原泰久『キングダム』729話より引用
桓騎軍・氾善の部隊と遭遇した飛信隊&楽華。
彼らは宜安で桓騎と落ち合う予定でしたが、桓騎軍敗走の報を耳にして判断に困り足を止めていたところでした。
そこで飛信隊らは「協力すれば宜安城を落とせるのではないか」と考えます。
さらにそこへ氾善隊と行動を共にしていた砂鬼一家も合流。
砂鬼一家は強い意志で宜安に向かおうとしており、飛信隊らの協力を得ようとしていました。
しかし、飛信隊は拷問集団である彼らを宜安に連れて行きたくない。
那貴の交渉により「謎に包まれている桓騎のルーツを話せば宜安に連れて行く」という流れになります。
誠意を示すために仮面を取り、美しい女性の顔を披露した砂鬼一家の長。
彼女はまず「砂鬼一家が桓騎一家の最古参」なのではなく「桓騎が砂鬼一家の最古参」だと言いましたが、一体どういう意味なのでしょうか。
第279話『美しい子』は桓騎と砂鬼一家の関係性が描かれます!
目次
『キングダム』729話!のネタバレ
それでは『キングダム』729話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
全員が美女なわけではなかった!
非道の拷問集団・砂鬼一家の長は美しい女性でした。
言葉を失う飛信隊。
そこで尾平は読者を代弁するかのような疑問を抱きました。
ひょっとして砂鬼一家って全員女(しかも美女)なのではないか、と。
しかし残念…尾平の言葉を聞いた1人が仮面を取りましたが、中身は顔中傷だらけの強面男性でした。
拷問集団の砂鬼一家ですが、本人が拷問されたような見た目をしているのが気になります。
桓騎が砂鬼一家に加入する
さて砂鬼長曰く「桓騎が砂鬼一家の最古参」ということですが、その意味は「砂鬼一家は元からあり、そこに桓騎が入ってきた」とのこと。
桓騎が13歳辺りの頃、ある土砂降りの日、砂鬼一家が縄張りにしていた山間の山道に桓騎が倒れていたのだそう。
ケガをしているようですが、何故そこで倒れていたのかは描かれていません。
桓騎を見た偲央(しお)という女性は「何て美しい子…」と思いました。
桓騎はすでに死んでいるかのように見えましたが辛うじて生きており、偲央に助けられそのまま砂鬼一家に加えられました。
ちなみに偲央は、現在話をしている砂鬼長(衣央)の姉です。
桓騎が砂鬼一家を変えた
「しかし桓騎は普通の人間ではなかった」と衣央は言いました。
桓騎は一家を劇的に変えてしまったのだそう。
つまり現在の拷問集団としての砂鬼一家の姿は、桓騎によって作り上げられたのです。
確かに回想の中の砂鬼一家は、あの不気味な格好はしていません。
しかし桓騎は“ある出来事”をきっかけに砂鬼一家を出て行き、それから自分の一家を作って大きくしていったそうです。
そのため桓騎は“砂鬼一家の頭”ではなく“桓騎一家の頭”なのであり、厳密には現在砂鬼一家は桓騎一家に属しているわけではなく、昔のよしみで“横にいる”といった関係なのだそうです。
桓騎が砂鬼一家を出て行った理由は話してくれませんでした。
ただ「続きは“宜安の城内”で」と衣央は言いました。
1つ気になるのは、桓騎が砂鬼一家の前に現れた13歳より前のこと。
しかし「それを知っている人間はもういない」と衣央は答えました。
桓騎見失うも自信満々の李牧
場面は変わり、李牧本陣に続々と桓騎軍残党の討伐・捕縛の報が届いていました。
懸念すべきは肝心の桓騎を捕らえられないどころか、それらしい姿を見たという報告すらもないこと。
最も考えられるのは、西の赤麗城への入城です。
赤麗城は秦軍が直前に根城にした場所であり、趙軍はこの戦場まで彼らをおびき寄せるため赤壁との間に関のようなものを作っていなかったからです。
しかし、たとえ赤麗に入ったとしても「出られない」と李牧は言いました。
それだけ包囲に自信があるわけで、桓騎軍残党は確実に数を減らしていますし焦る必要はないのです。
それでも桓騎は“逃げると見せかけて中に入り込んでくる”という手も使う場合があるので、カイネは念のため李牧本陣の警備を厳重にすることにしました。
桓騎はまだ諦めていない?
当の桓騎本軍は甲冑のまま、首元まで水位のある川を歩いて渡っていました。
すでに心身ともに限界の中で橋のない川に突き当たってしまったのですが、頭の桓騎が川に突っ込んでいってしまったため、皆で渡ることになったのです。
「みじめですね敗走とは」とため息をつく摩論。
しかし桓騎は「闇夜の川渡りは久々だな」といつもの調子で笑っており、そこから厘玉らと「昔は“秦の軍に”追われながらよく渡っていた」なんていう思い出話になっていきました。
話は盛り上がりますが、やはり「今回はさすがにちょっと厳しそうスね」という不安が付きまといます。
ところが桓騎は大したことはないと言います、どうせ最後は自分が勝つのだと。
やはり桓騎は諦めていなかったのです。
この状況で放つその言葉は一体本気なのか、摩論が問い質すも桓騎は「フッ」といつもの調子ではぐらかすだけでした。
紅春始動!
空が白み始めてきた頃、宜安城の見張りがゴゴゴゴという不審な物音と影に気付きます。
近づいてきたそれはなんと紅春!!!
蒙恬の意見を聞いた上で、やはり宜安奇襲に動き出したということですね。
力強くそびえ立つ紅春ですが、宜安兵からしたら不気味すぎる!
桓騎軍反転の命運を背負い、いざ紅春始動です!
『キングダム』ネタバレ729-730話のまとめ
原泰久『キングダム』729話より引用
今回判明したのは、桓騎は13歳の頃に砂鬼一家に拾われ一家入りし、一家を非道の拷問集団へと変え、ある出来事をきっかけに砂鬼を出て自らの一家を作ったということ。
話はここまでということで、思っていたより明かされませんでしたね。
さらに桓騎を知るポイントは“砂鬼一家に入る以前”と“砂鬼一家を離れるきっかけとなった出来事”にありそう。
特に砂鬼一家を離れるきっかけとなった出来事には偲央の存在が関わっていそうですよね。
そこには愛と血にまみれた何かがあったと想像してしまいますが、続きは「宜安の城内で」ということでまずは飛信隊らに宜安をとってもらわねばなりませんね。
一方で桓騎本人も何かを企んでいる気配がありますが、一体今どこに向かっているのでしょうか。
地図上では宜安の上下に川が見えますが、さすがに趙軍に見つからないまま一晩で移動できる距離ではないですから、やはり包囲を掻い潜りながら宜安を目指しているのだと思います。
これほど宜安を目指している砂鬼一家とちゃんと合流して欲しいです。
でも氾善と砂鬼に宜安を任せているからこそ他にやることがありそうな気も?
もちろん李牧も様々な可能性を思考しているとは思いますが、桓騎の過去が描かれ始めた以上やはりまだまだ桓騎の見せ場があるはずですのでその動向に注目していましょう。
その前に次回は紅春の華々しい活躍に期待です!

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