ではないでしょうか。

呂不韋が退却したことにより、秦国は再び政の一枚岩となりました。

紀元前235年には、予想外の戦いが三国間で起こるとされています

はたして、秦国の次なる敵とは!?

次回がとても楽しみです!

 

読者の皆さまがこの後に読んでいる記事はこちらです。

⇒『キングダム』650話!什虎に宣戦布告した蒙武軍・・

⇒『キングダム』649話!昌平君が考えた驚くべき戦略・・

⇒『キングダム』647話!陰で動き始めた呂不韋・・

⇒『キングダム』646話!万策尽きた李牧の弱音・・

 

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