鬼滅の刃に登場する多くのキャラクターの中でも、ひときわ可憐でかわいい少女「真菰(まこも)」。
主人公である竈門炭治郎の、剣士としての成長に大きく関わった人物です。
今回は真菰の登場から炭治郎を指導した流れから真菰の死亡シーン(手足を…残酷注意)、声優まで解説し、真菰と錆兎は兄妹なのか?年齢は?といった疑問を考察します。
真菰がどうして炭治郎を指導したのか、どんな想いを抱いていたのか…?
せつない真菰のお話、ご覧ください。
目次
【鬼滅の刃】錆兎と共に現れた真菰
家族の皆殺し、唯一の生き残りの妹は鬼に…突然訪れたあまりにも無残な運命を受け入れがたい炭治郎。
仇討ちと妹を救うために鬼殺隊の入隊を志し、「育手」の鱗滝左近次の指導を仰ぎます。
とはいえ、炭焼きの少年がそんな簡単に剣士になれるでしょうか?
鱗滝左近次による炭治郎への指導・鍛錬は、1年も続きました。
鱗滝の指導は厳しく、命の危険を感じるようなことも…
「もう教えることはない」と、最後に鱗滝左近次から与えられた試練は、「自分の背丈よりも高い岩を切る」というもの。
手助けが望めないこの「最終試練」に、炭治郎は手も足も出ず、半年もの時間が流れてしまいます。
そこに現れたのが、真菰と錆兎のふたりです。
【鬼滅の刃】鱗滝左近次の弟子の一人
真菰と錆兎は鱗滝左近次の弟子です。
鱗滝左近次はかつて鬼殺隊で「水柱」を務めたほどの剣士ですが、現在は老体。
鬼殺隊を引退して、「育手」となり後進の剣士を育てています。
言葉も内容も大変厳しい修行を課す翁ですが、13人もの大所帯を「最終選別」に送り込むなど、その指導力は確かです。
真菰は弟子のひとりとして、さらに弟弟子の炭治郎を助ける立場に、現在はなっているようなのですが…?
【鬼滅の刃】炭治郎が最終選別に残れるように指導
真菰と錆兎は、炭治郎より先に入門しているので、姉弟子・兄弟子にあたる立場なわけですね。
炭治郎にとっては、まずは鱗滝左近次が出した「最終試練」をクリアすることが当面の目標でした。
しかし、真菰と錆兎がにらんでいたのは、その先にある鬼殺隊入隊のための「最終選別」でしょう。
失敗すれば命を落とす苛烈な最終選別を、ふたりとも経験しています。
炭治郎が最終選別で生き残れるようにとても熱心に指導したのは、その経験を生かして、なのでしょう。
錆兎は戦いの実践、真菰は技や呼吸の理論、炭治郎の無駄な動きの修正。
それぞれの持ち味を生かし、試練に挑む炭治郎を指導しました。
真菰はその見た目通りかなり非力で、実践よりも鋭い観察眼や理論的な思考力が武器でした。
無駄のない動きや効率的な指導は、のちの炭治郎に大きな影響を与えたと思われます。
【鬼滅の刃】「水の呼吸」の使い手
真菰も、炭治郎と同じく「水の呼吸」の使い手です。
というのも、師匠である鱗滝左近次が、かつて鬼殺隊「水柱」であったほどの水の呼吸の使い手だったことに由来します。
「水の呼吸」は、「水」の特性を生かした変幻自在な戦法を取ることができる技です。
その現れ方は、それぞれの剣士の思想や戦闘スタイルを反映したものになりやすく、実際炭治郎も様々なアレンジ技を生み出しています。
それだけに「基本」の部分が大切で、狭霧山での修行は炭治郎のその後の戦いに大きく貢献した経験でしょう。
【鬼滅の刃】孤児だった真菰を助けた鱗滝
花柄の着物を着、ふんわりとした話し方をする真菰。
およそ戦いと縁遠そうな姿です。
お守りである「狐の厄除けの面」でさえ花に彩られた真菰を見ると、どうしてそもそも鬼との戦いという修羅の道に入ってしまったのか…と思ってしまいますね。
その理由は、真菰の生い立ちに深くかかわっています。
真菰をはじめとする弟子たちはそもそも孤児で、明日もわからぬ状況でした。
彼女らを拾って助けてくれたのが、鱗滝左近次だったのです。
鱗滝左近次の指導はとても厳しいものでしたが、門下生はみな彼を慕っていました。
鱗滝は自ら厄除けの面を彫り弟子に与えるなど、愛情深く弟子たちを見守る人物だったのです(実はその面が、…これはとても残酷なエピソードだと思います)。
真菰ももちろん例外でなく、「私たち鱗滝さんが大好きなんだ」とたびたび口にしています。
【鬼滅の刃】鱗滝の弟子の中でも強い方だった?
鱗滝左近寺に師事し、剣士としての才能を開花させていく弟子たち。
真菰はあどけない少女の風貌をしていますが、実はなかなかの強者だったようです。
外観のとおり実際非力なのですが、その弱点をカバーすべく「スピード」と「全集中の呼吸」をものにしており、「最終選別」の際にもかなり善戦したとみられます。
そう、実は真菰は「最終選別」の際に命を落としています。
【鬼滅の刃】炭治郎が会っていた真菰は霊だった?
では、炭治郎に丹念な指導を施してくれたあの真菰は、何だったのでしょうか?
はっきりとは語られていませんが、真菰が死亡していることを考えると、炭治郎が会っていたのは真菰の霊だったのでは?と考えられます。
錆兎も同様です。
真菰が命を落とした「最終選別」の際には、鱗滝左近次の弟子たちが実に13人も死亡しています。
その中でも特に真菰と錆兎のふたりが炭治郎の前に現れたのは、ふたりの実力が高かったことと、無念が強く弟弟子に同じ思いをさせたくなかったから…
そう考えることができますね。
【鬼滅の刃】最終選別で鬼に激高 真菰の死亡シーン・手足を…
確かに「最終選別」は厳しい試練です。
鬼殺隊に捕らえられた鬼が閉じ込められた山をさまよう、失敗は確実に死につながる試練…。
とはいえ、非力ながらも大変聡明で、「全集中の呼吸」を身に着けた真菰が、そんなに簡単に命を落とすことがあるのでしょうか?
実は、真菰は大好きな鱗滝左近次翁の悪口を言われて激高し、怒りのあまり「全集中の呼吸」を乱してしまったのです。
その鬼は、当時鬼殺隊の隊士であった鱗滝左近次に退治され、藤の牢獄に閉じ込められている「手鬼」でした。
逆恨みから、「狐の厄除けの面」を身に着ける鱗滝左近次の弟子ばかりを狙い喰らっていたのです。
弟子を思って鱗滝が作ったお面を「目印」とまでいった手鬼。
怒りに震えた真菰は「全集中の呼吸」の乱れを狙われ、手足を引きちぎられて死亡する最期を遂げています。
その死亡シーンは画像のとおり、シルエットになっていても壮絶です。
真菰を捕らえた手鬼は、錆兎も殺しています。
【鬼滅の刃】最後は鱗滝が待つ故郷へ
真菰と錆兎の助けを得て鱗滝左近次の最終試練を乗り越えた炭治郎は、鬼殺隊入隊の最終選別にチャレンジします。
炭治郎を含め、後に仲間となる我妻善逸ら5人が生き残ることができましたが、やはり最終選別は過酷なものでした。
その中で、鱗滝門下である炭治郎は、やはり手鬼と出会います。
巨大な身体に無数の腕。
完全な異形である手鬼との対決は、辛くも炭治郎が勝利します。
懐に飛び込むことで頸を切ることができたのです。
憎き仇の鬼が消滅ののち…ようやく、真菰と錆兎をはじめとする13人の喰われた弟子たちは、鱗滝が待つ故郷に帰ることができました。
故郷と慕うあの思い出の狭霧山に、「たとえ魂だけになろうと、帰る」という約束をしていたから…
【鬼滅の刃】かわいくて聡明な真菰は何歳?年齢は?
真菰の年齢はいくつくらいなのか、その設定が気になる方もいるかと思います。
実は原作自体では明かされていないのです。
かわいい風貌と声、着ている着物を見ると幼くも見えますが、寂しげにも見える笑顔は大人びても見えますね。
そんな真菰の年齢はおそらく14歳ぐらいだろうとの考察があります。
根拠は原作にも描かれていた、吾峠呼世晴先生の鬼滅の刃スピンオフ漫画「キメツ学園」です。
「キメツ学園」では15歳の炭治郎(鱗滝の元での修行を終えた年齢)は高校1年生、胡蝶しのぶは高校3年生、甘露寺密璃は19歳の美大生の設定で描かれています。
鬼滅の刃の年齢設定を引き継いでいる場合が多いということですね。
(すべてではありません。煉獄は鬼滅の刃で20歳ですが、先生になっています。)
そして、真菰はこちらでも年齢を明言されていません。
ただ、禰豆子と同じキメツ学園中等部に所属し、仲が良いことから同い年ではないかと言われています。
禰豆子が鬼滅の刃では14歳、そこから真菰も14歳前後だろうとみられます。
【鬼滅の刃】錆兎は真菰の兄?二人の関係は?
物語に一緒に登場し、共に鱗滝の弟子であった真菰と錆兎の関係は、兄妹であったりするのでしょうか?
真菰と錆兎の間には、鱗滝の弟子以外の関係はないと思われます。
まず、兄妹という設定は原作中にありません。
同じ時期に最終選別を受けたことも否定できます。
錆兎は冨岡義勇と同じ時期の鱗滝の弟子で、この二人は親友だったと明言されていますが、その話に真菰は登場しないのです。
そして、錆兎と義勇の最終選別のとき、死亡したのは錆兎のみで、義勇を含め他の参加者は生き残っています。
(村田は同期と明言されているので、このとき参加していたのでしょう。)
このことから、錆兎と一緒に死んだわけでもないことがわかります。
上記のことから考察すると、錆兎と真菰は生前に面識があったかは不明ですが、最終選別を受ける時期は異なるような遠い関係、もしくは関係がないと思われます。
おそらく鱗滝の元で修行した歴代の弟子たちのうちの二人で、その世代は違うのではないでしょうか。
弟子たちを殺されたことを悲しむ鱗滝への想い。
それが心残りになり成仏できなかった錆兎と真菰の二人の魂が、炭治郎に共に協力したということではないでしょうか。
【鬼滅の刃】儚くかわいいキャラクター・真菰を演じた声優は?
儚くてかわいい、ミステリアスなキャラクター・真菰を演じた声優は加隈亜衣(かくま・あい)さんです。
加隈亜衣さんは福岡県出身、マウスプロモーション所属の声優で1988年9月9日生まれ。
平成25年から声優として活動し、テレビアニメデビューは「パパのいうことを聞きなさい!」のお姉さん保育士役です。
愛称は「くまちゃん」「かくまし」で、かわいい声を持ち味としています。
加隈亜衣さんの真菰役は好評で「名演」「かわいい」「ふわふわ感が真菰に合ってた」などといった声が見られました。
アニメ
- 「ヒーリングっど♥プリキュア」ラビリン役
- 「鬼滅の刃」真菰役
- 「ブレイブウィッチーズ」雁淵ひかり役
- 「甘城ブリリアントパーク」千斗いすず役
- 「げんしけん 二代目」波戸賢二郎役・・・など
映画
- 「ニンジャバットマン」キャットウーマン役
- 「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」ネネ役・・・など
強くてかわいい真菰 まとめ
今はもういない、真菰と錆兎。
しかし、彼らが炭治郎とこの物語に与えた影響は、とてつもなく大きいということがおわかりいただけたと思います。
うら若い可憐な容姿に強く優しい心を持ち、死してなお善に向かおうとするかわいい真菰の魂がどうか狭霧山で安らいでいるように、願わずにおれません。

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