「最悪の世代」のひとりである“黒ひげ”マーシャル・Ｄ・ティーチ率いる黒ひげ海賊団は、インペルダウンレベル６の凶悪犯罪者を交えた恐るべき海賊団です。
白ひげ海賊団の残党をも倒した実力者たちを見ていきましょう。
目次
【ワンピース】世界最悪の犯罪者集団
【新キャラ情報！】スペシャル島に、暗躍する黒ひげ海賊団の面々がやって来るそうです！素性・実力ともに、謎に包まれている彼らの目的とは一体…？ https://t.co/d1lZyauiEV #トレクル pic.twitter.com/03ym3FTnXj
— ONE PIECE トレクル【公式】 (@ONEPIECE_trecru) May 22, 2017
元白ひげ海賊団２番隊隊員の四皇黒ひげを船長とした海賊団です。
黒ひげはエース処刑の際にインペルダウンレベル６の凶悪犯罪者たちに殺し合いをさせて、生き残った者を船員にするという驚くべき残虐な手法でメンバーを揃えました。
現在の詳細は不明ですが悪魔の実の能力者を殺害して能力を奪い取る「能力者狩り」を行っています。
白ひげ海賊団を彷彿とさせる組織構成と、なっており提督を名乗る黒ひげを頂点に「十人の巨漢船長」と呼ばれる１０人の幹部がそれぞれひとつずつ隊を持っています。
さらにその下部には、傘下の海賊が複数いるとみられ提督にあやかって「〇〇（色の名前）ひげ」という異名を名乗っているそうです。
二年前の初登場時には幹部１０人の内４名と黒ひげの５名しかいない小規模海賊団で、現幹部たちは航海士、船医、狙撃手、操舵手、の役職を持っていました。
その後、海底監獄インペルダウン襲撃時に囚人４人と看守長１人を加えマリンフォード頂上決戦後に陣地と参加を得て現在の規模となりました。
【ワンピース】船長 マーシャル・Ｄ・ティーチ
初登場時は３８歳、誕生日は８月３日です。
己の欲望のためなら手段も択ばない非常さを持ち自分の野望のためならば、実力を隠し海賊として名をあげることなく非常に確率の低い賭けに数十年を費やす周到さと狡猾さ、覚悟を備えています。
一方で夢やロマンを追い求めており「ワンピースは実在する」とルフィに断言している他、ルフィに対し、
「人の夢は終わらねぇ！！」
「この世に不可能ということは何一つないからな」
と激励にも似た言葉を送っていたり、
「死ぬも生きるも天任せよ、恐れたやつが負けなのさ！次の一瞬を生きようじゃねぇか！」
とも語るなど後ろを振り返らず一日一日を運任せに生きる豪快さを併せ持っています。
とはいっても流石にロマンや目的以外で自分の命を投げ出すつもりはなく、白ひげに殺されかけた際には命乞いをするなど良くも悪くも俗っぽさを持った人物であります。
本気の戦闘力も、かつて油断をしていなかったシャンクス相手に傷をつけたほど強いですが、一方で自らの力を過信しすぎて相手の最初の攻撃を無防備に受ける傾向もあり、白ひげからは「過信、軽率、お前の弱点だ。」と指摘されています。
部下想いな一面もありかなわぬ敵に、攻撃しようとする部下を制止したり危険人物と交渉するという火中の栗を拾うようなところもあります。
その度量の大きさは、白ひげ海賊団脱退後に一癖も二癖もある強者たちを束ねて黒ひげ海賊団を結成したり海底の大監獄「インペルダウン」であまりに、危険すぎるために歴史上から抹殺された大海賊たちを多数従えることに成功するなどのカリスマ性にも出ています。
ポードガス・Ｄエースの死のきっかけを作った人物で、あるためルフィにとって無視することの出来ない存在となっており、また黒ひげ自身も己の信念を曲げることのないルフィに一目置いています。
なお、余談ですが二人の味覚や食べ物のタイプは真逆です。
生きるも死ぬも天任せの彼の趣味の一つはギャンブルです。
しかしもう一つは歴史研究です。
シニカルな面や達観した面は、そうした歴史研究から達したのかもしれません。
また、特殊な体を持つようでエース曰く「人の倍の人生を歩んでいる」マルコ曰く「体の構造が異形」とのことです。
異形と関係があるかは不明ですが、二年後に登場した際には立派な黒ひげを、生やしており手足も常人の倍以上あった胴体に比例するかのように巨大化しており全体的にバランスの取れた体格に変化しています。
革命軍のベロ・ベティは「黒ひげは傘下など気にしない」と言っていますが、当の本人は元王下七武海のゲッコー・モリアを自分の一味に誘っています。
もしかすると傘下と一味にその扱いに差を付けているのかもしれません。
悪魔の実史上最も凶悪ともいわれたヤミヤミの実を、食べ無限の引力を発生させあらゆるものを己へと引き込む「闇人間」となりました。
自身の身体から闇を発生させることが出来その闇に触れたあらゆるものを光も逃さず引きずり込む引力を発生させます。
闇を展開させれば、街ひとつをあっさり飲み込むことも可能です。
さらに引きずり込まれたものは闇の中で引力により圧縮され押しつぶされます。
闇に引きずり込んだものは放出することも出来ますが、解放されたものは押しつぶされたことで物なら瓦礫に人なら戦闘不能な重傷を負います。
しかし、闇を展開している間、闇の引力はあらゆるものを自分に引き寄せてしまう特性のためか、この能力はほかのロギア系のように自分の身体を流動化させたりできず攻撃は受け流せません。
それどころか相手の攻撃全てをも引き込んでしまうため常人以上にダメージを負うこととなります。
そのため、一応ロギア系に分類されるものの能力的にはパラミシア系に等しいです。
だが、このデメリットに対して有り余るメリットを持つもうひとつの能力、「悪魔の実の能力者の実態を引き寄せさらに自分に触れている間にその能力を使用不可能にする能力」を持ち合わせています。
つまり、自身の能力を鍛え上げてきた悪魔の実の能力者たちの能力そのものを無効化するというジョーカーじみた能力です。
一方で相手を引き込むという都合上引き込んでいる最中に攻撃を食らうこともあるため、ヤミヤミの実の能力者当人の基礎戦闘力も問われるという非常にピーキーな能力です。
この「実体を引き込む」能力を応用したのか定かではありませんが、白ひげの死体からグラグラの実の能力を奪取します。
以降、大気や海を殴りつけることで衝撃波や大津波を発生させることが出来る「地震人間」としての能力も使用可能になりました。
ちなみにこの「死体から能力を奪取する」能力は部下たちも使える様子です。
黒ひげ当人の戦闘能力も高くかつて決して油断していなかったシャンクスの顔に三本傷をつけたのは彼である他、拳の一撃はエースに大ダメージを与えられるほどです。
しかし本人は自分の能力を過信しすぎる傾向にあり、油断して相手の攻撃を食らうことが多いことが弱点です。
逆にいえばエースが彼に敗北していることからも、油断をしなくなった黒ひげを相手に勝つことは非常に難しいといえるでしょう。
県所金額は２２億４７６０万ベリーとルフィの１５億ベリーを大きく上回る破格の数値です。
【ワンピース】一番船船長 ジーザス・バージェス
黒ひげ海賊団操舵手です。
現在は一味が誇る「１０人の巨漢船長」の一人に数えられる一番船船長でもあります。
初期から在籍している古株のひとりで覆面を被った非常にガタイのいい男です。
「格闘チャンピオン」を自称しており腰には立派なチャンピオンベルトを引っ提げていますが、どういう経緯で得たものかは不明です。
名を売ってからは異名としても定着しています。
悪魔の実の能力者ではないそうですが、ワンピースの世界でも指折りの怪力の持ち主です。
簡単に二階建ての家屋を根こそぎ持ちあげて、相手に向かって投げ飛ばすなどは朝飯前でありモックタウンでは素手で何人もの犠牲者を出しながら暴れ回っていました。
武装飾の覇気も体得しておりロギア系の能力者が相手でも十分に渡り合えます。
おまけにその剛腕を振るうことで、衝撃波を巻き起こし距離を置いた相手も一瞬でなぎ倒すことができます。
脚力も高いようで二階建ての建物以上の高さのある岸壁を助走抜きで軽々と跳ねて居り続けるなど、ルフィやブルックに負けず劣らずの動きを見せました。
しかしエースと戦った際にはまだ実力不足だったのか、「まだお前らでは敵わない」とオーガー共々黒ひげに止められていました。
また、大振りの攻撃が多いので避けられるとその後の隙が大きいという弱点もあります。
ちなみに白ひげに対する集団攻撃の際は銃を使用しており、ルフィやサボを仕留めようとしたときには剣を持ちだしていました。
なお、殺害した相手から悪魔の実の能力を奪う手段についても詳しく知っている模様で、どうやらそれはバージェスひとりでもその場で行えるようです。
【ワンピース】二番線船長 シリュウ
黒ひげ海賊団の２番船船長です。
元は海底監獄インペルダウンの看守長でしたが、娯楽感覚で囚人を虐殺する態度を問題視したマゼランによって宣告猶予の死刑囚として収監されます。
その後インペルダウンを襲撃に来た黒ひげ海賊団に対処するために解放されるも、裏切って彼らに同行して海賊となりました。
インペルダウン時代、「署長マゼランと双璧をなす」と言われたほどの手練れの剣士です。
イワンコフ曰く、「マゼランの短い勤務時間を考えると厄介なのはむしろシリュウの方」とのことです。
新世界編では「スケスケの実」の能力を会得しています。
インペルダウンの侵入者に業を煮やしたマゼランが特例で拘束を解くものの、すぐに看守たちを倒して逃走します。
マゼランの毒攻撃を受けて倒されていた黒ひげ海賊団の５人を見つけると解毒剤で助け、黒ひげの勧誘を受けて
「ここにいても先は見え透いている。お前のような男との出会いを待っていた。」
と快諾します。
黒ひげをレベル６へと誘いあろうことか凶悪囚の脱走を手引きしてしまいます。
そしてインペルダウンを抜けると軍艦を強奪して頂上決戦に乱入します。
巨漢船長たちと共に白ひげに攻撃を加え彼の命を奪いました。
二年後には黒ひげ海賊団二番船船長に就任しますが、愛着があるのか未だにインペルダウン所属時代の看守服の制服を着用しています。
ただし、襟や帽子のマークがインペルダウンののシンボルからドクロに変わっています。
後にアブロサムが海賊島に潜入した時に黒ひげ海賊団が彼を殺害します。
そして、アブロサムのスケスケの実を食して能力者となります。
その後、アブロサムの身を心配したゲッコー・モリアに島が襲撃された際には、手に入れたスケスケの実の能力で透明化してゾンビ諸共不意打ちしてモリアにアブロサムの死を悟らせました。
【ワンピース】五番船船長 ラフィット
黒ひげ海賊団の航海士です。
現在は一味が誇る「１０人の巨漢船長」の一人に数えられる五番船船長でもあります。
元々は西の海で保安官をしておりましたが、度を超えた暴力のため国を追われて黒ひげ海賊団に加入しました。
シルクハットを被りステッキを手に持った色白な素肌のその姿は、よく言えばミステリアスであり、悪く言えば不気味です。
比較的丁寧な口調で話しますが、「ブチ殺しますよ」などある意味で海賊らしい物騒な発言もあります。
巨漢の多い黒ひげ海賊団ですが、彼は身長こそ彼らに匹敵する一方でかなり細身の体型をしています。
戦闘スタイルに関しては作中で戦闘描写がないため不明ですが、催眠術を得意としているようで海兵に催眠を掛けて黒ひげ海賊団の海軍本部侵入を手引きさせるなど工作活動に使用しています。
また、ソオン系の悪魔の実を食べている可能性が高くインペルダウン襲撃時に腕を翼に変えて浮いている描写が描かれています。
初登場は原作２３４話です。
クロコダイルの称号はく奪によって空席となった王下七武海の後任取り決めの会議の真っ只中、単独で警備網を潜り抜け聖地マリージョアのパンゲア城に潜入しタップダンスと共に文字通り会場に躍り出ました。
ドフラミンゴ、くま、ミホーク、さらにはセンゴク及びつるをはじめとする海軍本部中将数名という世界政府の誇る巨大な戦力が首を揃える中、顔色一つ変えずに自らの要件を淡々と語り黒ひげ海賊団と船長ティーチの名を政府に伝えてその場を後にしました。
続いての登場は頂上決戦終盤です。
表立って目立った行動はとりませんでしたが、後に裏で海軍本部動力室の海兵に催眠を掛けていたことが明らかになります。
ルフィたちの前で事前には開かないと言われていた正義の門が開きそのまま通過できたのは彼の催眠が原因でした。
その後は他のメンバーと共に白ひげの殺害に加担そしてシャンクスの乱入によって仲間たちと共に戦場を去っていきました。
新世界編ではドレスローザ編終了後シリュウと共に久しぶりに登場します。
その際に黒ひげ海賊団五番船船長に就任していたことが判明します。
さらに当初の一味の中で唯一不明だった彼の異名が“鬼保安官”であることも明かされました。
【ワンピース】死神 ドクＱ
黒ひげ海賊団の船医です。
細身の中年男性でむさくるしい長髪とひげを蓄えています。
外見通り病弱なようで愛馬のストロンガーに騎乗して移動しています。
役職が船医でありながら爆発物入りのりんごを、普通のりんごと混ぜて籠に入れそれを偶然出会った人々に与えて遊ぶといった人の命を軽んじている一面があります。
【ワンピース】音越 ヴァン・オーガー
黒ひげ海賊団の狙撃手です。
スコープ越しでも認識できないような水平線の彼方を飛行する海鳥を打ち落とすなど、その正確性は非常に高く黒ひげの勧誘を蹴ったエースの眉間や胸部など急所に瞬間的に弾丸を数発撃ちこむなど、早打ちに関しても相当の腕前を誇っています。
【ワンピース】巨大戦艦 サンファン・ウルフ
黒ひげ海賊団の７番船船長です。
インペルダウンレベル６から脱獄した囚人のひとりで、旧海軍マリンフォードの建物でも隠し切れないほどの巨体の持ち主です。
戦闘スタイルは全く不明ですが、海につかると力が抜けるようなことを本人が口にしていることから何らかの能力者ではないかということが予想されます。
【ワンピース】大酒のバスコ・ショット
黒ひげ海賊団の８番船船長です。
詳しい戦闘スタイルは不明ですが白ひげ殺害の際には銃を使用していました。
【ワンピース】悪政王 アバロ・ピサロ
黒ひげ海賊団の４番船船長です。
下にカーブした口髭と顎全体を覆うひげを蓄え頭に角があります。
語尾に「ニャー」をつける口癖があります。
「暴政の愚帝」とも呼ばれていますがその詳しい経歴は不明です。
詳しい戦闘スタイルは不明ですが白ひげ殺害の際にはガトリングガンのような武器を使用していました。
インペルダウン脱獄囚の中では唯一囚人服を着ていませんでした。
白ひげにとどめを刺した後に、大仏化したセンゴクと交戦するも衝撃波をまともに食らってけがを負い最終的にシャンクスの登場により撤退しました。
【ワンピース】若月狩り カタリーナ・デボン
黒ひげ海賊団の６番船船長です。
黒ひげ海賊団の紅一点であり収監されていた頃には史上最悪の女囚と呼ばれていました。
「ムルンフフフ」という独特の笑い方をします。
詳しい戦闘スタイルは不明ですが白ひげ殺害の際には槍を使用していました。
【ワンピース】青キジ クザンも仲間！？
【新キャラ情報！】超スゴいヤツとして追加される青キジの姿を発見しました！海軍本部最高戦力の一角である男の実力、楽しみです！！ https://t.co/d1lZyauiEV #トレクル pic.twitter.com/NA3QZb7PRd
— ONE PIECE トレクル【公式】 (@ONEPIECE_trecru) July 27, 2016
赤犬との決戦に敗れ海軍を脱退した青キジ クザンですがなんと黒ひげに加担しているといううわさが流れているのです。
パンクハザードでドフラミンゴから助けたスモーカーに今の現状や“闇”に通じている噂を聞かれた際にスモーカーにはある程度のことを話したようですが、話を聞いたスモーカーは「、、、。なら、いい」と納得したようなので闇に手を染めたり無茶なことをするようなことはないようです。
そんな青キジの目的は何なのでしょうか。
まず一番気になるのは、正義を掲げていたはずの青キジがあの黒ひげに加担しているというのはどういったことなのでしょうか。
ドフラミンゴにパンクハザードの時点で、「いい評判は聞かねぇぞ」と言われたり先述したようにスモーカーから黒い噂に付いて聞かれたりしていました。
ドレスローザのコロシアムでルフィとバージェスが出会った時に、バージェスがでんでん虫で黒ひげに「おれは“青キジ”なんて信用できねぇってんだよ！」と言っています。
この時青キジは何らかの計画や協力を持ちかけている途中だったのでしょうか。
しかしその後、赤犬がドレスローザの一件で五老星ともめている際に
「クザンの件はどうだ・・・あの巨大な戦力があまや黒ひげに加担しているとは！軍の対面も何もあるまい。」
と言われているようにもう黒ひげに協力したような言い方をしています。
青キジの行動に謎が深まるばかりですね。
まとめ
見てきたとおり黒ひげ海賊団は四皇の中でも最大といっていいほどの巨大戦力となりました。
能力者狩り青キジとの関係。謎も非常に大きいです。
果たして麦わらの一味と黒ひげ海賊団が対面するのはいつになるのでしょうか。
ルフィたちには何としても黒ひげに勝利して海賊王になってもらいたいですね！
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