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【キングダム】面倒見のいい松左は槍の達人!いつから飛信隊に所属している?最期を迎えた朱海平原での戦いとは?

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飛信隊発足時からの主力メンバーの短槍使い松左。 

彼は尾平とはまた異なるベクトルで『普通の人』寄りです。

もっとも『普通の人』と呼ぶにはだいぶ強いので、頼れる兄貴分でありながら『普通の感覚』を理解できる、飛信隊では際めて貴重な常識人といったところでしょうか。

ある意味、渕さんと並ぶ飛信隊の良識担当です。

今回は素敵なお兄さんキャラ松左の一生を追いかけます。

 

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【キングダム】松左は短槍の達人

松左の武器は槍ですが、その丈は騎馬で戦う武将たちの馬上槍に比べだいぶ短く出来ています

本来、歩兵の持つ槍の利点とは織田信長の三間槍を見てもわかるように、そのリーチにこそあるのですが、それにはひとつ条件があります。

ある程度まとまった人数で密集し、槍衾を作ること

それが必要最低条件であり、信長は突くのではなく上からブッ叩く使い方をさせました。

弱くて有名な尾張農民兵の個人技には一切期待せず、作業的にシステム化した『集』の力を最大限に生かすやり方です。

全員同じ規格の槍は細く軽く作られ、個人戦でバチバチやりあったら間違いなくボッキリ折れるような代物でした。

それに引き換え、松左の短槍は完全に個人戦用と言えるでしょう。

高価なモノでなくとも、松左自身の体格や腕力に合わせた『松左の槍』を用い、見事な槍裁きで敵を屠る『個』の力が松左にはありました。

標準的な体格の松左が歩兵として単身地上で振るうには、あの槍の長さは使い勝手がよろしいかと思われます。

当たり前の話ですが、武器というものは『デカけりゃいい』というものではありません。

 

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【キングダム】信が百人将になった時に入隊

主人公である信は田舎の農村でこき使われていた身寄りのない下僕から、パワー系わらしべ長者とでも言うべき速さで高速出世しました。

下僕→政とマブダチ→ボロ小屋をもらい従軍資格ゲット(当時の秦の制度的に土地・家のない下僕は徴兵にすらなれない)→歩兵の一兵卒→百人将・飛信隊発足→三百人将→千人将(伍仲間にも馬が与えられる)→三千人将→五千人将

これだけの出世を僅か四年程度で成し遂げているのですから、さすがは主人公としか言いようがありません。

松左はこのチャートの『百人将』の所で加入しているので、正式に信が王騎から『飛信隊』の名を与えられた現場にも居合わせた最初期の仲間となります。

つまり、信との付き合いは貂や初陣の伍の仲間たちに次いで長いのです。

 

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【キングダム】伍長として趙戦に参加

松左の飛信隊としてのデビュー戦は趙との戦で、その時の階級は第十伍長でした。

優しく面倒見が良く、取り乱すことなく飄々としながらも敵陣突入時には果敢に攻める良き中堅歩兵です。

彼もまた信のような光速出世ではないにしろ、順調に什長→歩兵副隊長と昇格していきました。

 

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【キングダム】崇原と共に最前線で戦う

松左の最も近くで戦い続けてきた戦友の一人に崇原がいます。

短槍の松左に対し崇原の得物はシンプルな一振りの剣。

その腕前は信と羌瘣の人外二人組に次ぐもので、一人で十人を切り伏せるのですから普通の人間としては十分以上、達人級の強さと言えます。

部下も全員剣使いという熱血剣術馬鹿グループのリーダー崇原と、部下も全員槍使いの飄々とした松左。

タイプの違う二人ですが、共に肩を並べ幾度となく飛信隊の最前線で戦ってきました

そして、その関係は朱海平玄の最前線で松左が戦死するまで続いたのです。

 

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【キングダム】全体を見渡せる戦術眼?

飛信隊は、はっきり言って隊長の信からしてザ・脳筋で賢い隊ではありません。

もちろん軍師のは昌平君に早期卒業を認められるほど優秀であり、羌瘣は楚水が『天才か…』と驚くほど聡明、その楚水も元郭備隊の副隊長を務めていただけあってデスクワークの出来る秀才です。

しかし、三千人からの大所帯に賢い君が三人しかいないのですから、深刻な偏差値不足は否めません。

机の上のお勉強的なことでなければ、元桓騎軍のナキは機転の利く地頭の良さを見せてはいますが、それでも四人…。

信と共に無国籍地帯で死ぬ気で頑張った渕さんも、指揮能力はあるものの、作戦立案に関しては信よりいくらかマシというレベルなのでアテにはできません。

というか、世の中の大半の人間は信より賢いので、そこを基準にするのは危険です。

そんな知的レベルに関して不安しかない飛信隊において、松左は奇跡的に結構賢いように思えます。

目立って作戦立案などをするわけではありませんが、言われたことを正しく理解してキチンと動けるし、戦術レベルでの指示は的確であるため、伍長時代から歩兵副隊長時代に至るまで安心感のある上役として配下から慕われていました。

どう考えても、羌瘣不在時の作戦立案は信と渕さんではなく松左が行うべきでした。

 

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【キングダム】年下の信にとって兄貴分

スピード出世を果たした信は、非常に年若い『ガキ』呼ばわりされる年頃の隊長です。

常に血気盛んでイケイケなのは、上に立つ者として配下の士気を高めるにはおあつらえ向きである一方、皆が皆そうしたハイテンションに常について行けるものではありません。

弱音を吐く者もいれば逃げ出す者だって当然出てきます。

そうした弱者に対し信や血の気の多い連中は『ふざけんな!』とまず激昂しますが、松左は違いました

彼は弱者の気持ちを無下に否定せず、まず一度共感を示してやれる大人なのです。

秦に恨みを持つ趙軍に怖気づいて脱走兵が出た時も、『強制徴兵で皆心の準備が出来ていない。初陣の奴もいる』といきり立つ信を宥めていました。

誰もが信のように強くないし、戦場に出て手柄をたてたいとギラついているわけでもない。地道に田畑を耕し家族と平穏に暮らしたい者もいれば、シンプルに戦いに不向きな人間だっている。

そういった信が見落としがちな『普通のこと』を穏やかに飄々とした顔つきで諭せるのが松左なのです。

おそらく彼にとっては『武功を上げまくって天下の大将軍になって中華を統一する』ことも『愛する家族を守り、分相応の幸せに足るを知り穏やかに暮らす』ことも同じだけ尊いことなのではないでしょうか

夢が大きければ大きいほどエライわけではありません。

信に感化された隊の中で、価値観の多様性を理性的に理解している人であったように思えます。

突撃を前に顔色の優れない竜川を皆が厳しい目で見て責めた時も、松左は『先月子供が生まれたんだとさ。第一子がな。察してやんなよ』と周囲に理解を呼びかけます。

戦の最中に甘ったれたことを抜かすなと切り捨てることは簡単ですが、竜川は松左の優しさに救われ、その後の信の檄がより一層の効果を発揮しました。

前に進むことしか見ない・見えない信の傍らにあって、彼が後ろや横に取りこぼしたものをヒョイヒョイと拾って良い位置に置き直してくれる。

そうした松左の役割は、おそらく彼にしかできないのではないでしょうか?

尾平だと普通に『あ?オメ―もビビってんのかよ!?コラ!』で終わってしまいそうです。

 

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【キングダム】歩兵隊副長として朱海平原に参加

松左最後の戦いとなる朱海平原の戦いに、彼は歩兵隊副長として参加しました。

最後まで騎馬にならなかったことに、歩兵としての拘りを感じますが、もしかして乗馬は苦手なのでしょうか。

歩兵隊長は古くからの戦友崇原、多くの新人を含む激戦区にいつもと変わらぬ飄々とした表情で参戦する彼の最期の雄姿は、涙なしには見られません。

 

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【キングダム】河了貂の指示を守らず干斗隊の救助へ

堯雲趙峩龍という巨大な壁にぶつかった飛信隊は、多大な犠牲を払いながらひたすら前に進みます。

後方への援軍を全て前線に突っ込み、間延びして手薄になる中間に関しても『助からないと思うところは最初から助けに行かないで』という非情な命令が軍師・貂から下されている状況です。

その中にあって、状況判断に優れ全体を見渡せる松左と渕の2隊は援軍を担い、『助かりそうな』中間を守る任を負っていました。

しかし、ここで松左は命令違反を犯します

今にも殺られてしまいそうな小隊――新人を多く含む隊が目に入ったのです。

貂の命令を忠実に守るならば、この局面で自力で生き延びることのできない小隊など放置すべきでしょう。

しかし、松左には笑顔で『飛信隊に入って良かった』と口にした干斗のいる小隊を見捨てることはできませんでした。

百姓にゴロツキにチンピラその他いろいろ寄せ集めの飛信隊は、時にぶつかりながらも決して仲間を切り捨てずにここまでやってきました。

そして、松左はそんな飛信隊が大好きなのです。

故に、自分と同じように飛信隊が好きだと言った未来ある後輩たちを見捨てられませんでした。

松左は死を覚悟して10人を引き連れ干斗たちの救助に向かい、見事救出した後命を落としました

 

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【キングダム】信の腕の中で戦死

仲間を部下を無事に逃がすため、先頭に立って槍を振るい続けた松左はついに力尽きて倒れます。

自力で歩けなくなりながら、それでも最後の『わがまま』として『俺を前に連れて行ってくれ。少しでも信の近くに』と干斗に頼み、死力を振り絞って歩き続けました。

そしてついに立っていることも出来なくなり横たわっているところに、信が駆け付けます。

すると、もはや目もかすんで動けなかったはずの松左は自ら立ち上がり、最後は信の腕の中に崩れ落ち死んで行きました

戦友である崇原の手を握り『楽しかったな 飛信隊は最高だ』と言い残し、信にはただ一言『ありがとうな』と伝え遺して逝った松左。

信が天下の大将軍になる晴れの姿を見届けることは叶いませんでしたが、己の選んだ人生に一片の悔いなき見事な死に様であり、美しい死に顔でした。

 

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【キングダム】松左の槍を受け継いだ干斗に期待!

イキがるばかりで実力が伴わず松左に助けられた挙句、目の前で命の恩人に死なれた干斗。

戦場では珍しくもない光景ですが、生粋の武人ではない干斗にとってそれは強烈な洗礼であったことでしょう。

命令違反を犯してまで自分のような足手まといを助けてくれた松左。

負傷して尚槍を振るい敵を倒し続けた松左の背中はあくまで強く、干斗が追い付けぬほど遠かった……。

そんな偉大な先輩を、己の至らなさのせいで死なせてしまった。

強烈な罪悪感から、干斗は地面に頭を叩きつけて謝罪し、松左から託された愛用の槍も干『受け取れない』と断りました

しかし、『それは違うだろう』と崇元に諭され、干斗は松左の形見の槍を受け取ります

かくして、スケールは違えど干斗は王騎から矛を託された信と同じ立場になりました。

信が王騎の矛に相応しい武人になるべく励んだように、これから干斗も松左の槍に恥じぬ飛信隊になるべく成長していくことでしょう。

 

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まとめ

飛信隊発足時から信の傍らで彼を支えてきた松左は、決して派手さはないものの、己に与えられた以上の役割をきっちりと果たす人物でした。

短槍の柄いてとして個人の戦力が高いだけでなく、弱者への思いやりをいつも忘れず、突っ走ることしか知らない信が取りこぼしてしまうモノを丁寧に拾い上げ最善の位置にさりげなく置く気配りは、ヤンチャな弟の足らない部分を優しくフォローするお兄ちゃんそのものでした。

キングダムの中で兄貴にしたいキャラランキングを行ったら、間違いなく上位ランクインすることでしょう。

とにかく面倒見が良いのです。

生意気でしばき倒したくなるような新兵にも気さくに接し、彼らがビビれば信の飛ばす熱い檄とは違う形でリラックスさせ、自然と仲間意識を育めるスキルは天性の中間管理職とも言えます。

そんな松左の最期は涙なしには読めませんが、普段飄々としていながら本当に飛信隊と信が好きで好きで堪らないのだと痛いほど伝わってきました。

もしかしたら、彼はものすごくシャイな人だったのではないでしょうか。

本当は尾平に負けないくらい熱く泥臭く信が大好きだけれども、『俺イイ歳だし。そもそもそういうキャラじゃねーし』と表に出せず、飄々と振る舞っていたのかもしれません。

だからなおさら、最期に遺した真っすぐな言葉の数々が胸に突き刺さります。

 

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