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【ダイの大冒険】世の中で唯一の大魔道士マトリフ!人間最強の魔力を持っている?ポップとの師弟関係とは?

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アバンの使徒として1巻から登場したポップには、魔法使いの師匠としてもう一人師事した人物がいます。

かつてアバンと一緒に魔王を打倒するためにパーティーを組んでいたマトリフです。

口の悪い捻くれ者の印象が強いマトリフですが、その実は誰よりも気遣いをする良キャラでもありました。

 

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【ダイの大冒険】アバンの仲間だった大魔道士

ダイたちを狙うフレイザードの追っ手を一筋の閃光が救いました。

その呪文を放ったのがマトリフという、初老の男性です。

どうやらマァムとは知り合いのようですが、振り向いた素顔は魚を咥えており何とも締まりのないご尊顔。

しかし、その正体はかつてパプ二カ王国に仕えて、魔王と戦ったアバンを含む4人のパーティーのうちの一人でした。

勇者アバンに、マァムの両親である戦士ロカと、僧侶レイラ。

そして最後の魔法使いこそ“大魔導士”マトリフだったのです。

この変な顔をしたスケベ爺が!?とポップが驚くのも無理はありません。

しかし、マトリフは魔王討伐後に態度を変えた人間に嫌気がさし、洞窟の中で世間からも身を引いて世捨て人のような生活を過ごしていたのでした。

(以上 4巻P122~136)

 

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【ダイの大冒険】アバンとは対極を為す教育方針

アバンは優しいイメージで「師匠」というよりも「先生」という感じですが、マトリフは対照的でした。

初期のポップは無理と分かれば努力をせずに、逃げ出すという悪いクセがありました。

それを見抜いたマトリフはスパルタ的な教育方針で一人前の魔法使いに鍛え上げていくことを決めたのです。

必要とあればこの世の果てにまで放り出すという苛烈さですが、この位のキビシサぐらいがポップには丁度いいと不敵な笑みで自画自賛。

これにはマァムのサディストと思うほどです。

マトリフから見たポップは、初めて見る弱そうな魔法使いだと散々な印象でした。

半人前のヒヨコ以下のポップに叱咤をする一方で、マトリフは呪文以外に魔法使いとしての心得も教えていきます。

瞬間移動呪文“ルーラ”を役立たずの魔法というポップに対して、「生意気ぬかすなッ!」と厳しい一言。

魔法は仲間を危機から救うものだとするマトリフの真理をついた説教に、ポップは甘い考えを改めていくようになります

結果的に、マトリフによる昭和的な厳しい修行は大成功。

前述したルーラは要所要所で仲間を脱出させる呪文として多用されることになり、パーティーの中で魔法使いというポジションで冷静な観察眼を持つに至ります。

そして何よりも、ポップはダイにも劣らないほどの急成長をして、気がつくと魔王軍にも一目置かれるほどの存在にまでなりました

(以上 4巻P138~139、146~161)

 

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【ダイの大冒険】極大消滅呪文“メドローア”

オリハルコン製のハドラー親衛騎団との戦いを控えたポップに、最強の極大消滅呪文“メドローア”の伝授を決意したマトリフ。

メラ系とヒャド系の呪文を全く互角の力で合成する技術が難しいメドローアを教えるため、マトリフはメドローアをメドローアで相殺しろと滅茶苦茶な要求をポップに求めます

体が悪いマトリフの覚悟に、この一撃を避けたら二度と師匠を呼べないと腹を決めたポップ。

厳しい特訓を経たポップは何とかメドローアをマスターすることに成功

その成果を見たマトリフからは「今日ほどお前を凄い奴だと思ったことは無い」と言われるほどになりました。

(以上 11巻P245~284)

 

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【ダイの大冒険】いち早く探していたアバンの書

ダイが竜の紋章を持つ人物だと知ったマトリフは、自分は何も出来ないからと探していたのは“アバンの書”でした。

世界を救った勇者アバンが武芸・呪文・精神の全てを後世のために残した、この世に一冊しかない手書きの本

その192ページに記された「空の章」は、いわば精神の章です。

敗北とは傷つき倒れることではなく自分を見失った時のこと。

一人一人が自分の出来る最善の力を尽くせば、絶望の淵でも必ずや勝利への光明が見えてくると記載されていました。

まるでアバンがダイたちを励ましてくれているようです

しかし、素直でないのはその後のマトリフでした。

卵のカラがついたヒヨコたちには有難いアイテムだろうと憎まれ口を聞いては、大事にしろと言うだけで寝たふりをしてしまうのでした。

(以上 8巻P254~258)

 

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【ダイの大冒険】ポップが受け継いだ名称

“賢者”という言葉面が気に入らないマトリフ。

偉そうに聞こえて肌には合わないとのことです。

何よりもドスが効いていないと、パンチ不足だと指摘します。

そのためにマトリフは、誰が聞いても恐れ入るような、世界に一人しかいないカッコイイ肩書きを考えました

それが、あの有名な「大魔導士」という単語です。

捻くれ者らしい迫力ある言葉。

そして、大魔導士という肩書きは、大魔宮でハドラー騎士団と対峙するポップも名乗ります。

こうして最強の魔法使いを表す称号は、マトリフ自慢の弟子へと継承されることになりました。

 

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【ダイの大冒険】数多いマトリフの名言

ダイの力になってやれ(6巻P16)

ダイが竜の紋章を持つ人物と知り、いずれ壁にぶち当たると予見するマトリフ。

勇者と賢者という間柄でなく“人間”としてダイを支えるようポップに伝えるという静かな感情込めたセリフは、肩書きは関係なく人同士のつながりが大事だとする、まるでサラリーマンの世界にも通用しそうな意味を含んでいます

この時にポップは餞別として、“魔導士のマント”と“輝きの杖”を渡されるのでした。

 

自信を持て!!おまえは強い!!オレの自慢の弟子だっ!!(15巻P187)

マトリフ最後のアドバイスは、ポップを奮い立たせるには十分すぎる一言です。

ダイやレオナたちと違い自分は平凡な田舎武器屋の息子と、血統が違い過ぎることにコンプレックスを持つポップでしたが、平凡さ故にアバンへの憧れは人一倍あり今日まで歯を食いしばってきた、今までの努力を全肯定します。

 

決まってんだろ、勇者の武器は“勇気”だよ!(5巻P235)

勇者は強さではなく「勇気」で仲間を奮い立たせることが役割だと、ダイに指導するマトリフ。

「勇者」という言葉のイメージとは裏腹に、力や魔法で一番になれない勇者は何にも出来ない人種だとするマトリフの勇者観。

マトリフは組織での役割について語るシーンが多いのも特徴です。

実はこのセリフは隠れて聞いたマァムが武闘家になるきっかけにもなります。

 

おめぇも男ならば一生に一度くれぇ本物の英雄になってみせろ!!(22巻P120)

 バーンが世界6箇所に落とした支柱にある“黒のコア”にヒャド系の呪文をかけることに躊躇うまぞっほに対するセリフです。

ビビるまぞっほにチョットの仕事で英雄になれると、プレッシャーで緊張しないように相変わらずの口の悪さで弟弟子を気遣っています。

 

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【ダイの大冒険】マトリフのモデルはDr.マシリト?!

最後はネタ的な要素です。

今までマトリフの魅力を述べてきましたが、彼にはモデルと噂される実在の人物がいました。

その人こそ、当時のジャンプ名物編集者であった、鳥嶋和彦氏です。

鳥嶋氏といえば鳥山明氏の才能をいち早く見出し『Dr.スランプ』を大ヒットさせた功労者ですが、古い読者にはボツ原稿の多さを嘆いた鳥山氏が敵キャラとして登場させた“Dr.マシリト”としての方が有名かもしれません。

実は鳥嶋氏とドラクエはいささか縁が深いつながりがあります

ゲームキャラに鳥山氏を抜擢したことをはじめ、巻末近くに掲載していた読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」に携わっていたことから、構成作家のさくまあきら氏を通じて、堀井雄二氏、エニックス社とつながり、ドラクエのゲーム紹介をするならばと、ジャンプで『ダイの大冒険』の掲載が決定したとも言われています。

このような横の繋がりを持ち込んだ手腕は、後に『遊☆戯☆王』でカードゲームのヒットを生み出すことにも成功。

また、前出したDr.マシリトをはじめ、『キン肉マン』や『幕張』など他のジャンプ作品でもネタキャラとして登場しているので興味のある方は探して見るのも一興かもしれません。

ボツを沢山出すなどネガティブイメージが強い鳥嶋氏ですが、平松伸二氏の自叙作『そしてボクは外道マンになる』では、魔死利戸毒多(ましりとどくた)という凄い名前の編集者で登場しますが、当時遠距離恋愛中の平松氏を意外にも応援するなど、暖かい面があることも申し添えて置きます。

 

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まとめ

斜に構えた性格ながらも、ポップの成長を我が子のように見守ってきた師匠マトリフ。

ポップが一人前となり引退かと思われましたが、まぞっほを指導するシーンが最終回にチラッと描かれていました

老兵が去り行くにはまだ早く、これからも第二、第三のポップを育てて欲しいところです。

 

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