両国に報が届き、咸陽が絶句・邯鄲が歓喜する中、戦場では着々と残党刈りが進行中。
桓騎軍残党が続々と投降or斬首されており、楽華と飛信隊は殿の隊が凌ぎながら何とか国境に向かっています。
飛信隊は国境近くまで辿り着きましたが、やはり趙軍の分厚い包囲が広がっているためあと一歩のところで歩みを止めることに。
突破するべきか迂回して山越えするべきか…どちらにしても多くの仲間たちを失ってしまいそうだと悩んでいた時、趙軍が王翦軍下の倉央軍に攻撃されていることに気づきます。
飛信隊はこの機を逃すまいと、最後の奮起で一斉に飛び出しました。
その姿に桓騎軍の生き残りだと気づいた倉央は、偵察から友軍救出戦に変更!
飛信隊の趙脱出に光が見えてきました!
第755話『運命の日』は何気に気になっていた桓騎が白老こと蒙驁の副将だった理由が判明!
桓騎軍の今後にも注目です!
目次
『キングダム』755話!のネタバレ
それでは『キングダム』755話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
飛信隊が秦に帰還
飛信隊は倉央軍との協力で趙軍の包囲を突破し、何とか秦に戻ることが出来ました。
落ち着いた頃にようやく大将同士が対面し、そこで倉央は救ったのが飛信隊だったと知ります。
すると信は再会を喜ぶでもなく礼を言うでもなく、いきなり倉央に殴りかかりました。
理由は王翦軍が自分たち桓騎軍を見殺しにしたからです。
すると倉央は「弁明の余地もない」と謝罪。
信の拳は糸凌が止めましたが、それがなければ倉央は殴られる覚悟があったように見えます。
しかし見殺しにすることになった理由(狼孟軍や青歌軍に対する懸念)を説明し、趙北部攻略を仕掛けた時点で李牧の策略にはまっており、どのみち桓騎を助けることは出来なかったとも言いました。
信も納得してはいるのですが、腹の虫は収まらない様子。
糸凌のフォローによって倉央は最後まで救けに出ようとしていたこと、悔しさを倉央にぶつけるのは違うことを指摘されると、「だったら王翦殴らせろ」と無茶を言う信。
倉央は「悔しさは次に李牧を討ち倒して晴らすしかない」と返しました。
楽華も帰還!
その後飛信隊は閼与入りし、軍議で赤麗後の出来事を報告しました。
飛信隊の閼与入城の4日後、何とか楽華も閼与に入城。
疲労困憊ではありますが、よくぞ逃げ切りましたね。
今回愛閃の姿は見えませんが、さりげなく無事であると信じていましょう。
さらに数日後、桓騎兵の生き残りもちらほら閼与に戻ってきていました。
飛信隊・楽華・桓騎軍残党は半月ほど閼与に留まって休養しながら趙軍の様子を窺っていましたが、趙軍が国境を越えてくる気配がなかったため家路につくことが許されました。
桓騎の伝言と摩論の今後
ここまでしばらく飛信隊と一緒にいた摩論ともお別れの時がやってきました。
今後どうするのかというと、「お頭あっての桓騎軍」であるため「摩論軍」としてやっていく気もないそうです。
野盗団に戻るのが気楽だと摩論は言いつつも、すでに「傭兵団」をやってみようという結論に至っていました。
それは桓騎の伝言を受けてよく考えた末での結論。
摩論は747話でオギコから桓騎の伝言を受け取っていましたよね。
その時は伝言の内容までは分かりませんでしたが、実は桓騎から摩論へは「自分が死んだら残った奴らをまとめ上げろ」という伝言が残されていました。
それは趙北部からの撤退戦だけの話ではなく、これからの生き方も含めて。
バラバラになったら桓騎兵たちがまた野盗に戻って日陰で生きていくだろうことを懸念して、桓騎は「ここからクソみてえな生き方はさせるな。だからお前は生き延びろ」と摩論に託していたのです。
桓騎が蒙驁の副将だった理由
桓騎兵は腕っぷしも強く戦にも慣れているため、河了貂も「悪くない」と賛成。
ぼったくりそうだと信が警戒してはいますが、いずれ飛信隊の助けになる時が来そうですね。
また氾善も「紅春」を作るのに金がかかるため、傭兵団は賛成の様子。
こちらもいずれ飛信隊が井闌車を欲した時に活躍してくれそうです。
すると氾善が蒙恬の存在に気づき、「元はと言えば君の父と桓騎が出会ったから運命が大きく変わったのだ」と言いました。
桓騎は最初「白老」こと蒙驁の副将として登場したんですよね。
蒙驁のことを慕っている様子が窺えましたが、どうやってあの桓騎を配下にしたのか誰もが気になるところでした。
蒙恬は「連戦連敗の罰で野盗狩りの仕事に飛ばされて、そこで“桓騎一家を制圧して”配下にした」と聞いていたそうですが、摩論と氾善が知る事実は少し違いました。
桓騎の運命の日
実際は、蒙驁は桓騎一家に敗れて殺される寸前だったそう。
そんな状況でも蒙驁はしっかりと桓騎の目を見て、桓騎の人柄を見抜いていました。
そして「今日は運命の日じゃぞ」と蒙驁。
蒙驁は、このまま野盗をやっていても先はなく、自分の力と思いをぶつける世界はもっと広いところにあり、そのために“力”が必要であるとする桓騎の考えを見抜き、「野盗をやめて儂の元へ来い」と誘ったのです。
これに桓騎が同意したことで、蒙驁の副将になったのでした。
どうやら蒙驁は桓騎の人柄を知るためにわざと捕まったようですね。
桓騎の過去を知った今ではまさにこの日が運命の日だったのだなと胸熱ですが、当時の桓騎一家は大荒れだったそうです。
桓騎の死を引きずる信
桓騎一家は摩論のもと傭兵団へと姿を変えそうですが、砂鬼一家はここで別れて“聖地”に還るそうです。
桓騎の旅が終わり、それをもって砂鬼一家の旅も終わったからです。
こうして次の行き先が見つかった桓騎一家。
「あとはあなた(信)です」と摩論は言いました。
それは実際の行き先ではなく、心の話。
桓騎一家はこうして前を向き始めましたが、信は下を向いていると摩論は言います。
「なぜかあなたが桓騎の死を一番悔しがっているんですよ」
ぶつかり合いながらも共に戦ってきた桓騎への無意識に募る想いを抱え、信は咸陽に戻ります。
『キングダム』ネタバレ755-756話のまとめ
飛信隊も楽華も何とか秦に帰って来られて安心しました。
撤退戦や王翦との再会も描かれるかと思われましたが、スピーディな展開で良かったです。
ちょうど会ったのが最後まで援軍に出たいと願っていた倉央だっただけに、今回のやり取りで飛信隊と王翦軍どちらの無念も感じられて胸にきましたよね。
そして桓騎と蒙驁の関係性の謎もここで回収されました。
さすが人を見る目に定評のある蒙驁。
摩論曰く桓騎はこれ以前から戦場に出ようか考えていたそうですから、蒙驁は本当に運命の転機を与えてくれた人物だったわけです。
仲間たちにとっては即答で驚いたでしょうが、桓騎も人を見る目があるからこそ蒙驁を信じ、その元へ一家で飛び込む決断が出来たのでしょう。
そしてこの蒙驁との出会いの回収をもって桓騎の物語がいよいよ完結した感じがしますので、この後はこの桓騎の魂を信がいかに抱いていくかに注目ですね。
次回は咸陽に戻りそうなので嬴政との対話もあるでしょうか。
この戦を機に趙の勢いが増しそうですから、趙や列国に動きにも注目していましょう!
…あれ?壁はどうなった??

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