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最新ネタバレ『キングダム』615-616話!考察!父を助けたい王賁の覚悟

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挟撃返しをされてしまった王翦本陣。

前回は、李牧の秘策によって正面からは傅抵隊、真横から馬南慈軍に王翦軍が挟撃されたところで終わりました。

さて、互いに余裕がなくなった王翦と李牧。

挟撃返しができたとはいえ、李牧も危ない状況であることは変わりません。

どちらが先に総大将の首を取るのか、時間の問題となってしまいました。

王翦はこのまま追い込まれてしまうのか!?

それとも、先に李牧が落ちてしまうのか!?

今回は、各戦場の様子と、王賁の言動に注目してきたいと思います。

 

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『キングダム』615話!のネタバレ

それでは『キングダム』615話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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空振りした段茶

これは、王翦が挟撃返しされる少し前のお話です。

 

馬南慈(ばなんじ)軍をくい止めるべく、待ち伏せる段茶(だんさ)隊。

朱海平原は多くの森が存在します。

秦右翼の背後を狙うのであれば、段茶隊が待つ道しかありませんでした。

部下から、李牧への挟撃が上手く行った報告を受ける段茶。

「ああ、分かっている」

喜ぶでもなく、段茶としても想定内のようです。

 

今度はいよいよ、遠くにいる馬南慈軍が動き始めました。

部下から動き始めた報告を受ける段茶。

「ああ!分かっている!」

自分の目で確認できるくらいの距離ですからね。

報告を受けなくても段茶も分かっているのでしょう。

 

段茶は声高らかに部下に呼び掛けます。

「者ども、正念場だ!

 馬南慈軍に後ろの挟撃は邪魔させぬ

 命を捨てよ!

 我らの体を盾とし

 奴らを一人も通すでないぞ!」

気合いは十分!

周囲の部下も「オオ」と声を上げます。

 

遠くで走り出す馬南慈軍。

段茶隊に向かってくるかと思いきや、何かおかしい。

周囲の部下も慌てます。

「こっちへ来ないぞ!?」

「右へ流れていく」

「違う道から挟撃の場に行く気か!?」

しかし、森がさえぎっているため、通れる道はここだけのはず。

段茶も動揺を隠せません。

でも、もしかしたら、一度視界から消えて再び現れる可能性もあります。

呆然としながらも、段茶隊は持ち場を離れませんでした。

段茶は内心焦ります。

 

「おのれ・・・

 何をする気だ

 馬南慈め」

亜花錦(あかきん)が隣にいれば、助言をもらえたかもしれません。

ただ、段茶だけでは馬南慈軍の動きは読めなかったようです。

秦右翼の背を討つと思われていた馬南慈軍。

段茶隊が待つ道は通らず、森に沿うように真っ直ぐ南下。

北の大地で鍛え上げられた馬たちという事もあり、さえぎる森をもろともせず突き進みました。

こうして、王翦本陣の真横に馬南慈軍が出現。

そして、王翦が李牧に仕掛けたように、李牧もまた王翦に挟撃を食らわせたのです。

残念ながら、段茶は今回役に立ちませんでしたね!

 

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田里弥と倉央の苦悩

正面には傅抵(ふてい)隊。

真横からは馬南慈軍に攻められている王翦軍。

馬南慈軍が派手に暴れてくれるので、傅抵隊が王翦の首を狙いに行きます。

 

李牧は、傅抵隊以外には作戦を教えていなかったのでしょう。

カイネの部下は、王翦が攻められる姿に驚いているようでした。

それはカイネも同じ。

ただ、李牧の策だとすぐ気付いたようです。

部下は感心しますが、李牧も挟撃されている状態です。

李牧軍も危ない状況でした。

 

田里弥(でんりみ)の部下はすぐに反応。

怒りながら言いました。

「規模が違うわ、規模が!

 そっちは小隊と左の残党であろうが」

確かに、傅抵隊は数百騎。

馬南慈軍も趙左翼で唯一生き残った軍です。

 

しかし、田里弥自身は心の中で焦っていました。

「たしかに挟撃の規模は小さいが

 受けている王翦様の本陣も小さい

 危機は等しいが・・・

 王翦様の方が・・・」

王翦本陣の兵は五千程度。

傅抵隊だけであれば、全く動じない数です。

ところが、馬南慈軍が加わったことにより立場は逆転。

なぜなら、秦軍は李牧の首を取るため、主力が全部前線で戦っていたからです。

要するに、王翦を守れるほど能力がある兵士が周りにいない状況でした。

 

倉央(そうおう)も悩みました。

「かと言って、今救出に向かっては

 ・・・勝てぬ!

 我らは王翦様を信じ先に・・・」

本当であれば、倉央もすぐに王翦を助けに行きたかったでしょう。

しかし、挟撃が成功した状況で突っ込んだとしても勝ち目はありません。

ならば、残る選択肢は少しでも早く李牧を倒すこと。

倉央は言いました。

「李牧を殺す!

 糸凌行くぞ」

糸凌(しりょう)を引き連れて、先を急いだのです。

 

李牧が危機的状況なのは、隣の戦場で戦う紀彗(きすい)軍にも届いていました。

部下が報告します。

「紀彗様!

 李牧様の本陣が危ういと

 急報がァ・・・」

驚く紀彗。

ただ、紀彗軍は蒙恬率いる秦左翼と戦っている状態です。

大将が持ち場を離れるわけにもいきません。

信頼している馬呈(ばてい)を向かわせることにしました。

紀彗は部下に指示します。

「馬呈に中隊を率いさせて

 李牧様の救援に向かわせよ」

指示とはいえ、悔しそうな馬呈。

本当はこの場を離れたくなかったのでしょうね。

 

もちろん、李牧の危機は蒙恬(もうてん)の耳にも届いていました。

離れていく馬呈隊を見ていた蒙恬。

部下の問い掛けに答えます。

「ああ、中央へ向かってる

 おそらく李牧を助けに行く気だ」

蒙恬は秦左翼の大将です。

本人も悩んだようですが、蒙恬自ら馬呈隊を追うことにしました。

大将が戦場を離れるのは、本当であればあり得ないことかもしれません。

でも、秦左翼には指揮を頼める麻鉱(まこう)軍の将校達がいました。

そこで蒙恬は、秦左翼の将を麻鉱軍の丁陽(ちょうよう)に変更。

前線で戦っている陸仙(りくせん)にも伝えた上で、馬呈を追ったのです。

 

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狙われる李牧

真横から李牧軍を攻める飛信隊。

部下が飛信隊の勢いを報告しますが、李牧は正面を警戒。

指示を出します。

「そっちはいい!それより前です

 雷伯(らいはく)と共伯(きょうはく)を

 後陣まで下げろ」

久しぶりの登場となりますが、雷伯と共伯は最初に田里弥軍と戦っていた将軍です。

顔がそっくりですが、共伯は白ひげ、雷伯は黒ひげが特徴になります。

 

李牧が指示しているところへ、近づく馬が駆ける音。

部下は驚愕!

横から敵が二騎近づいていたのです!

「え!てっ、敵襲!?」

「り、李牧様お逃げをっ!」

慌てる部下達。

でも、李牧は逃げません。

すると、敵二騎を周囲の部下が一丸となって槍で攻撃。

秦軍が李牧の元へ辿り着くことはできませんでした。

 

いよいよ危ない状況となってきた李牧本陣。

部下が警戒して言ったのです。

「李牧様

 念のためここから退避を」

ところが、李牧は「まだ大丈夫です」と言って逃げようとしません。

仕方ないので、部下は本陣の守備を一層固めるしかありませんでした。

 

黙って戦場を見つめる李牧。

正面から脅威が迫っていることに気付いていました。

「さすがに・・・

 あれに到達されたら

 きついものがありますが・・・」

アレとは、倉央&糸凌コンビのことです。

李牧からしても、二人の強さは本物だったようですね。

 

敵を蹴散らして前進する糸凌と倉央。

そこへ現れたのは共伯でした。

李牧が共伯と雷伯を下がらせたのは、このためだったようです。

共伯が睨みつけて言いました。

「そこまでだ、大女」

糸凌は何も言わず、不敵な笑みを浮かべたのです。

 

共伯と雷伯が下がったことにより、秦軍の足が少し止まります。

少しだけ安心するカイネ隊。

ただ、王翦本陣に関しては違うようです。

カイネは戦いながら言いました。

「そして向こうは、そうはいかない

 奴らはまだ

 あの男の本当の力を知らない・・・

 馬南慈の本気は誰にも止められない!」

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追い込まれた王翦

カイネの言う通り、馬南慈の強さは凄まじいものでした。

兵士が動きを止めようにも、全く相手になりません。

秦軍の兵士の口が次々と宙を舞います。

目を見開く王翦。

驚きのあまり言葉を失う部下達。

馬南慈の強さは、仲間である傅抵すら驚いていました。

そして、カイネの話を思い出したのです。

「・・・そういえば

 北で戦ってた時の馬南慈は

 全く違ったってカイネが言ってた

 つまり、あれが・・・

 あの匈奴に“鬼人”と恐れられた

 本当の馬南慈の力!」

カイネをからかっていた馬南慈の笑顔は嘘だったのでしょうか。

ひょうきんで穏やかな爺さんだった馬南慈。

しかし、今の姿はまるで荒れ狂う鬼のようです。

その姿は、王翦の予測すら上回る圧倒的な“武”でした。

馬南慈の勢いに部下は焦ります。

「いかん!その男を止めよ!」

「防陣が抜かれる!!」

馬南慈に気を取られていると、後ろから敵三騎が近づいていました。

王翦を守ろうと焦る部下。

ところが、王翦は動じることなく自ら矛を握ります。

敵が目の前に来た、次の瞬間!

 

宙を舞う敵の首。

王翦は部下と共に、一瞬で倒してしまいました。

ところが、敵はすぐに別働隊を組み押し寄せてきます。

李牧本陣以上に、厳しい状況となった王翦本陣。

「下に行くぞ」

王翦の指示通り、部下達は丘を降りていきました。

その様子を見ていた傅抵隊。

王翦が右に回り込むと予想できていたようです。

退路には江東(こうとう)隊が待ち伏せていました。

 

挟撃を成功させるため、主力全部を李牧軍にぶつけた王翦。

今になって、それが裏目に出てしまいました。

傅抵は心の中で決意します。

「ここまで来たら

 絶対に逃がさねェぞ、王翦

 お前の首は俺が取る!」

追い込まれていく王翦本陣。

遠くから見ていた田里弥は、さすがに焦りました。

「ま・・・まずい・・・」

李牧もまた、王翦本陣を見つめ確信したのです。

「勝った」

ところが、王翦本陣から少し離れたところに小隊の姿が。

李牧も視界に入り「ん?」と、不思議そうに見ていました。

 

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王賁の本音

李牧の視界に入った小隊は、王賁率いる玉鳳隊でした。

目の前の光景に、関常は動揺します。

「・・・何てこった

 疾走してる馬南慈軍の姿を見たから

 追って来てみれば・・・

 まさか王翦様の本陣が

 落ちかけているだと!?」

段茶と違って、馬南慈軍の妙な動きが気になった玉鳳隊。

王賁を中心に、二十騎程度で追いかけて来たのでした。

 

王賁は心臓を押さえながら、前進して言ったのです。

「行くぞ」

慌てる関常。

「ま、待て若!

 あれを助けに行くには数が足りない

 王翦様が危ういのは間違いない

 だが

 急いで右から騎馬隊を連れてくるから

 それまで待て」

関常の言っていることは正論です。

助けに行くには、あまりにも数が少なすぎます。

 

ところが、王賁は声を荒げたのです。

「それでは間に合わぬ!

 今行かねば

 我々の総大将が討たれる!」

ただ、それは関常からしても同じこと。

二十騎程度で挑んだどころで、王翦に辿り着く前に殺されるでしょう。

これではムダ死になってしまいます。

 

しかし、王賁は言う事をききません。

「やってみねば分からぬ!」

ならばと、関常は自分達が突撃するから、王賁は隊の元へ戻って、援軍を連れてくれるように頼みました。

関常なりに譲歩したつもりでしょうが、王賁は意志を変えません。

「ダメだ、俺が突撃する

 お前が援軍を連れて来い」

さすがに腹が立った関常。

戦場を指差しながら怒鳴ったのです。

「ふざけるな!

 何でそんなに死に急ぐ!?

 はっきり言う

 あれはこの人数では助けられない

 絶対だ!」

おそらく、それは王賁自身も十分分かっているはずです。

たとえ無謀だったとしても、王賁にはある思いがありました。

「絶体絶命の窮地だから・・・

 行かねばならんのだ

 助けに行かねば・・・

 父を」

王賁の「父」という言葉に、ハッとする関常と番陽。

「ついて来る者だけついて来い

 行くぞっ」

王賁は関常の意見を聞き入れず、王翦を助けるため走り出したのです。

 

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『キングダム』ネタバレ615-616話のまとめ

今回は、挟撃返しによって追い込まれる王翦と、意外な本音を漏らした王賁が印象的な回でした。

ご存知の通り、王賁は王翦の息子です。

王翦が息子に対して冷たい理由は、577話にて番陽が説明しています。

気になる方はチェックしてみて下さいね。

それにしても、王賁が王翦のことを「父」と呼ぶのは初めてではないでしょうか。

王賁は、この世に生まれきたと同時に母を亡くしました。

おそらく、王翦のことですから親子の思い出もないでしょう。

信頼してくれる部下や仲間はいますが、王賁には兄弟もいません。

王翦が唯一の肉親。

本当の子ではないという噂もありますが、王賁にとっては王翦が父親なのです。

血の繋がりとか、立場とか、そんなのは関係ありません。

そこにはただ、父の安否を心配する息子の姿がありました。

王翦が息子をどう思っているか、本心は分かりません。

でも、王賁も変な噂は知っているでしょうから、真面目な彼のことです。

本当はずっと気にしていたのではないでしょうか。

だからこそ王翦が一言、たった一言で構いません。

父が息子に言葉をかけてあげれば、王賁も報われる気がするのです。

命懸けで王翦を助けに向かった王賁。

はたして、息子の想いは届くのでしょうか!?

次回がとても楽しみです!

 

この記事の関連記事はこちらからです⇩

⇒『キングダム』617話!金毛に狙われた飛信隊の頭脳・・

⇒『キングダム』616話!挟撃を食い止めた蒙恬・・

⇒『キングダム』614話!王翦を追い詰めた李牧の秘策・・

⇒『キングダム』613話!李牧軍に辿り着いた飛信隊・・

 

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