前回では、歩兵団が誇りにかけて見事奇襲を成功させました。
そして作戦通り信ら騎馬隊も崖上に到達し、いよいよ影丘攻略が現実的になってきました。
一方で右翼の雷土軍は龍白公の末子・曹還を虐殺し、龍白公をおびき寄せます。
果たして雷土は、このまま龍白公を討ち取れるのでしょうか!?
第693話『バカ親子』ということで、龍白公親子の絆に注目です!
『キングダム』683話!のネタバレ
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原泰久『キングダム』683話より引用
それでは『キングダム』683話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
怒り狂う龍白公
末子・曹還の無惨な死に、声にならない声で泣き叫ぶ龍白公。
ほとばしる怒りで雷土軍に斬りかかっていきます。
しかし龍白公はすでに多数の雷土兵に囲まれていたため、龍白公自らもすぐに槍に突かれ、何本もの弓が身体に突き刺さりました。
「還…還…還…!」
原泰久『キングダム』683話より引用
変わり果てた息子の姿を見つめ、その名を呼びながら血を吐く龍白公。
しかし龍白公は倒れませんでした。
すでに致命傷を負っているはずなのに、まだまだ龍白公は怒りのままに雷土軍を蹴散らし抵抗します。
この人数で囲んでいてなぜ倒せないのか…雷土軍は焦ります。
龍白公散る
そうこうしているうちに敵の援軍が迫ってきているようで、部下が「雷土さん逃げろ!」と進言してきました。
敵は何やらものすごい速さでこちらに近づいてきているようなのです。
しかし雷土はまだ退きません。
ここで龍白公の首を取っておけば、桓騎の戦いを少しは楽にできるだろうと思うからです。
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原泰久『キングダム』683話より引用
雷土は、「おのれ!よくも還を!よくも!」と歯噛みする龍白公を矛で叩きつけました。
それでも龍白公はまだ倒れず、「このクサレ外道が!」と雷土に斬りかかります。
しかし逆に矛を持つ右手を切断されてしまいチェックメイト。
「ただでは死ねんぞ貴様」
そう言って強く見据える龍白公の首を、雷土は容赦なく斬りつけました。
「じゃあな。バカ親子」
原泰久『キングダム』683話より引用
龍白公は「還…」と呟きながら首を切られ死亡します。
龍白公親子の絆
龍白公を撃破し、撤収しようとする雷土。
ところがなんと、龍白公が首に刺さった雷土の矛を強く握ったまま死亡しているため矛が抜けないのです。
恐るべし龍白公の恨み。
雷土は部下に龍白公の腕を切断するよう指示します。
しかしその時、突如周囲の雷土兵が次々に襲われ倒れていきました。
何者かが戦場に乱入してきたのです。
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原泰久『キングダム』683話より引用
雷土は剣を構えようとしますが、その者の勢いが凄まじく、剣を交える間もなく雷土は馬から叩き落されてしまいました。
やってきたその者とは、龍白公の長兄・竜布でした。
竜布は弟と父の死を目の当たりにし、龍白公と同じように号泣し打ち震えます。
「間に合わなかった!」
そして気づけば竜布に続き多くの兵が雷土軍を取り囲んでおり、雷土自身も竜布軍に捕縛されてしまったのでした。
憤怒に満ちた竜布は、雷土を扈輒の元へ連れていき“なぶる”ことを決意。
父と同じように歯噛みしながら、父と同じ言葉を雷土にぶつけました。
「ただで死ねると思うなよ、右翼の将雷土ォ!」
原泰久『キングダム』683話より引用
こうして雷土は扈輒軍に捕らえられることに。
(チッ、しくじった…。すまねェお頭…)
形勢は逆転し、右翼の戦場は雷土の敗北となったのでした。
飛信隊に心強い援軍
一方、左翼飛信隊vs岳白公軍。
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原泰久『キングダム』683話より引用
歩兵団により奇襲は成功したものの、兵数の差により思うように進めず、まだ崖上を制覇することが出来ていませんでした。
貂としては羌瘣隊を上にあげたいところですが、羌瘣隊は歩兵団が崖を登るために敵を最も引き付けていたせいか、なかなか穏斜地に近づくことが出来ないでいたのです。
飛信隊は戦力で劣る上に現在一方向からしか攻められない状態なので、「せめて右側から上に行けたら“挟撃”で揺さぶれるけど、あそこの狩り場は生きてる」と貂は焦ります。
すると番陽がこんなことを言い出しました。
「で、できるぞ“挟撃”が!」
原泰久『キングダム』683話より引用
それはどういう意味なのか…貂が困惑していると、本当に戦場の右側から砂埃が舞い始めました。
「仕込んでおったのだ…数日前に」と番陽。
今日本陣が崖上に登ったら挟撃するよう、別動隊を仕込んでいたのだそうです。
その別動隊とは、亜花錦!
亜花錦の加勢で戦況が動きそうです!
『キングダム』ネタバレ683-684話のまとめ
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原泰久『キングダム』683話より引用
雷土が捕まってしまいました!
龍白公親子の絆と恨みは相当深そうですので、雷土には本当に「ただでは済まない」仕打ちが待っているのでしょう。
オギコから「無茶しすぎるな」というような伝令を受けていましたが、果たしてこの状況は無茶しすぎた結果なのか、むしろこれも桓騎の策のうちなのか…。
でも雷土が「しくじった」と言っている以上、予定外の展開なのでしょう。
竜布はすでに怒り心頭でなぶる気満々ですし、雷土は少し死亡フラグが立っていたので心配ですが、どちらにせよ桓騎軍が形勢逆転するきっかけになりそうな気はしますね。
桓騎軍形勢逆転の目は左翼にも生まれていました。
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原泰久『キングダム』683話より引用
亜花錦の姿が見えないと思っていたら、伏兵としてずっと潜んでいたのですね。
数日前から仕込んでいたということは王賁たちが上がってくるのをずっと待っていたのでしょうが、よくここまで隠れられていましたね。
番陽が今言うのは酷いですが、亜花錦の登場は嬉しい展開です!
次回はこのような経緯になったいきさつと亜花錦の奮闘が描かれそうで楽しみです!

⇒『キングダム』685話!信と岳白公が対峙!雷土は扈輒軍本陣で・・
⇒『キングダム』684話!亜花錦はどうやって潜んでいたのか!?・・
⇒『キングダム』682話!信ら騎馬隊も合流し奇襲は成功!一方で・・
⇒『キングダム』681話!飛信隊歩兵団の力!培ってきた泥臭い・・