桓騎軍の李牧本陣急襲により佳境を迎える趙北部攻略戦。
成功のカギは趙軍が集結してくる前に李牧が討てるかどうかであり、秦軍の早期決着の願いが桓騎軍に託されていました。
そして両陣営幹部の必死の攻防の末、ついに桓騎が李牧の頭部を斬り裂いたのでした!
しかし李牧は倒れませんでした。
まだ戦う意志を見せる李牧によって再び李牧と桓騎、両総大将の首を狙う全霊を懸けた戦いが再開。
一体どちらが勝利を掴み取るのでしょうか。
また別戦場で砂鬼一家が飛信隊に合流したり、虎白公の隊が李牧と桓騎が戦う戦場に向かっていたりとまだまだ見どころを控えています。
第746話『欠落した才能』は桓騎と李牧の対話に注目!
Contents
『キングダム』746話!のネタバレ
それでは『キングダム』746話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
皆の意識が李牧から桓騎に
李牧に桓騎を狙うよう指示された傅抵が桓騎の元へ駆け出しました。
厘玉に迫られたのは、このまま李牧を討ちに動くか、桓騎を守るべく傅抵を止めに行くか。
その時、厘玉の頭に浮かんだのは桓騎一家に入った時のことでした。
黒桜と雷土を引き連れた若い桓騎が、厘玉を仲間にしたシーン。
そして厘玉は桓騎を守ることを選びました。
黒桜も弓矢で傅抵を狙います。
つまり側近たちが桓騎を守りに動き出したということであり、それによって桓騎兵の意識が李牧から少し逸れることになりました。
やはり李牧はこの展開を狙って傅抵に指示を出したのでしょう。
黒桜斬られる
李牧ではなく桓騎を選んだ桓騎軍について、「俺たちより劣っている部分」だと傅抵は言います。
今の戦況的には、李牧の方へ向かうのが桓騎軍の取るべき正しい戦術だったはずでした。
しかし「自分たちは元々お前らみたいな“戦争屋”ではなく、気持ちで戦っているのだ」と厘玉。
黒桜も同様に気持ちの入った矢で傅抵を追い詰めます。
そこへ傅抵に黒桜を仕留めるよう言われた克甫が到着するも、すぐに黒桜に左目ごと頭を貫かれてしまいました。
が、克甫の死に際の意地の一撃が黒桜を襲います!
黒桜は何とか落馬を持ちこたえるも、首元(胸元)を斬られて重傷を負ってしまいます。
弓も斬られて失ってしまったため、傅抵を狙えないと踏んだ黒桜は得物を剣に替えて李牧の方へ向かうことに。
厘玉に「こっちはさっさと李牧を討ってずらかるぞ」と告げ、桓騎の守りを任せました。
命を盾に李牧を守る
ゼノウは依然大暴れ中。
すでに身体中に矢が刺さり傷だらけではありますが、それでも李牧へ向けて突き進み続けるゼノウは桓騎兵の指針になっていました。
進撃を止めに入った馬風慈がゼノウの腕を斬りつけるも、逆に大錘を振り下ろされ落馬させられてしまうことに。
即死しないことが驚きな程の強打でしたが、それどころか馬風慈は「落馬するくらいで李牧様の盾になれるからちょうどいい」と余裕の表情です。
余裕というか「自分たちの命を盾に李牧を守り抜く」という覚悟です。
そしてこの馬風慈を筆頭とした李牧軍の強い結束が、桓騎軍の前に立ちはだかりました。
桓騎と李牧の考え方の違い
黒桜・ゼノウを中心とした桓騎軍が馬風慈ら趙軍に襲い掛かります。
「李牧様のために…」と口にしながら殺されていく李牧兵。
その様子を見て桓騎は「狂ってんな」と李牧に笑いかけました。
目の前で仲間たちを盾にしてまで助かろうというのは見苦しい、と桓騎。
対し李牧は、戦場では兵たちは殺し殺され、将は死ねば敗北となるのだと返します。
今のこれは徹底的な戦術であり、且つ雁門兵が心で動いて戦っているのだと李牧。
桓騎にはそういう仲間は一握りしかいないだろうと言い放ちました。
桓騎は欠落している?
李牧は、桓騎は確かに突出した才能を持っているが、欠落している部分が大きいとも言います。
李牧曰く桓騎に欠落しているのは、民を守るという大義。
しかし桓騎は世の中の構造=この世界のほぼ全てを憎悪・否定していましたよね。
なので李牧の言葉を鼻で笑い、「民やら国やらこそが、欠落した不完全なクソだ」と言い放ったのでした。
それを受けた李牧は「不完全だから正しくあるよう戦い続けている」という考えであり、2人の舌戦はまとまりそうにありません。
そこへ李牧兵が襲い掛かってきたこともあり、桓騎は話を切り上げ決着に動き出しました。
趙軍の援軍が到着?
桓騎軍の刃がいよいよ李牧へ迫りつつありました。
しかし「今日敗れて死ぬのはお前(桓騎)だ」と、この期に及んでまだまだ強気の李牧。
強気の根拠は、どうやら李牧は援軍の足音を聞き取ったこと。
そして恐らくその援軍であろう軍影が、飛信隊の傍を通り過ぎていきました。
この状況からさらに援軍は桓騎軍にとって致命的な展開!
それまでに李牧だけは討ち取れるでしょうか!?
『キングダム』ネタバレ746-747話のまとめ
まだ決着はつかず緊張状態が続きます。
今回は桓騎と李牧の対話が描かれました。
735話で描かれた言い分も併せて桓騎の考えも分かりますし、国・民を守るという大義のために、仲間たちが盾になることを受け入れている李牧の想いも伝わりました。
まあ一国の将としては李牧の方が正しいのでしょうが、カイネを助けに戻ったことでここまでの窮地に陥ったという経緯を考えるとやや説得力に欠けてしまったのが残念ではありましたね。
結局、桓騎も李牧も根っこにあるのは“心”“気持ち”ということでここは締めたいと思います。
さて李牧と桓騎の戦場に新たな援軍が到着しようとしています。
恐らく前回描かれた虎白公隊の姿ではないかと思いますが、それとは別に馬南慈なんかも来たのだとしたら恐ろしいことですよね。
どちらにせよこれ以上の援軍は桓騎軍が持ちこたえられそうにありませんので、このまま李牧を討てなければ一気に秦軍終了となってしまいそう…。
一体どんな決着を迎えようとしているのか、壮絶な大将戦の行く末に次回も注目です!

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⇒『キングダム』744話!桓騎が李牧に襲い掛かる!桓騎自ら李牧・・