退治したワニの胃袋から発見された生命のコーン。
アルコールを搾り取るには効率が良い“イエローデント”帯を探す千空たちは、サクラメント川を北上する中、大量のコーン粒が流れてくるのに気付きます。
夜を迎えた上流では千空がラボカーを白い布で覆い、照明でコーンを主食とする誘蛾灯“ヨーロッパアワノメイガ”を呼び寄せます。
近くに大量のコーンがあることは確実ですが、人類が全滅した石化時代に大量の蛾が集まることを不思議に思う千空。
その時、殺気を感じた司は僅かな硝煙の匂いを感じ、氷月もコーンにおびき出されたと、敵の存在を感じます。
すると森の中からオオカミの群れを瞬殺した謎の人物が、マシンガンをラボカーに向けて撃ち放ってきました。
司の瞬間的な退避命令と、龍水の操舵による水の防壁で辛うじて脱出した科学王国。
羽京は千空と同じ「自力復活者」の可能性を指摘します。
ダークサイドの科学使いとのガチ対決に、千空は負けるわけにはいきません。
『Dr.STONE(ドクターストーン)』150話のネタバレ
それではDr.STONE(ドクターストーン)第150話『Z=150 正義の科学使い』の要点をまとめてみました。
記念の回はキリサメ、ほむら、スイカのスリーショットと、主役を差し置いた扉絵です。
連載同様、積み重ねてきた科学で渡米に成功した千空たちでしたが、人類を助けるという壮大な志とは反対に、どうやらアメリカの自力復活者には敵として認識されているようです。
果たして「話せば分かる」人なのか?
それとも「問答無用」の人なのか?
千空のいう“ダークサイドの科学使い”の次なる行動に目が離せません。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
先行く科学
襲撃の夜が明けました。
つまりは地球の裏側であるアメリカにも、千空のような科学使いが自力復活したということです。
コツコツ作り始めてマシンガンの製作までたどり着くとは、好きというレベルを遥かに飛び越えており、
千空も少なくとも軍事面においては敵の方が進んでいることを認めます。
しかも科学王国の連中を殺る気満々です。
すると羽京の耳が後方からのエンジン音を感知しました。
追っ手の存在に緊張が走りますが、視力の良いコハクがずっと警戒していましたが、船の気配はないようで、飛ばしたラボカーのスピードで引き離したことから、容易に追いつけるはずはありません。
さらに羽京の耳がサーチを続けると、その視線は上空に目を向けます。
司に陽、千空もそのエンジン音の正体に気が付き誰もが上を見上げるのでした。
空襲
上空から水面ギリギリを滑走する物体。
それは何と飛行機でした。
手を振って挨拶するか、ワンチャンスで友好的に会話ができないか大樹やゲンは思案しますが、攻撃する気がなければ危険な低空飛行をするはずがありません。
猛スピードでラボカーを前身全速で操舵する龍水ですが、飛行機はあっという間に後方に接近すると、
操縦者はタバコに火をつけながら昨晩強襲に使用したマシンガンを発射。
ラボカーとボートは被弾して、バトルチームは勢い川に放り出されてしまいます。
松風もかすり傷とはいえ負傷し、陽は反撃で銃を撃ちますが、当たるわけもありません。
一撃離脱したはずの飛行機が弧を描きターンすると、今度は太陽を背に再度攻撃を仕掛けようと接近しきました。
千空は咄嗟に策を考えると、何かの役に立つと携帯していたカルシウムカーバイトと水をフラスコで混ぜると、キリサメに飛行機に向かって投擲するように指示。
クロムが急ぎロープの輪を作り、大樹・コハク・金狼が騎馬戦のようにキリサメを担いで安定した足場の役になり、突入してきた飛行機に命中させるとダクト部分が詰まりノッキング現象を発生させます。
エンジンは動作不良となり、パイロットはマシンガンを抱えながら脱出すると、飛行機はそのまま森の中に不時着します。
無事に地上に降りたパイロットは、エンストの原因がアセチレンガスを応用した“パイロフォリック”だと通信先の相手から教えられます。
エレガントな撃退法だと先方の会話が饒舌になる前に会話は一旦終了しますが、ヘルメットを取りタバコを加えた女性パイロットは、敵にも“キレッキレの科学者”がいると確信するのでした。
落としものは俺のモノ
二度目の危機を回避した科学王国。
銀狼は敵が仲間を連れて戻ってくる前に逃げようと言いますが、千空と龍水の表情は逃げるどころか逆だとニヤけた表情を見て、コハクはろくなことの予感しかしないと少々不安になります。
千空たち一行は飛行機の落下地点にソッコーで向かい、コハクがパイロットの不在を確認すると、それは「落としもの」だと千空と龍水は勝手に判断し、飛行機をまるごと鹵獲します。
千空曰く、正義の科学王国が有難くいただいて、正義の飛行機に作り直す。
龍水曰く、敵の戦力をそぎ落とすのも立派な戦略だ。
大言壮語を吐く両者ですが、単に飛行機が欲しかっただけの目元を見れば説得力は0そのものです。
故障中とはいえ飛行機を手に入れた科学王国。
ラボカーは曳航しながらなお北上を続けるのでした。
『Dr.STONE(ドクターストーン)』150-151話のネタバレのまとめ
アメリカ自力復活者の素顔が明らかになりました。
性別は女性のようですが、ヨロイ姿に咥えタバコ、言葉遣いなどから男勝りの強者という雰囲気が漂います。
作者の趣味丸出しの、ダースベイダーのようなシュコーというヘルメット?
おそらくは森の中からマシンガンを放った同一人物でしょうが、通信会話をしていることから敵は複数以上で、その中の一人は千空同様の科学使いがいるのは確実のようです。
マシンガンの次は飛行機による攻撃でした。
相手の科学の方が、自分たちよりも進んでいることをアッサリと認めた千空。
科学は公開された技術であるから、自分の専売特許ではないと説明しますが、他人を上だと認める描写は非常に珍しいです。
少し悔しそう?
しかし、ただでは起きないところが千空の凄いところで、これに龍水が加わると明らかに2人で悪巧みです。
むしろ、こちらの表情の方が地顔ではないかと思うくらい、生き生きとしていました。
ラストシーンは切り株に飛行機を載せて強奪、いや、拾ってドンブラコ。
飛行機に破壊されたはずのボートが自力で航行しているのが気になりますが…。
この超唆るモノこと飛行機が、次回以降どのように魔改造されるのか楽しみです。
オマケ:超軽量動力機
今回登場した飛行機は、巻末の稲垣氏の読むと「ウルトラライトプレーン」とのことでした。
日本語訳では「超軽量動力機」。
エンジンを装備した簡単な飛行機として、ハングライダーにエンジンを付けたものから、小型飛行機のようなものまで様々ですが、作中のデザインは第一次世界大戦などでメジャーな複葉機をコンセプトにしているようでした。
価格はピンキリですが数百万円程度。
購入が無理でもスクールに通えば乗ることは可能です。
もっとも飛行に際しては国土交通省の認可が必要だったり、飛んでも住宅地はダメとか制限は当然ありますので、夢の飛行機通学・通勤は今のところ不可能なので悪しからず。

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