自称「異様なチビ」こと星海光来。
脅威的ジャンプ力でスパイクを放ちますが、タイミングを合わせた月島が見事にシャットアウト。
烏野7-鴎台5と点差が広がります。
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ハイキュー!!343話のネタバレ
それではハイキュー!!第343話『小さな巨人』の要点をまとめてみます。
本作のキーワードを敵の主役回のタイトルに使用しています。
その星海。
どうやら身長の高い兄貴がいたようです。
一方で何で自分は身長が低いのか疑問だった幼少時代。
ここから彼の強さのルーツが始まります。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
星海vs月島第2ラウンド
月島のブロックが決まりネットを挟んで睨みつける星海。
さすがにベンチからも“浮かれ鳥=落ち着け”と声が飛びます。
今の攻防を観客席で眺めながら、星海にかつての宇内をオーバーラップさせる月島兄。
“小さな大エース”と呼ばれて地元では有名だった宇内もその時は自分は強いと思っていたそうです。
コートは烏野の得点から東峰による2回目のサーブ。
鴎台はレシーブするもののボールはネットから少し離れてしまいます。
それでもスパイクに向かうレフトの星海。
対する烏野ブロック陣は月島を中心にもう1本シャッタアウトを狙います。
「せー・・・のっ」
きっちり3枚揃えますが、星海の眼は月島の指先の動きを見据えてスパイク!
トスが乱れた難しいボールでしたが見事にワンタッチ有りとなりました。
烏野7-鴎台6。
この勝負は星海のリベンジ達成です。
覆い被さる壁も技術で切り抜ける星海に観客席からは光栄コールが起こります。
鴎台の控え組から見ても星海の熟練感にはため息しか出ませんが、実は中学時代まではずっと控え選手で“大器晩成チビ”だったのです。
“強い”を目指して
回想シーンは星海が小学2年生の時に遡ります。
いとこが入ったのでバレー を始めたいと母親に言います。
兄と一緒にバスケをするつもりはなく「兄ちゃんのじゅばくからのがれるときがきたのだ」そうです(笑)
熱心にバレーのTVや試合を観戦しては、兄にネットに届くのかと問われてリビングの照明にまで届くジャンプ力を披露。
しかし中学生にも間違えられそうな小学5年生の兄が練習もせずアタックする姿を見て星海はショックを受けてしまいます。
「兄ちゃんも父ちゃんもでかいのにっ。何でおれだけ小さいのっ」
小学生低学年の涙の問いですが、母親の答えは遺伝?とあっさりしたものでした。
大きい奴には勝てないからかと質問されて頷く星海。
大きくなる確実な方法は多分無いが強くなる方法はたくさんあると言う母親は「この話光来にしかしていないから」と小さな我が子だけにこう告げます。
「今なら光来が“強い”に一番乗りだね」
受けて転がり打っては上げる
回想が終わり場面は再び試合に戻ります。
影山のジャンプサーブを正面とはいえ完璧にレシーブして上げる星海。
その威力に吹き飛ばされてもすぐ起き上がり当然のように攻撃に参加しようとします。
最後は2m3cmの白馬が決めたので今度は鴎台のサーブになります。
星海の強烈なジャンプサーブ。
東峰がレシーブするも勢い余ってそのまま鴎台コートにボールが戻ってきます。
「芽王!」
白馬を指名した星海のプレーはトス!
ふわっと上がるボールは影山をして“かんぺき”と思わせるほど。
それを再び白馬が叩きつけて得点します。
口には出しませんが内心は”打ち易い”と星海のプレーを認めざるをえない白馬。
それを見透かしたような得意顔の星海。
コート隅から逆サイドへの見事なセッティングの二段トス。
ついに得点は烏野9-鴎台9の同点になりました。
持たざる者の強さ
コートの中では渋々ナイストスと言う白馬と見上げながら見下ろした態度の星海。
今のプレーを見ながら高校時代を振り返る宇内。
当時は小さい代わりに技術で勝負すると思っていました。
しかし身長の大小にかかわらず技術を磨いた奴が技術を持つのです。
「世界は平等で平等でない」
自分よりも大きいものや強いものに初めて出会い自分は小さく弱いと自覚しますが、星海は違いました。
「自分が弱い事をとうの昔に知っている」
不敵な星海をラストに自覚は1回お休みです。
ハイキュー!!343-344話のまとめ
日向の台詞が無い完全な星海回でした。
サーブにレシーブ、そしてトス。
スパイクも動体視力の良さなど星海のマルチぶりが遺憾なく描かれていました。
一人で何役もこなすこれらのプレーを“安定して”できるまでには相当の練習をした事は想像に難くないです。
弱い、小さいという事実を幼少時に認めていたからこそ、勝つための引き出しを多く備える事が出来たのでしょう。
結果として母親が預言したように強い息子に育ち全国出場選手までになりました。
事実、星海は確かに身長では白馬には勝てませんが、技術はバレー歴3年には圧勝しています。
技術を磨いて上手になる事に身長は関係ない点ではどの選手でも平等です。
しかし背の高い低いは個人差があり平等ではありません。
宇内の台詞にはそんな意味があったと思います。
さて、次回は作者取材のため休載なので、カラーの下に紹介ありました最新刊で各自しばしのお楽しみを

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