李牧本陣奇襲も失敗に終わり、趙軍が桓騎本軍を追い詰めたところ。
最後に李牧が桓騎と対話をするも互いに歩み寄れることはなく、ついに桓騎軍殲滅の合図が出されます。
しかし「最後までしっかりついて来いよ」という桓騎の言葉を口火に、ゼノウが上和龍を撃破し、続いて那貴隊が到着して桓騎一家が魂の奮起!
桓騎は一秒でも先に李牧を倒すという相討ち上等の意志を見せました。
果たして桓騎一家の覚悟は李牧の首に届くのでしょうか。
第752話『聖地へ』は宜安城決戦前夜、赤麗城にて那貴が桓騎の元を訪れたあのシーン(第713話)の続きから描かれます!
目次
『キングダム』752話!のネタバレ
それでは『キングダム』752話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
桓騎と那貴の絆
宜安城決戦前夜に桓騎の元を訪れた那貴。
この時秦軍は無傷で進軍&赤麗城に入城したところでした。
万全の状態で宜安城攻略に臨めることに喜ぶ一方で、斥候狩りによってこれより先の情報が全く掴めず、当然何か策が待ち受けているだろうという不気味な空気も漂っていました。
那貴が桓騎の元に訪れたのも「宜安に仕込まれている罠は普通じゃない」と感じたからです。
まずいと思ったら意地を張らずに退却して欲しい。
それが、那貴が桓騎に伝えたかったことでした。
那貴は雷土を失ってからの桓騎の僅かな異変を感じ取っていたのです。
しかし桓騎は「戻ってきたいと泣きつきに来たのかと思った」と一笑に付し、「絶対に戻さないけどな」と付け足しました。
那貴は「頼まれても戻らないすよ」と笑って返したのでした。
那貴の最期
そうして今、頼まれていないけど戻ってきた那貴。
絶望の戦場ではありますが、那貴は桓騎がまだ生きていることを確認できました。
そこまで那貴隊が何とか那貴を辿り着かせようとしますが、ついに側近の呂敏までもが上和龍の副官・雲玄に斬られてしまいます。
代わりに那貴が雲玄を討ちますが、負傷した上に雲玄の部下たちにすぐ囲まれてしまいました。
そして那貴は、桓騎と話したあの夜、本当は桓騎が何のために戦っているのかを、どこに向かっているのかを聞きたかったのだと振り返りながら、腹を槍で貫かれてしまったのでした。
砂鬼一家は故郷
場面は飛信隊たちのところ。
桓騎にとって摩論たち桓騎一家が「家族」だというなら、砂鬼は何なのかと信は疑問に思います。
確かに話を聞くと砂鬼一家こそ家族のような印象でしたからね。
それに桓騎は今回砂鬼一家を本軍の外に置いていただけでなく、普段から危険な戦地から外し、粗暴な桓騎一家からも遠ざけていたのだそう。
それは桓騎が砂鬼一家を“守っていた”ように感じられ、桓騎がそれほどまでに砂鬼一家を大切にしていたのだと摩論は改めて思いました。
すると召が“守られていた”と認めた上で、自分たちは桓騎にとって「故郷」なのだと言いました。
“根無し草の皆”を連れていつか帰る場所。
つまり桓騎は桓騎一家の皆も連れて、かつて砂鬼一家と作った聖地に帰ろうしていたのだと思います。
ただし帰るのは、虐げられてきた砂鬼一家の痛みと偲央の無残な死に落とし前をつけてから。
それらに対し桓騎はまだ怒り震えるほど納得がいっていないのです。
召の素顔
事情を聞いてもやはり信は、桓騎のこれまでの行いを全て許せるわけではありませんでした。
そんな信に召は「桓騎はきっと君のことが好きだよ」と伝え、仮面を取って素顔を見せます。
第733話で「顔を焼かれたり皮を剥がされたりしていた」と言っていましたが、本当に頭から顔にかけて無残に皮を剥がれた痛ましい姿でした。
歯も殆どありませんが、目が無事なのが救いでしょうか…。
召は子どもの頃にこれをやられたわけですが、召の顔を見ると誰もが恐怖や同情や憐れみで露骨に眉をひそめたそう。
しかし桓騎にはそれらがなく、初めて召の素顔を見ても「ひっでーな」と笑い、むしろやっと召の顔を見られたことを喜んだそうです。
それは召にとってあまりに嬉しい出来事でした。
「桓騎はそういう奴なんだよ」
召はそう信に話し終えると、衣央たちに感謝を告げながら息を引き取ったのでした。
「先に行って待ってるよ、僕たちの聖地で」
虎白公のリベンジ
戦場についに虎白公が到着。
扈輒軍10万人斬首と扈輒の死亡よって桓騎に人一倍恨みを持つ虎白公ですから、ようやく巡ってきた機会に凄まじい気迫を漲らせています。
そして次々に桓騎兵を斬り捨てていき、厘玉も左手を刎ね飛ばされてしまいました。
するとそこへ桓騎がやってきて、なんと虎白公の頭を刎ねてしまったのです。
桓騎殺すマンとして執念を燃やし続けてきた虎白公ですが、お待ちかねの桓騎を前に無念にも復讐は叶わずじまいでした。
厘玉の最期
残る桓騎軍は桓騎と厘玉含めてあと5人。
しかしすぐさま1人やられ2人やられ3人やられ、そしてついに厘玉までも致命的な傷を負ってしまいます。
最後までお供が出来てよかったと安堵する厘玉。
しかし最後に桓騎を1人にしてしまうことだけ悔いが残りました。
桓騎はその想いをちゃんと受け取っていました。
桓騎の最期・聖地へ帰る
1人となった桓騎に、偲央が「だから人一倍苦しむって言ったでしょう」と笑いかけてきました。
同時に「自分のために怒ってくれてありがとう」とも。
続けて雷土が「次はどこで暴れるよ」と笑いかけてきました。
そして一緒に笑う黒桜、厘玉、那貴。
そんな雷土たちに桓騎は「暴れる前に連れていきたいところがある」と言い、偲央に許可を求めました。
桓騎が皆を連れていきたいのはもちろん「聖地」です。
そう、桓騎は皆と聖地へ行きました…。
桓騎は李牧の鼻先に剣を突きつけたところで、李牧軍の兵たちに体中を貫かれて息絶えたのでした。
折れた剣でなければ届いた距離。
しかし李牧は届かないと確信していたように、桓騎の最期を真っすぐ見届けたのでした。
『キングダム』ネタバレ752-753話のまとめ
ついに決着ですが、しっかりと桓騎の敗北と死亡が描かれました。
誰かとの一騎討ちや壮絶な斬り合いなどではなく、追い詰められて包囲されて一般兵に刺されまくっての最期というのが何だか桓騎らしかったかなと思います。
たとえ史記に結末が書かれていても、1%に満たない可能性だとしても、どこか「桓騎なら…」と希望を抱かせて続けてくれたのが桓騎の魅力だったのではないでしょうか。
あれだけ執念を燃やしていた虎白公が一瞬で斬られて敗北してしまったのもリアルでしたしね。
また、桓騎だけでなく那貴も含めた桓騎一家の桓騎との関係や死に様(生き様)が描かれ、ここ数話本当に見応えがありました。
この間に李牧は何回「李牧様お逃げを!!」と言われたことでしょうか。
しかし『キングダム』は最も魅力的でエキサイティングな一団を失ってしまったわけですから、これからの話が少し寂しくなりますね。
まず次回からは飛信隊&楽華の趙国脱出編、そして桓騎軍敗北を受けての秦の動きなどに注目していきましょう!

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