桓騎の骸を八つ裂きにすることを許さず、飛信隊と楽華軍の掃討を命じた李牧。
この先の戦いのためにも信と蒙恬を討っておかねばならないと考える李牧の迅速な命令により、飛信隊と楽華の敗走はさらに困難を極めていきます。
西へ向かう楽華は舜水樹軍や骨珉伯軍などに次々と追われ、ついに殿の隊が全滅。
代わりに愛閃が殿に向かうと言い、蒙恬を陸仙に任せて最後尾へ駆けていきました。
南西へ向かう飛信隊も、殿を引き受けた羌瘣や楚水の隊が戻らず不安に駆られていました。
そんな中、ボロボロの羌瘣たちが姿を現し無事合流!
あとは皆一緒に秦を目指すだけですが、果たして趙の国境を越えられるでしょうか。
第754話『享楽の刻』は久々のあの武将の登場で飛信隊の趙脱出に光が見える!?
目次
『キングダム』754話!のネタバレ
それでは『キングダム』754話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
信の抱擁と河了貂
殿を全うし、ボロボロながらも飛信隊への帰還を果たした羌瘣たち。
昂がすぐに羌礼に駆け寄ると、羌礼は「死ぬほど疲れただけじゃ」と返しました。
確かに大きな負傷はなさそう。
ただし隣では楚水が馬上でぐったりしているので、どれほど命懸けで役目を全うしてきてくれたかが分かります。
再会を喜ぶ飛信隊。
すると信が「よく無事に戻った」と言いながら、すかさず羌瘣を抱きしめたのでした。
信は桓騎に続いて羌瘣まで帰ってこないのでは…と弱気になっていたことを謝罪。
羌瘣は「私はいつも帰ってくるだろう」と言いながら信を抱きしめ返しました。
無事に合流できたところで、改めてみんなで秦を目指します!
しかし羌瘣たちの合流を喜ぶ一方で、信と羌瘣のやり取りに河了貂が複雑そうな表情で目を伏せていたのでした。
動揺する咸陽
前線からの報告を待ちわびていた咸陽に、ようやく急報が舞い込みます。
しかし宜安からではなく、趙王都・邯鄲に潜入している密偵からの報告でした。
しかもそれは「総大将桓騎将軍が李牧によって討ち取られた」という悲報…。
桓騎の死と、秦軍がそれほどの大敗を喫したという情報に、咸陽一同は言葉を失いました。
信や蒙恬や壁らの名前は伝わってはおらず、現時点で分かっていることは桓騎が討たれて大敗し、趙軍が全力で残党刈りを行っているということだけ。
今回は六国制覇に向け、六大将軍を復活させた上での大事な第一戦でした。
それが10万人規模の大敗となったため、李斯が「一体どれほどの“後退”となったか」と憤ります。
傍らで昌平君が「全て私の責任だ」と大きく肩を落としていました。
嬴政も壁・蒙恬・信の生存を祈るしかありませんでした。
歓喜する邯鄲
秦・咸陽とは裏腹に趙・邯鄲はもちろんお祭り騒ぎです。
桓騎滅殺を成してみせた李牧を讃えて国が湧いていました。
気に入らないのは郭開。
郭開は民の歓喜を見下ろしながら、趙王・幽繆王の元へと参じました。
郭開は、李牧が桓騎の屍を誅することを禁じたことにかこつけて罰してもらおうという考えでした。
しかし桓騎の死体を弄べなくとも思いのほか幽繆王が満足そうなので、何も言えなくなってしまいました。
むしろ深手を負った李牧が死なないことを祈れとまで言われてしまい、郭開は複雑な表情。
第704話でも言っていましたが、幽繆王は自分の享楽の刻が守られさえすればそれで良いのです。
国境手前で壁にぶつかる飛信隊
着々と残党刈りが進んでおり、桓騎軍残党が続々と投降or斬首されていきます。
そんな中、飛信隊はなんとか国境近くまで歩を進めていました。
この先に閼与があるはずですが、しかし目の前には趙軍の分厚い包囲が広がっており、どうしたものかというところ。
突破しようとすれば恐らく半数は失いますし、迂回して山越えするにしてもケガ人が多く食料もないため相当な仲間たちを失いそうです。
暗くなってからの奇襲に懸けるのが最善策だと河了貂と羌瘣は考えました。
倉央軍がいた!!
その時、趙軍が“外側から”攻撃されていることに気づきました。
攻撃を仕掛けていたのは王翦軍下の倉央軍!!
王翦軍は様子見で待機していたわけですが、この時ちょうど“趙の包囲の強度を測る”という偵察行動を起こしていたところだったのです。
飛信隊は絶好の機会だと捉え、一斉に森から飛び出しました。
その姿に桓騎軍の生き残りだと気づいた倉央は、偵察から友軍救出戦に切り替えると宣言。
“全員を”救出しろと命令を下します。
倉央軍との邂逅で飛信隊の趙脱出に光が見えてきました!
『キングダム』ネタバレ754-755話のまとめ
今回は信と羌瘣の抱擁が熱かったですね。
想い溢れるという感じでした。
反面、河了貂の表情が切なすぎましたが。
シーンとしては“大切な人が生きて帰ってきたことに喜び抱きしめる”というごく自然なものではあるのですが、これまでの信と羌瘣そして河了貂の関係性を踏まえるととても大きな出来事になったと言えるでしょう。
これがこの後にどう影響していくのか見守っていましょう。
そして今回のもう1つの見どころが倉央軍です。
安心感ハンパないですね!
分厚い趙軍の壁を相手に“全員”を救出するというのは倉央軍にとっても難儀なミッションになるでしょうが、倉央&糸凌はやってくれるはずなので期待です。
王翦軍が駆けつけられる距離まで戻れたという嬉しさもありますし、これで飛信隊は無事秦に帰れたと考えて良さそうですかね。
飛信隊にとっては長かった趙北部攻略戦の最後の戦いとなりそうですので、全員での帰還を祈って次回の展開もまた楽しみにしていましょう!

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