羌瘣を殺すためにやってきたという羌礼。
羌瘣を“見て”彼女の気がズタズタだと知った羌礼は、羌瘣の気が復活する三日後に戦うことを宣言し去っていきました。
一方、羌礼によって“呼び戻しの術”で寿命を大幅に失ったことを信たちに知られてしまった羌瘣。
信に「あとで説明する」と語った羌瘣は、まず三日後に羌礼を倒す決意をしました。
羌礼の中に“祭”を見た羌瘣は「識の死が原因で礼は今深い闇の淵にいる」ことに気づいたのです。
自分を殺せば羌礼は本当に闇の底に落ちてしまうだろうと考える中、必要なら羌礼を斬って殺す覚悟で立ち向かう決意を固めた羌瘣。
果たして羌瘣は羌礼を闇の淵から引き戻すことが出来るでしょうか。
第667話は『三日後』ということで、羌礼との約束の三日後、羌瘣と羌礼が向かい合う日がやってきます。
『キングダム』667話!のネタバレ
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原泰久『キングダム』667話より引用
それでは『キングダム』667話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
身内の覚悟
場面は羌礼が「今日から飛信隊に入ってやる」とやってきた時に戻ります。
羌礼の処遇を羌瘣・信・貂で相談しているところですね。
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原泰久『キングダム』667話より引用
実はあの時すでに羌瘣は、“羌礼が自分の命を狙ってきたのだろう”ということを2人に話していました。
「…もしそれが本当なら俺らが黙っちゃねーぞ」と信。
しかし羌礼は羌瘣並に強いという話が来ているので、もし取り押さえようとして仲間に死人でも出たら収まらなくなると心配する貂。
そんな2人に羌瘣は「礼には手を出さないで」と伝えました。
「これは身内の問題だ」
そう言ってひとりで何とかしようとする羌瘣に、信は「俺らだってお前の身内だ」と返します。
羌瘣にとって心強く、嬉しい言葉でしょう。
羌瘣は感謝しますが、それでも頑なに「これは私が一人でやらないといけない」と言います。
それは“一族のことは一族でしか分からないところがある”から。
「礼を救えるのは私だけだ」
原泰久『キングダム』667話より引用
羌礼の様子を理解しすでに彼女を救うつもりでいた羌瘣は、詳しいことは言わずただ一言信に告げました。
「礼のことは私に任せてくれ」
そんな羌瘣の意志を受け止めた信は、羌礼のことを全て羌瘣に任せることに決めます。
ここ最近信が静かな気がしていたのは、羌瘣を信じ全て託していたからなんですね。
羌瘣が知る羌礼そして羌識
約束の3日後まで、羌瘣は天幕の中で気の回復に努めていました。
まだ一族にいる頃の記憶を巡る羌瘣。
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原泰久『キングダム』667話より引用
羌瘣と羌象、羌礼と羌識。
羌象を長女として本当の姉妹のように仲良く暮らしていた4人の姿が蘇ります。
ある日は識が羌瘣に術のコツを聞きに来ました。
羌瘣が快く教えようとするも「礼は婆と私以外から教わるのは嫌いだから私が瘣姉に聞いてそれを礼に教える」という識。
またある日は礼が羌瘣に術のコツを聞きに来ました。
それは「今度は私が教えてやりたいからこっそりコツを教えて欲しい」と言う理由。
羌瘣は「…面倒臭いなお前ら」と呆れますが、識と礼はそうして互いに補いながら一緒に成長していたようです。
羌瘣に教えを乞いに来るのが自分のためでなく相手のためというところに、本当に仲の良さが窺えますね。
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原泰久『キングダム』667話より引用
羌瘣は笑顔で修行していた2人を見てきたからこそ、現在の礼の様子が痛いほど理解できるのでしょう。
だからこそここで彼女を引き戻さねばなりません。
三日後当日
そして早くも三日後。
飛信隊の面々も気が気ではなく羌瘣や信の姿を探しますが、彼らの上=高台ですでに戦いは始まろうとしていました。
信と貂が見守る中、羌礼はやってきます。
「死ぬ覚悟は出来たんだろうな羌瘣」
原泰久『キングダム』667話より引用
その顔はすでに殺る気満々の気迫に満ちています。
羌礼もこの3日で仕上がっていますね。
有無も言わさず戦闘が始まりそうな雰囲気です。
しかしその前に羌瘣はひとつ質問をぶつけました。
「祭で識はどんな風に死んだ」
煽りになり兼ねない質問をする羌瘣に戸惑う貂。
信はひたすら見守っています。
「識はどんな顔で死んでいった。礼、お前が今思い浮かべる…」
原泰久『キングダム』667話より引用
そう言いかけた時、やはり羌礼が激昂し攻撃を仕掛けてきました。
「死人がし…しゃべるな羌瘣!!」
勝負は巫舞で
羌礼の攻撃を躱す羌瘣。
岩をも斬り裂く鋭さを持つ羌礼の剣が凄まじいスピードで羌瘣を襲います。
焦る貂。
しかし信は羌瘣がまだ剣を抜いていないことに注目し冷静に見つめていました。
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原泰久『キングダム』667話より引用
するとその時、隙をついて羌瘣が羌礼に顔面パンチ!
まさかの拳!?
羌礼は地面に叩きつけられました。
本気を出せば羌瘣の方が強いのかも…と思われましたが、羌瘣曰く「礼は気分屋」なので、羌礼もまだ本気じゃなかったようです。
「嬉しいね。本当にここまで回復してくるとは」と感心しながら立ち上がる羌礼。
対し羌瘣は「ああ。今だけなら本気で…お前と“深いところ”で戦える」と緑穂に手を伸ばしました。
やはり蚩尤族、拳ではなく剣でなくては語り合えません。
そして「深いところで」の意味を羌礼は察しました。
「互いに最大奥義“巫舞”で決着をつけようってか」
原泰久『キングダム』667話より引用
剣を構える羌礼に「そういうことだ、礼」と向き合う羌瘣。
一騎討ちは巫舞による決戦へ!
『キングダム』ネタバレ667-668話のまとめ
過去の彼女たちの姿が本当に胸にきます…。
こういった温かい日常があればあるほど祭を越えた者は闇に追い詰められていきますよね、本当に残酷なしきたりです。
そうして追い詰められた礼を救うべく、羌瘣が選んだのが巫舞での一騎討ち。
深層心理での語り合いとなりそうですね。
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原泰久『キングダム』667話より引用
その中で羌瘣は「祭で識はどんな風に死んだ」という点に向き合わせようとしているのではないでしょうか。
巫舞は深く潜りすぎると戻ってこられなくなる可能性を孕んでいます。
使い手同士の戦いですから、ヘタすると2人とも魄領まで落とす戦いになってしまいますよね。
羌礼をそこから引き戻す道標となるのは何なのかとなるとやはり羌識の存在。
ということでそこで改めて羌識の死に向き合い受け止め、羌礼が前向きに生きるようになればいいなと思います。
巫舞は反動も大きいはずなので羌瘣もただでは済みそうにありませんが、命がけで羌礼を救う覚悟に、身内として何としても救いたいという気迫を感じますね。
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原泰久『キングダム』667話より引用
そして羌瘣の身内として我慢強く見守る信も立派。
飛信隊の皆も駆けつけ始める中どんな結末を迎えようというのか。
次回は羌瘣と羌礼、巫舞の戦いに注目です!

⇒『キングダム』669話!羌族対決決着!礼を引き戻したのは識の・・
⇒『キングダム』665話!羌礼の目的は羌瘣を殺すこと!?・・