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最新ネタバレ『キングダム』609-610話!考察!尭雲が描く中華の未来

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王翦の誘いを断った李牧。

前回は、中央軍同士の戦いが再開し、王賁と尭雲が対面したところで終わりました。

さて、朱海平原十五日目、秦右翼の戦況も少しずつ進み始めています。

無理して趙峩龍を討ったため、体が思うように動かない信。

弓矢兄弟の仁も、連日の激しい戦いで的を外すようになってしまいました。

無理をしているのは王賁も同じで、槍を振り回す力も残っていません。

それでも、勝つために戦場に立った王賁。

このまま尭雲を討つ事はできるのか!?

今回は、玉鳳隊の状況と尭雲の想いを中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』609話!のネタバレ

それでは『キングダム』609話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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前に進んだ王賁

話は、尭雲と王賁が対立する少し前に遡ります。

 

尭雲軍相手に、真正面から立ち向かう玉鳳隊。

王賁が無理できないため、関常隊が中心となって動いていました。

「番陽達は先に行け

 十槍は俺達が引き受ける

 尭雲は目の前だ、行け!」

番陽に対して叫ぶ関常。

本当であれば関常隊も一緒に行きたいところですが、目の前には十槍が立ちはだかります。

関常は大変な役目を、自ら買って出たのでした。

 

笑いながら近づく十槍。

「誰が引き受けるって?」

「ハハ、甘くみられたな」

十槍の槍は、見事に関常の体ばかりを刺していきます。

苦しそうな表情を浮かべつつも、関常は早く行くように叫びました。

 

後ろ髪を引かれながらも、前へ進んだ番陽。

ところが、突然前から槍が!

行く手を阻んだのは、十槍の一番槍、田豊(でんほう)でした。

「何を夢見るか

 貴様らは全員ここで

 田豊が突き殺す」

悔しそうな番陽。

このまま先に進めないかと思いきや、驚くべき光景が目に飛び込んできました。

「ん!?賁様が!」

なんと、馬上にあるだけでやっとの王賁が、自ら前へ出たのです!

「お戻りを、賁様ァ!」

必死に叫ぶ番陽。

王賁はすでに息が上がっている状態。

苦しそうに心臓あたりを手で押さえています。

番陽が何度も呼び掛けても、王賁が振り向く事はありません。

 

状況を見兼ねた関常は舌打ちをして、周囲に指示を出しました。

「止めて聞く男じゃない

 若君が行ったぞ

 命に代えて若を守り抜けっ」

少数の部下が王賁の元へ駆け寄ります。

そして、周囲の敵を押し倒し、王賁が進むべき道をあけました。

激しい戦場の中で、静かに向き合う二人。

「来たか、王賁」

まるで待っていたかのように、尭雲はゆっくりと王賁へ近づいてきたのです。

 

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焦る飛信隊

尭雲の首を狙っているのは玉鳳隊だけではありません。

飛信隊もまた、尭雲を倒すべく前へ進んでいました。

 

闘いながら、戦況を冷静に見ている渕副長。

敵の抵抗も激しいですが、確実に飛信隊の方が押し込んでいました。

あともう少しで尭雲軍本陣。

距離を確認するため、渕副長が戦場の先を見ると、玉鳳隊の旗が視界に飛び込んできました。

「信殿、あれを!

 尭雲本陣近くに玉鳳の旗がっ」

驚く周囲。

信は歯を食いしばり、悔しがったのです。

「王賁・・・お前

 その体で乱戦に入ってるのか

 だから玉鳳は力を増して・・・」

馬上にいるだけでなく、王賁自ら前へ進んだと察した信。

 

王賁といえば、一度尭雲に討たれたため、一昨日まで意識不明の状態でした。

診察した羌瘣ですら、「まだ起き上がれない」と言っていたくらいです。

そんな体で尭雲に立ち向かっている。

それはバカな信でも、どんな結末が待っているのか予想できていました。

「やっぱとんでもねェ

 バカだな、お前も!

 王賁!」

信は心の中で王賁に呼び掛けたあと、周囲に指示を出しました。

「行くぞ、飛信隊

 尭雲は俺達が討つ!」

自分自身も厳しいはずなのに、王賁を心配する信。

再び力強く矛を振り回し、敵をなぎ倒して前へ進んでいったのです。

 

周囲の心配をよそに、対立する王賁と尭雲。

戦いがすぐに始まるのかと思いきや、両者とも攻撃する素振りをみせません。

王賁が心配で仕方がない玉鳳隊。

「まだ始まらぬ

 いや、始められるのか

 ならば、我らが・・・」

近くにいた部下が応戦しようと声を掛けますが、すぐに「来るな」と止められてしまいました。

でも、どう考えても戦える体ではありません。

再び呼び止めますが、王賁は振り返る事なく言ったのです。

「俺を信じろ」

背中で語られる覚悟。

玉鳳隊もまた、統率がとれた優秀な隊です。

王賁の言葉を信じて、邪魔しようとする周囲の敵を必死に止めました。

 

不思議な事に、尭雲もまた手を出さないように部下に指示を出していました。

「王賁が来たら手を出すな

 奴に少し話すことがある・・・」

 

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二つの時代の違い

普段であれば寡黙な尭雲。

珍しく自ら口を開き、静かに問いかけたのです。

「王賁、お前は

 中華について考えたことがあるか」

趙峩龍と尭雲の今は亡き主、藺相如。

主が生きていた頃は、趙国では三大天、秦国では六将が活躍していた黄金時代でした。

中華の歴史の中で、これほどまでに優秀な人材が集中して誕生したのは、とても珍しいこと。

むしろ、他の時代に比べて不自然なまでに突出していたのです。

その不自然を藺相如は“中華のうねり”と解きました。

それだけではありません。

主の言葉に加えて、尭雲は新たな時代の幕開けを感じていたのです。

「そして、今

 その六将時代を継ぐ

 お前達の時代が来ようとしている

 無論、それは

 李牧様の時代でもある」

尭雲は、かつての黄金時代と今の時代の両方を生きてきました。

だからこそ、二つの時代の決定的な違いを捉えていたのです。

尭雲は王賁に違いを質問しました。

「何か分かるか?

 武の話ではない」

王賁はすぐに回答。

「王か」

周囲の部下達は、二人の会話の意味が理解できていませんが、尭雲は「その通りだ」と返事をしたのです。

 

王賁の言った王とは、秦王、嬴政のことを指します。

政は、中華統一の実現を本気で目指しています。

そんな特異な王は今までに存在しません。

黄金時代は優秀な武将だけで成り立っていましたが、今は理想を実現しようとする王まで現れています。

この大きな違いがどんな意味を表しているのか、尭雲は気付いていたのです。

「中華のうねりは今

 極限に向かっているのだ

 一度〝応え″を出せと

 一つになるのか

 そうでないのかの

 応えだ」

要するに、中華統一されるべきなのか、それとも違う道を歩むのか、判断を下すべき時が来たと言いたいのでしょう。

もちろん、尭雲は中華統一を成すのは趙国だと思っています。

だからこそ、再び王賁に問いました。

「分かっているのか、王賁

 お前達が立っている場所が」

尭雲の言葉の数々は、忠実に主の意思を受け継いでいますね。

武将としての野望はあったものの、藺相如は自分の国だけでなく、中華全体の未来をいつも気にかけていました。

そんな主の側にいた尭雲だからこそ、時代の流れを俯瞰してみる事ができたのでしょう。

ターニングポイントにいる自覚はあるのかと、王賁に確認したかったのかもしれません。

 

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王賁の応え

王賁が尭雲の問い掛けに答える前に、部下が報告してきました。

「あ、尭雲様!

 飛信隊がっ

 飛信隊、信が来ます」

チラッと、飛信隊の方向を見た王賁。

でも、尭雲は王賁をじっと見たままです。

そして左手に矛を持ち、距離をぐっと縮めてきました。

「厄介な男が来る前に

 お前を屠るぞ、王賁」

なんと、信が来る前に王賁と決着をつけようと言うのです。

「我はお前達を

抹殺すべく送り出された

藺相如の刃だ」

これは藺相如の一つ目の遺言。

「中華統一を成す剣に出会ったら全力で潰せ」という、主との約束を果たすための抹殺でしょうね。

 

黙って話を聞いていた王賁。

他人に自分の道を決められるなんて心外だと言わんばかりに、尭雲の言葉を否定しました。

「お前達に俺の立つ場所を

 とやかく言われる筋合いはない

 俺はただ、敵を貫いて前へ進むだけだ」

清々しく感じる程、王賁らしい直球の応え。

尭雲は矛を振り上げて言いました。

「できるか!?

 左腕とて我が矛は

お前を両断するぞ

王賁!!」

 

ずっと無理をして戦場に立っていた王賁。

出陣の時から、すでに心臓が止まりかけている事に気付いていました。

でも、生半可な覚悟でこの場に立っていません。

先程も言っていた通り、自分の道は自分で切り開くもの。

王賁は槍を握りしめ、尭雲に立ち向かいました。

 

少し離れた場所で、二人が攻撃し合う瞬間を目撃した信。

思わず叫んだのです。

「王賁!」

今回も手に汗握る展開でしたね。

尭雲の背後には、趙峩龍の無念、そして元三大天の藺相如の想いが重くのしかかっています。

だからこそ、尭雲を倒すという事は元三大天の野望を打ち砕く、と言っても過言ではないでしょう。

関常が言う通り、黙って大人しくしているなんて王賁らしくありません。

今度こそ、尭雲を倒してくれるはずですよ!

 

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『キングダム』ネタバレ609-610話のまとめ

今回は、王賁の覚悟から始まり、最後まで主の意志を受け継いだ尭雲の行動が印象的な回でした。

話の流れで、このまま藺相如の二つ目の遺言を話すのかと思いきや、今回も語られる事はありませんでした。

趙峩龍も死ぬ間際に主の言葉を思い出していたので、もしかしたら、尭雲が命を落とす時に回想で語られるのかもしれません。

二人の原動力は今も変わらず藺相如です。

尭雲と王賁が中華について話をする姿は、まるで藺相如と王騎が向かい合って中華の話をした姿と重なるようでした。

尭雲もまた王賁の力を認めているからこそ、あえて質問したのかもしれませんね。

己の道を信じて突き進む王賁。

主と趙峩龍の無念を晴らすため戦う尭雲。

渾身の一振りで、王賁はこのまま討たれてしまうのか!?

次回の展開が楽しみです!

 

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