290-291話で判明した荼毘の正体。
やはりというか大方の予想通りに、轟燈矢でした。
以前、当ブログでは荼毘について紹介をしていましたが、ここ2週の掲載から新たな考察を+αしてみたいと思います。
轟家の一族
今更感ではありますが轟家の紹介です。
轟炎司
ヒーロー名はご存知エンデゥアー。
炎を宿す現ヒーローNo.1です。
絶対的ヒーローであるオールマイトを超えるべく、自らの野望を子供に託すエゴイスト。
轟冷
エンデゥアーの妻ですが現在精神療養中。
290話ではようやくリハビリまでたどり着いたようですが、燈矢として語る衝撃映像にまた病んでしまうのではと今後に不安を残します。
轟燈矢
轟家長男ですが、今はヴィラン連合に属して「荼毘」を名乗っていました。
炎を宿すその能力は、エンデゥアーをして自分以上と期待をかけていました。
291話での幼少期の回想シーンでは、左手の炎を自慢しながら技を教えて欲しいとせがむなど、この時点では普通の親子関係だった印象です。
轟冬美
轟家の第二子で冷の個性だけを宿しました。
エンデヴァーは燈矢をヒーローで育てようと決意していたことから「まぁ良かった」と可もなく不可もなくの感想です。
291話では冬美を触れようとする燈矢の手をエンデゥアーの手が遮るシーンがありますが、これは嫌がらせではなく燈矢が冬美に火傷をさせないようにと、まだ家族への心配りが感じられます。
轟夏雄
轟家の第三子で次男。
やはり冷の個性が強く、エンデゥアーをして燈矢ともども「失敗作」の烙印を押されてしまいます。
そのため、親子関係は最悪、というかエンデヴァーが夏雄に話しかけることが殆どなく「放ったらかし」状態のようでした。
しかし、燈矢は290話で「夏くん」と言い泣きすがるという回想から、仲は良かったと想像できます。
轟焦凍
轟家の四男で、半冷半熱を宿したエリートヒーロー。
詳しい経歴などはこちらを参照ですが、多少天然なのは幼少時の英才教育で世間との接触が少なかったからとも思ったり。
エンデゥアーに対しては凄いヒーローだと認めながらも、父親の轟炎司に対しては過去の経緯もあり、ようやく改善されつつという感じでしょうか。
⇒かっこいいキャラ・轟焦凍を大特集!かっこいいと呼ばれるワケは?・・
バレバレの伏線
ヒロアカの熱心な読者であれば、荼毘=燈矢説は以前から有力でした。
まずは荼毘の自己紹介から。
「今は『荼毘』で通してる」(68話)
すでに勘の良い方ならばピンと来たのではないでしょうか。
次の伏線は、何故か轟親子に対してはヒーロー名ではなく、本名で話かけてきました。
身内か親しい間柄かと思わせました。
そして、同じ炎系の技を扱えます。
他にも目の色が同じとか細かい点は色々とありますが、現在300話に達しようとする中で、仕込みは随分早い段階で行われていたことが分かります。
燈矢の髪の毛
燈矢の白髪の侵攻具合を時系列に示します。
幼少期に左の髪の毛の一部が白くなる。⇩
“あの日”と泣き崩れるシーンは頭頂部を中心に広がる。⇩
291話の亡くなったと時の振り替えりは完全な白髪。⇩
249話での遺影も白髪です。
と、ここまでは徐々に冷の個性が発現したと思われます。⇩
290話で頭から水をかけて正体を現した時は、髪の先端が黒(アニメでは赤)に戻った?
失踪の謎
瀬古杜岳で死んだと思われた燈矢。
自らの意志でエンデヴァーの前から姿を消したのかという疑問が残ります。
もし燈矢の考えによるものであれば、少なくとも遺体のダミーとなる下顎部を予め用意していたことになります。
轟家の遺影を見ると学生だった燈矢が、そんな物騒なブツを準備できるとは思えません。
となると、火事の時には生きていて、その場から何者かに連れ去られたという可能性も。
その場合は、やはり荼毘にヴィランを紹介したギラン?
しかし、当時の現場でも下顎部をDNA鑑定したはずなので、ドクターこと達磨も1枚絡んでいた場合、今回燈矢が既にDNA鑑定済という手際の良さも妙に納得したりします。
冷は利用されただけなのか?
燈矢の告白では、エンデヴァーは己の野望のために無理矢理妻を娶ったと言っています。
個性婚についての目的はその通りですが、ただしエンデヴァーの回想も加えると100%燈矢が正しいとも言い切れません。
それは、冬美が生まれた時です。
燈矢が産まれたとはいえ、半冷半熱に拘るエンデヴァーはさておき、冷も「兄弟いた方が励まし合える」と子作りに合意をしていたので、そこまで鬼畜の所業はしていないと思いたいです。
また、もう少しエンデヴァー寄りに言えば、常に身体に熱をこもっていた自分と同じ苦労はさせたくはない、という親心は…ないかなぁ。
親子の溝
親の心子知らずなのか、それとも因果応報なのか。
死んだと思っていた息子に呆然とするエンデヴァー。
そのショックの大きさに呼吸は乱れ、攻撃が来ると分かっていながら動くことすら出来ません。
親父動いてくれと、考えるのは後だと、息子に奮起を促されますが、そこには№1ヒーローの頼もしさが感じられません。
対照的に燈矢は念願の復習が果たせるとダビダンスを披露するほど高揚しています。
念願の№1達成についても「気分が良かったろ」ではなく「気分が重かったろ」の言葉をはじめ、一つ一つのセリフが心をえぐります。
父親に放とうとした技は、「赫灼熱拳」に続くセリフはやはりプロミネンスバーンでしょうか。
氷結の個性を持ちながらも己の炎に身が焼かれるなど、エンデヴァー以上の火力を宿す燈矢の真の実力に興味が湧きます。
その一方、それ相応のリスクを負うのを承知で攻撃を仕掛ける燈矢に、相当の恨みを感じずにはいられません。
まとめ
今回の燈矢の放送は、ヒーロー№1と2の暗部が暴露された形になりました。
この戦いの終了後、轟家に対する非難はもちろんのこと、社会的責任をとってエンデヴァーがヒーロー引退という展開もありそうです。
地に堕ちたヒーロー。
エンデヴァーの社会的抹殺ともなれば燈矢の願いが叶う格好ですが、冬美や夏雄らは少々可哀想な気もします。
どちらにしても、勝っても負けても後味の悪い流れが待っていそうです。

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