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最新ネタバレ『キングダム』649-650話!考察!昌平君が考えた驚くべき戦略

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呂不韋の失脚により、再び政の一枚岩となった秦国。

前回は、呂不韋が自殺したとみせかけて、河南を立ち去るところで終わりました

さて、現在も続いている趙国王都・邯鄲攻め。

軍総司令の昌平君による指示のもと、王翦が総大将となって趙軍の防衛線突破を試みています。

しかし、なかなか一筋縄ではいかない様子。

対趙最前線には、飛信隊の李信、楽華隊の蒙恬、玉鳳隊の王賁も集結しています。

ほかにも、楊端和軍や桓騎軍までいるにも関わらず、敵の壁を突破することができません。

はたして、秦軍は趙軍を討ち破り、邯鄲を攻略できるのか!?

そして、昌平君が考えた次なる作戦とは!?

今回は、飛信隊がいる対趙最前線の様子と昌平君が考えた作戦の内容を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』649話!のネタバレ

それでは『キングダム』649話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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兵数で圧倒される秦軍

歯を食いしばる信

矛を振り上げ、自ら先頭に立って敵を蹴散らしていきます。

ここは、対趙最前線

飛信隊は、敵の壁を抜けるべく奮闘していました。

信の攻撃により、一時的に抜けることに成功。

後ろからは田永と楚水が続きます。

ところが、奥からは再び敵の援軍がやってくるではありませんか

飛信隊が最初に相手にしていた敵の数は二万。

援軍が来てしまえば、敵の数は二万どころではなくなってしまいます。

動揺する信や田永。

 

さらに、部下からも報告が入ります。

「隊長!

 左の“黒飛麃”が危ないみたいです」

黒飛麃(くろひひょう)とは、岳雷がいる隊のこと

そして、軍師の河了貂からも「一度下がれ」と指示されているようです。

せっかく前進したのに、再び下がらなくてはいけません。

信は悔しそうな表情をして、周囲に一度本陣まで下がるように指示

ピンチとなっている岳雷を援けに向かいました。

信を先頭に、隊は左へ旋回。

「黒飛麃」に合流すると、さらに奥で戦っている「赤飛麃」も苦戦しているようです

飛信隊は信が将軍になってから拡大し、一万五千人まで数が増えました。

しかし、その数をもってしても趙軍の防衛線を抜けることができなかったのです。

さらに、それは飛信隊の持ち場だけではありません。

秦軍全体が苦戦していたのです

趙軍大防衛線を突破するべく、横並びに配置された秦軍。

鄴攻略の翌年。

王都邯鄲を攻略するどころか、防衛線を抜くことすらできていませんでした。

 

本陣まで下がった飛信隊。

各隊のリーダーが集まり、信と河了貂が中心となって軍議が始まっていました

信の苛立ちは止まりません。

最初に聞いていたよりも、兵士の数が多い趙軍。

ほかの持ち場も、どうやら数で圧倒されているようです。

さらに、数だけでなく、扈輒将軍などの前線を守る趙将たちがキレ者揃いでした

やはり、王都を守るために、優秀な将軍たちが邯鄲に集結していたということでしょう。

話を聞いていた我呂は言いました。

「でも、やっぱ数だ

 こっちの兵数が足りてねェ」

我呂が言う通り、防衛線を突破できない最大の原因は兵数

信はなんとかできないのか、河了貂にかけあいます。

それか、昌平君に言って援軍を送ってもらうべきでしょう。

 

しかし、そんな簡単なことではありません。

河了貂の説明によると、国内の兵士はほかの戦地や要所に出払っていたのです

つまり、対趙最前線に兵をよこすほどの余裕はありませんでした。

隣にいた渕も、ならば他から兵士を回してもらうようにと提案します。

しかし、それも簡単にできることではありません。

拠点配置から兵士を回してもらうということは、その拠点が弱くなってしまうということ

ただし、秦軍が戦っているのは趙軍だけではありません。

ほかの国からの侵入を防ぎつつ、邯鄲攻略を狙っている状態です。

慎重に兵を動かすべきといえるでしょう。

対楚の軍を回してもらうのは危険です

だからといって、対韓軍は元々兵をあまり置いていません。

そうなると、残るは対魏軍。

しかし、河了貂の話では、すでに対魏軍から兵を限界まで引っ張ってもらっていたのです。

これ以上、魏軍の前線にいる兵を減らすわけにはいきません

それには大きな理由があります。

河了貂は地図を見ながら言いました。

「今度は魏軍が

 必ず秦に侵攻してくる」

魏は、秦国の真下に位置する国

国境には、黄河という名の大きな河があります。

前線が手薄になれば、船団を使って黄河を渡り侵攻してくるでしょう

そうなれば、黄河の近くにある「鄴」まで奪われてしまうかもしれません。

河了貂の説明を聞いて、衝撃を受ける隊長たち。

 

拠点から兵を回してもらえないならば、今の軍で突破するしかありません

話は再び振り出しに戻ってしまいます。

答えがでない飛信隊。

信は楽華にいる蒙恬に相談しに行こうとしますが、河了貂が止めました

なぜなら、咸陽の本営からずっと指示が来ていなかったからです。

指示が来ていないということは、次の準備をしているということ。

河了貂は険しい顔をして断言したのです

「きっと・・・

 昌平君(先生)が今

 大きな手を考えているはずだ」

 

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邯鄲攻略の鍵

秦国・咸陽にある本営。

昌平君の言葉に、ほかの文官たちは言葉を失いました

さすがの政も驚いている様子。

すると、再び昌平君が説明を始めたのです。

 

趙国の王都・邯鄲攻略を狙う秦軍。

攻略の鍵となるのは「魏」だと考えていました

対趙前線にいる兵が足りないことは、昌平君も理解しています。

だからこそ、魏の脅威を取り除けば、対魏軍の兵士を趙に送ることができました。

では、どうやって魏軍の脅威を取り除くのでしょうか。

昌平君は言い切ったのです。

「故に、今すぐ秦は

 魏国と“同盟”を結ぶべきだ!」

衝撃を受ける文官たち

 

秦国は、六国制覇をしようと総力をあげて挑んでいる最中です。

同盟など、逆行するようなもの

全員が反対していました。

ところが、政だけは冷静に尋ねたのです

「だが、今この時

 魏が同盟を受けると思うか、昌平君」

政が疑問に思うのも無理はありません。

確かに、昌平君が言う通り魏と同盟を結べば、趙を討ちやすくなるでしょう。

しかし、趙を滅ぼしたあと、次は魏を狙うことになるはず

それは魏国も十分理解しているはずです。

つまり、同盟を結ぶということは、魏からすれば自分の首を絞めるようなもの。

そこまで魏は愚かではありません。

すると、昌平君はつぶやいたのです。

「条件次第かと」

明らかに魏が不利であるにも関わらず、条件によって応じると考えている昌平君

一体、どれほどの条件を出せば、魏は応じてくれるというのでしょうか。

 

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魏国に提示した条件

魏国王都・大梁(たいりょう)

大きな軍隊が近づくと、城門が開き始めました。

魏に帰還したのは、“火龍”呉鳳明大将軍です

主要な兵士を引き連れて、前線から帰って来たようですね。

彼らはそのまま馬を走らせ、本殿へと向かいます。

呉鳳明は手を合わせ、大王に挨拶しました。

「第一将、呉鳳明

 ただ今戻りました」

魏国の大王の名は、景湣(けいびん)王

近くには、軍師の玻璃(はり)だけでなく、宰相の月華広(げっかこう)もいました。

王は、呉鳳明を前線から呼び戻すほど、どうしても意見を聞きたかったようです。

話とはもちろん、秦から同盟を持ちかけられたこと

呉鳳明も向かう道中、話は聞いています。

同盟を組む期間は三年

ただ、呉鳳明のことです。

答えは決まっていました。

「考えるまでもない

 『否』

 使者の首をはねて送り返してやれ」

「ですよねー」と納得の玻璃

「それはかわいそうじゃ」と同情する月華広。

 

本来であれば、呉鳳明の意見を聞かなくてもすぐ断る話でしょう。

ところが、秦がだした条件がちょっと面白いものだったのです

そのせいで朝廷側では判断できず、悩んでいました。

「どんな条件だ」と、玻璃に尋ねる呉鳳明。

なぜか玻璃は微笑んだまま黙ってしまいます。

緊張が走る室内。

玻璃は、机に広げられた地図に向かいながら言いました

「秦は“什虎(じゅうこ)城”を

 魏(我々)に与えるそうです」

「什虎城」という言葉に反応する呉鳳明。

 

什虎とは、魏・楚・韓・秦の四か国の国境地帯

つまり、什虎城とは中華でも指折りの最重要地だったのです。

それを本当にくれるというならば、簡単には断ることなどできませんでした。

呉鳳明は理解できなかったのです。

なぜなら、そもそも「什虎城」とは楚にある城

秦や魏のものではなかったのです。

「・・・奴ら・・・正気か」

さすがの呉鳳明も動揺している様子でした。

秦がだしてきた驚くべき条件。

それは、三年同盟を結ぶ対価として、秦軍と魏軍が共闘し什虎城を攻め落とすこと

玻璃は穏やかな口調で説明を続けます。

「その什虎城をそのまま我々

 魏に渡すと言ってきたのです!」

 

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『キングダム』ネタバレ649-650話のまとめ

今回は、膠着している秦軍を助けるべく、昌平君が提案した条件が衝撃的な回でした。

玻璃が言っていたように、「什虎城」とは四か国にとって最重要地。

つまり、喉から手が出るほど欲しい城になります。

城を攻め落とすべく、共闘するだけでなく差し出すと言っているわけですから、魏が悩むのも無理はないでしょう

ただし、魏に渡すということは、秦にとっては今後不利になるということでもあります。

条件次第とはいえ、こんな事を考え出す昌平君は恐ろしい男ですね。

李牧や王翦などキレ者は多くいますが、昌平君は群を抜いている気がします。

そもそも、昌平君は元々呂不韋の部下でした

それが寝返り、いまでは秦国に欠かせない優秀な軍総司令。

さらには、蒙毅や河了貂の先生でもあります

史実では、最終的には昌平君が秦を裏切るような記載もあるみたいですからね。

もしかしたら、敵は国外だけではないのかもしれません。

現状を打破するべく、魏に同盟を持ちかけた秦

はたして、魏国の判断とは!?

次回がとても楽しみです!

 

この記事の関連記事はこちらからです⇩

⇒『キングダム』651話!什虎に集結した猛者達・・

⇒『キングダム』650話!什虎に宣戦布告した蒙武軍・・

⇒『キングダム』648話!政も驚く呂不韋らしい幕引き・・

⇒『キングダム』647話!陰で動き始めた呂不韋・・

 

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昌平君の真意は、史実通り「韓」攻略だろう。
しかもそれはギョウ攻略作戦開始の時から始まっている。

李牧が昔言ったように、韓攻略こそ秦が中原に出るために必要。
でも魏と趙が援軍を送って邪魔をする。だから不可能だ、と。

昌平君はその不可能を可能にするために、まずギョウを落とし、わざと軍勢を少なめに送って「邯鄲攻めに苦戦している」と思わせ、しかたなく魏に大きなプレゼントと引き換えに協力してもらいたがってる、という状況を創り出す。そうして楚と魏の不仲を創り出し、魏が韓を助ける余裕がなくなるような状況を創り出そうとしている。

「ギョウを落とせば3年で邯鄲を」と言ってるのであって、「すぐに」とは言っていない。韓責めがすでに頭にあったことが明らかだ。

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