「透き通る世界」とは厳しい鍛錬を続けた者が到達できるとされる至高の領域です。
五感を開き、自分の体の形を血管の1つ1つまで認識した状態のことを指します。
人間が強敵と戦う時にはなくてはならない視覚的技術です。
名前の通り、この世界にたどり着くことができれば、相手の体が透き通って見えるようになります。
脳や筋肉、血管まで見えるため、相手の次の動きが容易に予測できるようになるのです。
透き通る世界の強さはこれだけではありません。
到達できればどんなことができるのでしょうか?!
弛まぬ努力で鍛錬をつんだ者だけが見える境地・透き通る世界についてまとめてみました!
目次
【鬼滅の刃】透き通る世界の概要について!
「透き通る世界」とは五感を開き、自分の体の形を血管の1つ1つまで認識した状態のことを指します。
人間だけではなく、鬼も透き通る世界に入ることが可能です。
透き通る世界に入ると、呼吸の音が変わり、髪や目の色も変わります。
相手の体が透き通って見えるようになり、脳や筋肉、血管などが透けて見えます。
透き通る世界に入った生き物は時間の流れがゆっくり進むように感じます。
そのため相手のどんな動きにでも対応することが可能になります。
五感を開いた状態のため、動きに必要のない血管や筋肉を止めることができるようにもなります。
体を完全にコントロールできる状態なので、長時間動き続けても疲れない体になります。
基本的に鬼と人間では圧倒的に鬼が有利です。
鬼は疲れません。
傷を負ってもすぐに治ります。
透き通る世界は圧倒的強者である鬼との差を埋めることができる奥の手です。
透き通る世界は五感を開いて見る世界のため、例え視力を失っても相手の動きを見る(感じる)ことができるようになります。
透き通る世界とは、間違いなく”至高の領域”であり”無我の境地”に他なりません。
【鬼滅の刃】どうやったら透き通る世界にたどり着けるのか?
透き通る世界は誰でも簡単に辿り着ける世界ではありません。
この世界で何の鍛錬もなしに透き通る世界が見えたのは天才として生まれた継国縁壱ただ1人のみです。
炭治郎の父・炭十郎は炭治郎に透き通る世界にたどり着くための極意を教えています。
「大切なのは正しい呼吸と正しい動き」
無駄な動きをそぎ落とし、最小限の動作で最大限の力を出すこと。
それができれば、頭の中が段々透明になってくるのです。
それが、透き通る世界です。
炭十郎が病気の身ながら毎年ヒノカミ神楽を一晩中舞えたのは、透き通る世界にたどり着いていたからに他なりません。
正しい呼吸と正しい動き、と簡単に言っても実際には苦しい鍛錬を積む必要があります。
五感を開き、自分の体の形を血管の1つ1つまで認識した状態を保つのは並大抵のことではないからです。
透き通る世界は、力の限りもがいて苦しんだからこそたどり着ける境地なのです。
「俺もそこに行けるかな?」
幼い炭治郎に炭十郎は優しく答えました。
「弛まぬ努力を続ければな」
炭治郎は猗窩座との対決の最中にこの透き通る世界にようやく辿り着きました。
家族を殺されてから…鬼殺隊として日々努力と鍛錬を続けた炭治郎だからこそ、たどり着いた境地なのでしょう。
【鬼滅の刃】透き通る世界は殺気が出ない?
透き通る世界に達したことで得られる最大の利点は闘気を発しないことでしょう。
闘気とは、赤ちゃんにさえあるもので、生きているものなら誰でも体に纏っているエネルギーのようなものです。
しかし、透き通る世界にたどり着いた者は闘気をゼロにすることができます。
猗窩座は透き通る世界に到達した炭治郎を前にして、ただ存在している植物を相手にしているような感覚を受けていました。
(炭十郎を”植物のような人”と例えた炭治郎は正しいと言えそうですね)
闘気をゼロにできることで、相手は自分にどんな攻撃が向けられるのか、全く感じることができなくなります。
なにせ赤ちゃんにすらある闘気が全くなくなっている状態。
透き通る世界にたどり着いた者ならどんな強敵であっても簡単に致命傷を与えることが可能になるのです。
【鬼滅の刃】敵の動きを予測することが可能!?
透き通る世界にたどり着いた者は相手の動きを予測することができるようになります。
透き通る世界のその名前の通り、五感を研ぎ澄まして見ることで、相手の脳や筋肉、血管までが透けて見えるようになります。
筋肉の収縮する動きを見ることで、相手が次にどのような行動を取るのかが予測できるようになるのです。
この視覚を利用すれば、あえて自身の血の巡りを操作し、攻撃を撹乱させることも可能です。
(黒死牟戦で悲鳴嶼が使いました。かなり高等テクですが…。)
【鬼滅の刃】透き通る世界に覚醒したキャラクター!
透き通る世界に覚醒したキャラクターを一挙にご紹介します!
継国縁壱
始まりの剣士にして、この世の理の外側にいると言われるほどの天才。
なんの鍛錬もなしに透き通る世界を見ていた唯一の人物。
後に妻となるうたに違いを教えてもらうまで、透き通る世界が見えているのが自分だけであることにも気づいていませんでした。
無惨を倒すために特別強く作られてきた、と自己分析している通り、縁壱だけは神々の寵愛を一身に受けていたのでしょう。
黒死牟(継国巌勝)
縁壱の双子の兄でしたが、嫉妬心から鬼となり、上弦の壱・黒死牟になってしまった男。
縁壱程ではないにしても痣も出現させ、呼吸法も使いこなせる達人でした。
彼も透き通る世界にたどり着いています。
縁壱と同世代であったことを考えると、縁壱に導いてもらった可能性もありますね。
透き通る世界が見えている唯一の鬼です。
竈門炭十郎
炭十郎の父。
病弱な身でありながら、正しい呼吸と動きを身につけることで無駄な動きを削ぎ落とし、ようやく透き通る世界にたどり着いています。
炭十郎にとっては毎年舞ってきたヒノカミ神楽が鍛錬の土台となっています。
竈門炭治郎
上弦の参・猗窩座との対決で覚醒、透き通る世界に到達しました。
炭十郎が死ぬ間際に見せてくれた”透き通る世界”が見えている者の戦い方、この見取り稽古がきっかけとなり、一気に開花。
透き通る世界が見えるようになったおかげで強敵・猗窩座を圧倒しました。
時透無一郎
剣を持ってわずか2ヶ月で霞柱に成り上がった天才。
名前は変わっていますが継国の血筋を受け継いだ末裔でもあります。
黒死牟戦において、自分の命を捨てる覚悟で黒死牟の攻撃を回避、間合いに飛び込んだ際に透き通る世界に到達しました。
悲鳴嶼行冥
盲目ながら本質を見抜く目を持ち、戦いにおいても最強クラスの実力を持つ岩柱。
黒死牟戦において、黒死牟の相手の攻撃を先読みするかのような動きからから透き通る世界の存在を知ることになり、極限まで刮目した結果、透き通る世界に到達しました。
伊黒小芭内
小柄ですがスピードを生かした攻撃が得意な蛇柱。
無惨との最終決戦において、すでに透き通る世界に到達していた悲鳴嶼から「体を注視しろ」とアドバイスを受け、一瞬ではありますが透き通る世界を見ることができるようになりました。
現役の柱のうち、約半数が透き通る世界に到達しています。
柱はみんな実力が拮抗していますから、誰もがあと少しで見ることができたでしょう。
また炭治郎の同期組はみんなそれぞれに五感が優れています。
伊之助や善逸、カナヲもあと一歩で透き通る世界に到達できたのではないでしょうか。
まとめ
「透き通る世界」とは厳しい鍛錬を続けた者が到達できる”至高の領域”であり”無我の境地”です。
(天才剣士・縁壱だけは生まれた時から見ることができましたwチートすぎます!)
透き通る世界に到達することができれば、闘気をゼロにすることができます。
赤ちゃんにさえある闘気をゼロにすることができる…それは相手に殺意を感じさせません。
そこにいるはずなのに植物のように存在感がなくなります。
だから相手に気づかれずに致命傷を与えることも可能になります。
また、その名の通り相手の体が透けて見えるため、筋肉の動きがわかります。
次にどんな攻撃を仕掛けてくるのか、それが予測できるようになるのも強みの一つです。
透き通る世界に入るためには、無駄な動きをそぎ落とし、正しい呼吸と正しい姿勢を取る必要があります。
そうすることで、少ない動作で最大限の力を発揮することができるようになります。
つまり、長く戦っても疲れにくいということですね。
人間は鬼と違い、疲労が蓄積され長期戦になればなるほど不利になります。
透き通る世界は人間にとって、鬼との如何ともし難い能力の差を埋めるために必須の技術と言えるでしょう。

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