鬼であるにもかかわらず、鬼舞辻無惨を抹殺したいと言う珠世。
なぜ珠世は鬼になったのでしょうか?
さらに鬼になったのち、何故鬼舞辻無惨を憎むようになり炭治郎たちの味方となったのでしょうか。
珠世の行動と、登場人物とのかかわりからその思いを探ります。
目次
【鬼滅の刃】珠世は頼もしい医者
炭治郎と珠世の最初の出会いは東京府浅草でした。
鬼舞辻無惨に襲われ鬼となってしまった男性を助けようと一人奮闘していた炭治郎を見て、「鬼となった者にも『人』という言葉を使ってくれる」ということに心を動かされ、愈史郎と共に姿をあらわします。
珠世は鬼ですが、人間社会に溶け込んだ医者でもありました。
医者として人々を助けながら鬼舞辻を倒す機会を伺っているのです。
【鬼滅の刃】炭治郎に採血を依頼
炭治郎は出会ったばかりの珠世と接しているうちに、その思いに嘘偽りのないことを確信します。
そして鬼になってしまった人、つまり妹の禰豆子を人間に戻す方法はないのか尋ねました。
珠世は、鬼を人間に戻す方法は必ずあると答えます。
しかしまだ研究途中であり薬の完成には次の二つのものが必要だと言います。
1.禰豆子の血を調べさてさせて欲しいということ
2.鬼から血を採取して欲しいということ
禰豆子は鬼になったのち、人間を一度も喰うことなく2年以上生き延びている特異体質の鬼です。
少量で構わないのでその血を調べて研究に生かしたいということでした。
禰豆子の血はすぐ提供できましたが、もう1つの依頼である鬼から血を採取するというのは鬼を倒すことが必須です。
しかも、その血は鬼舞辻無惨の血が濃ければ濃いほど良いので、できれば鬼の中でも最も強い十二鬼月が望ましいとのことでした。
大変な依頼でしたが、薬が完成すれば禰豆子だけでなく沢山の人も助かるという思いで炭治郎は承諾します。
【鬼滅の刃】鬼なのに人の心を取り戻せた理由は?
鬼であるにもかかわらず、珠世はなぜ人の心を取り戻せたのでしょう?
鬼舞辻によると珠世も鬼になったばかりの頃は人間をたくさん喰っていたようです。
何かのきっかけで人間だったころの心を思い出し、自分を取り戻したのでしょうか。
多くの鬼は人間の頃の記憶を忘れてしまいます。
珠世が人の心を取り戻した理由については作品中では描かれていませんが、今後明らかになっていくのでしょうか。
【鬼滅の刃】見た目によらず長生き!?
珠世自身が、200年以上かかって鬼にできたのは愈史郎ただ一人だけと言っています。
ということは、珠世が鬼になってから少なくとも200年は経過しているようです。
鬼滅の刃の舞台は大正時代ですから、200年以上前というと江戸時代ですね。
見た目は若く美しい珠世ですが、この言葉から珠世の実年齢は少なくとも200歳以上であることがわかります。
【鬼滅の刃】輸血と偽り血を摂取している?
珠世は自分の体に様々な医学的処置をして、ついには鬼舞辻の呪いを自ら外して人間を喰わなくとも生きていけるようにしました。
しかし、人間の血は少し採らなければ生き続けられないということです。
そのため金銭に余裕のない人から輸血と偽って少量の血を買い、それを摂取することで生き延びています。
さらに、珠世が鬼にすることに成功した愈史郎の場合はもっと少量の血で事足りるそうです。
【鬼滅の刃】珠世の持つ能力とは?
珠世は鬼になったのち、鬼舞辻の呪いを外すことを試みつづけある時ついに成功しました。
鬼舞辻の呪いとは、
・人間の肉を喰らうことなく生きていけること
・鬼舞辻の位置把握の呪いをはずしていること
・鬼舞辻の名を口にすると鬼舞辻に殺されること
です。
さらに珠世は医学に精通しており、その知識を駆使して様々なことを行っています。
基本的に鬼舞辻以外は鬼を増やすことができないとされていますが、愈史郎を鬼にすることに成功しました。
ただ200年以上かかって鬼にできたのは愈史郎一人だけです。
おそらく何人も試みたにもかかわらず殆どは失敗に終わっている模様で、方法自体が確立しているわけではないようです。
ちなみに、人間を鬼にする処置は健康な人間に対しては決して行いません。
余命いくばくもない、病で放っておけば確実に亡くなってしまうであろう人間に本人の意思を確認し試みるという方法をとっています。
このため鬼舞辻のように自分の都合で誰彼構わず鬼にしてしまうのとは違いますね。
【鬼滅の刃】珠世が知っている鬼舞辻無惨の正体とは?
珠世は鬼舞辻を「臆病者」「いつも何かに怯えている」と評しています。
珠世は鬼が群れることができない理由を知っています。
鬼が群れないのは、群れになって鬼舞辻を襲うという事態を防ぐためであり、そのように鬼はすべて操作されているということです。
さらに、鬼舞辻が沢山の鬼を作ってきたのは太陽を克服する体質を持った鬼がいつか現れるかもしれないという期待もありました。
鬼は太陽の光に当たると消滅してしまいます。
太陽を恐れる鬼舞辻は昼間の行動が制限されることが非常に不愉快であり、いつかそれを克服したいと考えてきました。
そして禰豆子が太陽を克服したことを知り、鬼舞辻は禰豆子を体内に取り入れることを決意します。
【鬼滅の刃】鬼舞辻から狙われている?
珠世は他の鬼たちからは「逃れ者」と呼ばれています。
鬼舞辻の呪いを外した鬼がいることを鬼舞辻自身も知っており、呪いから逃れているため「逃れ者」と呼ばれているようです。
炭治郎が朱紗丸と矢琶羽から襲撃を受けた際同行していた珠世に気づき、「そちらにいるのは「逃れ者」の珠世ではないか。これはいい手土産じゃ」と言っているので以前から鬼舞辻から狙われていたことがわかります。
【鬼滅の刃】珠世の悲しすぎる過去とは?
珠世が鬼になったのは母親としての自らの子供への愛情からでした。
不治の病にかかり余命いくばくも無い状態になったとき、まだ幼かった自分の子供の将来を案じ大人になるまでを見届けたいがため、鬼になることを決意した珠世。
しかし悲劇が起こります。
鬼になった珠世は自我を失い、自らの子供と夫を喰い殺してしまったのです。
こうなることを鬼舞辻は予測していながら鬼になる前の珠世には伝えていませんでした。
愛する家族のために鬼になることを決意したにもかかわらず、自らが殺してしまったことを知ったときの珠世の絶望は想像を絶するものがあります。
このすさまじい経験から珠世は鬼舞辻を抹殺することを決意します。
まとめ
珠世はその壮絶な過去から必ず鬼舞辻を倒すと心に決め、愈史郎と共に拠点を転々としながら研究を続けていました。
そして炭治郎と禰豆子の登場により、その願いが実現へ向けて大きく動き出します。
その後珠世は産屋敷邸に招かれ、鬼の体と薬学に精通している胡蝶しのぶと協力して鬼を人間に戻す薬をついに発明します。
鬼舞辻に薬は効くのでしょうか?
そして、禰豆子も人間に戻ることができるのでしょうか?
珠世の辛く悲しい過去が、最後は何らかの救いの方向に向かうことを願わずにはいられません。

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