お腹を鳴らさずにはいられない白熱の料理バトル“食戟”が人気の「食戟のソーマ」ですが、実はキャラクターたちの恋愛模様も密かに注目されています。
ポイントは第1話で城一郎の語った良い料理人になるコツ『自分の料理すべてを捧げたいと思えるような人と出会うこと』。
今回はソーマを巡る女心を中心に「食戟のソーマ」の恋愛模様を見ていきましょう!
目次
【食戟のソーマ】王道ヒロインの薙切えりな
本作のメインヒロインとされているのが薙切えりな。
腰まで伸びるロングヘア、美少女&巨乳、オーバーニーソックス、プライドが高く高飛車で傲慢な性格、腰に手を当てていたり腕を組んでいたりと完璧な王道ツンデレヒロインです。
出会いはソーマの遠月学園ヘの編入試験。
試験官だったえりなが定食屋出身のソーマを見下すも、彼の庶民的な料理に悶絶してしまうという屈辱を味わわされたことが始まりです。
ソーマの慣れ慣れしい態度も相まって相性は最悪で、エリート意識の高いえりなにとってソーマは人間としても料理人としても遠月から排除したい存在でした。
反面、えりなの理想の料理人がソーマの父・城一郎。
えりなは始めは2人が親子であることに戸惑っていましたが、薊登場で塞ぎ込んでいた時、楽しく料理を切り拓くソーマに城一郎と同じ姿を見ます。
そして仲間の信頼を集め、進級試験時などどんな絶望的な状況にも屈せず料理をするソーマに徐々に信頼を寄せていくのでした。
175話ではあれほど嫌悪していたソーマにいつの間にか心開いているのをえりな自身が感じており、満点の星空を2人きりで眺める演出とともに恋を予感させる綺麗なシーンとなっています。
その後連隊食戟で見せたえりなの「御粗末さま」に、彼女の中にしっかりソーマという存在が受け入れられていることが感じられます。
【食戟のソーマ】主人公を支える系田所恵
最もソーマの傍にいるのが田所恵。
おさげ、方言、あがり症、気弱、頑張り屋、健気ととにかく純朴の限りを詰め込んだような可愛らしい少女で、ソーマの相棒のような支える系ヒロイン。
2人の関係は、学園の落ちこぼれと言われていた田所ちゃんが問題の編入生ソーマと授業でペアを組んだことから始まりました。
田所ちゃんは、難題やトラブルも介さず臨機応変な発想で前へ突き進むソーマに憧れや尊敬の念を抱き、料理に関しても始めのうちは「ソーマを支える」という意識が強かったものの、ソーマと過ごすうちに次第に一人で戦える力をつけ、共に肩を並べて戦っていく仲間となります。
始めの授業から寮での生活、合宿、月饗祭、連隊食戟、BLUEと共に行動することの多い田所ちゃんはメインヒロインと言っても過言ではない距離感ですね。
憧れや尊敬、信頼の中に恋の気配を感じさせたのは61話でした。
田所ちゃんは、母親から教わった料理へのコツが「料理に心をのせるには、誰か一人特別に想ってる人を思い浮かべなさい」だとソーマに語るのですが、その時彼女は気づくのです。
自分が選抜の予選時にソーマのことを思い浮かべていたことを。
結局その想いが恋なのか田所ちゃん自身もはっきりしないまま物語は進んでしまうのですが、彼女にとってソーマが特別であることは確かです。
【食戟のソーマ】影薄になった水戸郁魅も片思い
遠月の仲間で唯一恋心丸見えなのが水戸郁魅。
抜群のプロポーションで制服を刺激的に着崩す褐色系美人で、男勝りの荒々しい言葉遣いや態度ながらも中身は非常に女の子らしく、ソーマの前だけはしおらしくなるギャップ系乙女ヒロインです。
出会いはえりなの配下として丼物研究会を潰そうとしていた郁魅と丼物研究会の為に立ち上がったソーマの食戟です。
その際勝負に完敗した上にソーマに自身のあだ名『肉魅』が「ひらがなで書くとかわいい」と言われ、「これからよろしく、にくみちゃん?」と笑いかけられたことですっかり恋に落ちてしまった様子。
その後ソーマと倉瀬の関係にモヤモヤしたり、ソーマを心配したり彼の言動を気に掛けたりなど恋する乙女らしい姿がキュンとさせてくれます。
ちなみにソーマへの態度としてはツンデレですが、えりなとは違いほぼ“デレ”です。
【食戟のソーマ】最後までえりなにこだわった創真
肝心なソーマですが、恋愛に関してはかなり疎いと思われます。
何故なら彼にとって何より大事で何より興味を持っているのが料理だからです。
そんなソーマの中で一番大きな存在となっていたのがえりな。
ソーマは編入試験の日にえりなに「不味いわよっ!」と言われてから、彼女に「美味しい」と言わせるために日々試行錯誤していたのです。
ソーマ自身は意識していませんが、実際それは“自分の料理すべてを捧げたいと思えるような人と出会うこと”という本作のテーマそのものですよね。
314話ではハッキリとえりなに捧げる料理を作りました。
「この一皿はお前のために創る」
そしてその皿でソーマは「やっと俺の料理を出せた気がする」と感じているのです。
えりなに「美味しい」と言わせるために最後の最後までえりなとの因縁料理『卵料理』にこだわり続けたソーマの執念とも言える料理への探求心の先に、2人の未来がありそうな気がしますね。
【食戟のソーマ】汐見潤と葉山アキラの師弟愛
他にも作中で気になる男女関係と言えば、汐見潤と葉山アキラではないでしょうか。
汐見が葉山のことを我が子のように気にかけつつ、葉山が至らない汐見の世話をしたり説教をしたりするなど、2人は約20歳という年齢の差を感じさせない仲睦まじい間柄です。
葉山にとって汐見は才能を見出し劣悪な環境から連れ出してくれた恩人であり、スパイスに関する師匠であり、また母のような姉のような存在。
秋の選抜で葉山が優勝した際に思わず汐見を抱きしめたシーンでは汐見に対する深い愛情と信頼を感じました。
葉山が優勝した理由は“汐見への想い”であり、それは葉山にとって汐見が“自分の料理すべてを捧げたい”相手だということです。
薊の学園改革時にも葉山は何を捨ててもただ汐見のためだけに動いていました。
そこに並々ならぬ強い絆があることが分かりますが、しかし2人の間に恋愛感情があるのか・生まれるのか…というと少し難しいかもしれませんね。
2人の関係はもはやそれを越えた愛のように思います。
【食戟のソーマ】薙切アリスと黒木場リョウは恋愛?
常に行動を共にする薙切アリスと黒木場リョウの2人も見逃せませんよね。
アリスと黒木場は、幼い頃北米でアリスが黒木場を連れて来て以来“主人と側近”という関係で、公私ともに常に一緒にいます。
関係的には上下関係があるものの料理に関してはライバル関係として高め合っているなど、2人は互いに理解し信頼し合っている特別な関係。
25歳になってもその関係は続いているようなので、このままの関係が続くのかもしれませんし、もしかしたらアリスの気まぐれでフッと結婚する可能性もあるかもしれません。
【食戟のソーマ】一色慧と紀ノ国寧々は両思い?
連隊食戟で関係が明らかとなった一色と寧々も気になります。
2人は東西を代表する和食店の生まれで、双方の家のしきたりで幼い頃に一緒に暮らしていました。
寧々は何でもソツなくこなす一色に劣等感を持ち続け、一方一色は何事にも真面目に取り組み楽しそうに料理をしていた寧々を尊敬しており、そんな心を互いに打ち明けたことで長年のわだかまりが解けました。
すれ違いつつも互いに気にかけていたのは恐らくお互い出会った頃のように一緒に頑張れる間柄に戻りたかったのだと思います。
あくまで“好敵手”として良い関係でありたいという感じで恋愛感情はないと思いますが、もし恋人関係になったとしても一色を制するのは難しそうですね(笑)
【食戟のソーマ】司瑛士と小林竜胆はお似合い?
司と竜胆も気になっている方が多いですよね。
主に竜胆が司に絡んでいる感じですが、料理以外では大人しい司と自由奔放でグイグイ行動する竜胆の関係はとてもお似合いのように見えます。
彼らは中等部からの付き合いで、第1席を目指す司に竜胆が共感し2人で十傑を目指し、実際に第1席と第2席になりました。
その頃から互いを知り共に力を高め合ってきたこともあり、そこには他の者たちとは違う信頼関係があるように思えます。
この2人に恋愛感情があるとすれば竜胆でしょうね。
出会いも竜胆が司の料理への熱意や人間性に興味を持ったからであり、明確な描写はないですが、恐らく竜胆は司のことが大好きなのだと作中の端々から感じます。
司が気弱な性格、竜胆が恋愛には奥手そう、今の関係が似合いすぎる…などから2人の恋愛というのは想像しづらいですが、今後進展すると良いなと思う2人ですね。
【食戟のソーマ】四宮は誰の手に落ちる?
イケメン独身貴族・四宮のお相手も気になるところ。
年齢や実績的にそろそろ身を固めても良いと思われる四宮ですが、彼の尖った心を射止めるのは一体誰でしょうか。
候補に挙がるのは乾日向子と田所恵。
乾は学生時代から彼を慕っている後輩で、その頃から四宮をからかっては怒られるという最も遠慮のない親しい間柄。
田所は合宿で四宮の心を溶かした人物であり、後の話で四宮を「コーチ」と呼ぶ間柄にまでなりました。
乾は四宮に恋心も抱いていそうですが、田所ちゃんには母の愛を思い出させる力量があります。
どちらも四宮の素に働きかける存在のように思いますから、どちらと恋愛関係になっても四宮にとって良さそうな気がしますね。
まとめ
結局作中で恋愛模様についてはハッキリ書かれることがありませんでした。
正直遠月の学生ともなると常に料理と向き合い、卒業後もそれぞれ一流の料理人として忙しくなりそうなので彼らの恋愛は難しいかもしれませんね。
本編終了後『ジャンプGIGA』で描かれたその後の話でも、ソーマが相変わらずえりなに「美味しい」と言わせるために腕を揮っている様子が描かれただけで結局恋愛模様は進展していませんでした。
期待していた読者には残念な終わり方ではありましたが、それぞれに期待する余地をくれたと受け止め引き続き妄想を膨らませましょう!

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