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最新ネタバレ『キングダム』635-636話!考察!食料がない鄴に困惑する秦軍

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十八日目にして鄴(ぎょう)に辿り着いた李牧軍

前回は、桓騎軍と李牧軍が戦っている最中に鄴が開門したところで終わりました。

さて、王翦の思惑通り、兵糧攻めが成功して難民が暴動。

空腹に耐えかねて、趙兵を圧倒するほど人々が城門に押し寄せています。

はたして、戦の要となる趙の巨大都市、鄴はこのまま陥落となるのか?

開門した状況に李牧はどんな対応をするのか?

今回は、混乱する鄴の状況と李牧軍の様子を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』635話!のネタバレ

それでは『キングダム』635話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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桓騎軍が忍耐勝ち

鄴が開門する少し前のお話です。

城門前に集まった難民の数は想像以上

いくら屈強の趙兵であったとしても、一気に人が押し寄せては対処できません。

難民は仕切られた柵をよじのぼり、力ずくで門を目指します。

折られた柵。

踏みつぶされていく兵士。

やっとの思いで城門前に辿り着いた難民

ところが、鄴の城門は固い鉄でできているため押しても開きません。

すると、一部の難民男性が城壁へ。

急いだ先は滑車がある部屋でした

滑車(かっしゃ)とは、一本の軸に円盤がついたような装置で、持ち手を使って回すと重い鎖を巻き上げることができます。

城門は滑車を操作して開閉していました。

 

難民は開門の仕組みが分かっていたのでしょう。

地鳴りのような大きな音と共に、ゆっくりと重い扉が開いていきます

開門の音は、外で戦っている李牧軍にも届いていました。

唖然とするカイネ。

悔しそうに剣を握りしめる傅抵。

李牧は少し下を向き、悔しそうに歯をくいしばったのです。

鄴にある全ての城門が開門。

大勢の民が一気に外へ走り出しました

食料がないなら餓死するだけです

民も必死だったのでしょう。

 

走り抜ける民の姿を見ながら笑う桓騎軍

面倒な城壁攻めをせずにすみましたからね。

一時は食料不足でどうなるかと思いましたが、桓騎軍の根気勝ち。

摩論(まろん)は安堵していました。

「フー、何とか忍耐勝ちしましたか」

桓騎軍といえば、元盗賊の集まり。

忍耐とは無縁の軍ですが、今回ばかりは耐え抜いたようです

しかし、喜んでばかりもいられません。

突入の準備をしているのは黒桜(こくおう)隊

ここからが仕事となります。

今はまだ難民が溢れ出している最中ですが、流れが落ち着いたら一気に突撃

鄴を占拠しようと考えていました。

 

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予測不能なゼノウ一家

難民の暴動に負けてしまった鄴城内。

趙兵の指揮官である胡呂(ころ)は苛立っていました

こうなってしまっては、もう誰にも止められません。

邪魔な難民は追い出した方がよいと考えたようです

難民との入れ違いで桓騎軍が入ってくるはず。

桓騎軍が入って来たあとに門を閉めれば問題ありません。

指揮官の指示で城壁にいる兵も下へ移動。

城門近くで返り討ちにするべく、趙兵が集まって来ていました。

 

ところが、胡呂の元へ急報が入ったのです

「城門の滑車が民兵に壊されていると

 修理にかなりの刻が必要であると」

これは大問題!

滑車が壊れていては、門を閉めることができません

桓騎軍をくい止めることも無理でしょう。

胡呂はすぐに修理を指示

滑車が直るまで、城門前は胡呂隊がくい止めようと考えていました。

おそらく、民の流れはもう少し続くはず。

門周りは封鎖。

弓隊も配備。

予備隊も呼び寄せ、これで万全かと思いきや!

 

城門付近で響き渡る悲鳴

なんと難民がなぎ倒されていくではありませんか。

驚く胡呂。

目の前に現れたのは大男。

作戦を無視して鄴城内に侵入したのは、ゼノウ一家でした

先頭に立つゼノウ。

周囲をギョロギョロ見渡しています。

目の前にいた胡呂は、一瞬で首を斬られてしまいました

「て、敵襲」

「入って来たぞ」

趙兵は慌ててゼノウ一家を攻撃

ところが、全く歯が立ちません。

よほどお腹が減っていたのでしょう。

ゼノウ一家は食料を求めて、次々と趙兵を斬り倒しながら先へ進んでいきます

 

流れが途切れる前に、ゼノウ一家が強引に突入。

黒桜は少しご機嫌ななめ。

摩論は呆れていました

「・・・て言うか

 ゼノウは雷土さんと李牧止めでは・・・」

摩論の言う通り、ゼノウ一家も最初は李牧軍と戦っていました。

ところが、開門と同時に持ち場を勝手に離れていたのです

部下の報告で気づいた雷土。

李牧軍と戦いながら腹を立てていました。。

 

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城主の葛藤

ゼノウ一家の勝手な行動。

悪いことばかりではなく、城内で暴れてくれたおかげで鄴の守備軍は混乱。

ほかの隊も侵入しやすくなっていました。

黒桜隊のあとに、のんびりと門をくぐる摩論

「これはこれは

 宝の山ですね」

ヒゲを触りながら、ご機嫌の様子。

喜んでいたのは摩論だけではありません。

元盗賊団の桓騎軍は、巨大な城郭都市に入城して士気が爆発

盗賊の血が騒いだのでしょう。

財宝を求めて、貴士族の屋敷がある居住区へと突進したのです

 

一方で、李牧軍は鄴になだれ込む桓騎軍を眺めているだけでした。

鄴を救うためには、目の前にいる雷土軍を殲滅。

さらに桓騎軍と戦わなければいけません。

李牧軍には鄴を救い出す力は残っていませんでした

さらに、必死に戦っている目の前で開門。

李牧軍の士気は消えていたのです

険しい表情をしている李牧。

 

開門は士気を消しただけでなく、城の責任者も追い詰めていました

鄴城内の中央付近。

城主の立派なお屋敷が建っています。

この場にいても、桓騎軍に狙われてしまうだけ

城主の家族は民衆に紛れて脱出しようとしていました。

部下の案内通り、西門を目指すため馬に乗ります。

ところが、肝心の城主の姿が見当たりません。

奥方は周りをキョロキョロ。

すると、幼い孫が屋敷を指さします。

「あ、あれ、じーじ」

指さす方向を見ると、屋根の上に城主の姿が!

なぜか屋根の先端に城主が立っていたのです

 

屋根の上は鄴城内が一望できる高さ。

城主は嫌な汗をダラダラ流しながら、己を責めていました。

「取り返しのつかぬことを・・・

 この鄴は趙の生命線であったにも関わらず

 本当に取り返しのつかぬことを・・・」

変わり果てた鄴の姿

確かに、難民の受け入れを判断したのは城主です。

それでも、決して城主が悪かったわけではありません。

難民を受け入れた時は、蔵には十分な食料がありました。

しかし、王翦が送り込んだ部下により、食糧庫は全て燃やされてしまったのです

さらに、李牧軍も鄴を解放できずに遅れる始末。

責任を感じていた城主。

家族に何も声をかけることなく、屋根の上から飛び降りました

泣き叫ぶ城主の家族。

鄴城主の趙季伯(ちょうきはく)は自ら命を絶ったのです

 

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今一番欲しいもの

鄴を眺めていた李牧

悔しそうな表情から一転。

決断したような表情へと変わりました。

このまま戦い続けたとしても、ムダな死人が増えるだけ

李牧軍は乱戦を解き、桓騎軍と戦うことを止めて難民と一緒に鄴を離れたのです

後ろから急いで合流する飛信隊。

信が鄴に辿り着いた頃には、城壁には桓騎軍の旗がなびいていました。

つまり、鄴が陥落したのです

 

全ては予定通りといったところでしょうか。

余裕の表情でイスに座っている桓騎

そこへ現れたのは王翦でした。

桓騎は振り向かずに言いました。

「思ったより遅かったな」

王翦は答えます。

「やはり

 そう容易い相手ではなかった」

いくら王翦でも、李牧相手は大変だったようです。

合流した倉央隊も疲れている様子でした

 

桓騎軍が先に入城しましたが、あとから王翦軍も入城します

ただし、財宝はすでになくなった後でしょう。

桓騎は話を続けます。

「だが、やっぱ中には

 今俺達が一番欲しいものは

 ほとんど残ってなかったみたいだぜ?」

「そうであろうな」と、当然のように返事する王翦。

桓騎は王翦の反応に舌打ちしました

苛立つのも無理はないでしょう。

桓騎が言う一番欲しいものこそ「食料」だったのです

 

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深刻な食糧問題

城外では喜ぶ飛信隊の姿がありました

李牧は逃がしたものの、鄴を陥落できたのです。

長く続いた戦いも、ようやく一息つける状況となりました

最終的には桓騎軍に手柄は取られましたが、朱海平原で飛信隊の活躍がなければ勝利できなかったでしょう。

精鋭隊に選ばれていた田永。

喜びのあまり、涙を流して信に抱きつきます。

そばには楚水もいました。

これで後軍の渕たちが合流すれば、もう完璧でしょう。

ところが、後ろからやってきた王賁が釘をさします

「浮かれてる場合でないぞ

 お前達」

信は王賁の言っている意味が理解できません

すると、蒙恬まで「大問題」だと指摘します。

 

実は王賁。

鄴へ向かう道中、王翦軍の将校から作戦を聞いていたのです

ご存知の通り、鄴は食料がないため、人が外へ出ようと内側から陥落しました。

蒙恬は信に向かって言ったのです。

「あの城に入っても

 俺達が食うものは

 残っていないってことだ」

驚く飛信隊

今まで食料がなくとも、鄴で手に入れれば大丈夫だと頑張ってきたのです。

ところが、王翦が鄴陥落を確実にするため、あえて食料を燃やしてしまいました

 

王翦の作戦に感心する河了貂

しかし、感心してばかりもいられません。

忘れてはならないのは、秦軍が今いる場所は趙国の領土内ということです

安易に物資を支給してもらえる場所ではありません。

要するに、食物がないなら秦軍はここで飢え死にするだけ。

信はやっと状況を理解して焦り始めていました

王賁の予想では、李牧が早々に去ったのも、鄴の状況を分かっていたから。

秦軍を鄴に閉じ込めて、あとは逃げないように包囲して餓死させれば問題ありません。

李牧は秦軍の餓死を狙っていたのです

 

河了貂は訴えます。

「え、でも・・・こうなることは王翦将軍が一番分かっていたはずだ

 ってことは、何か手が・・・」

王賁や蒙恬も、何か手があると願いたいところです。

しかし、どう考えても籠城して軍を維持できるだけの食料があるとは思えません

兵糧攻めで勝利できたものの、追い込まれた秦軍。

誰もが諦めかけていた状況に、王翦は驚くべき方法で食糧問題を解決したのです

 

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『キングダム』ネタバレ635-636話のまとめ

今回は、鄴陥落で李牧軍に勝利したものの、深刻な食糧問題が浮き彫りとなった回でした。

王翦が今までなぜ兵糧攻めを表に出さなかったのか、やっと分かった気がします。

内密に作戦を進めていたのは、軍の士気を下げないためだったのでしょう。

鄴陥落できれば、本当はお腹を満たせるはずでした。

ところが、アテにしていた鄴は空っぽだったわけです。

がっかりするのは当然ですよね。

気になるのは、王翦が考えた食糧問題の解決方法です

さすがに、人から奪い取るような愚行はしないはず。

はたして、王翦が考えた方法とは!?

次回がとても楽しみです!

 

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⇒『キングダム』637話!昌平君に衝撃を与えた王翦の頼み・・

⇒『キングダム』636話!列尾に送られた兵糧の行方・・

⇒『キングダム』634話!鄴陥落を確信していた桓騎と王翦・・

⇒『キングダム』633話!鄴へと向かう王翦率いる精鋭隊・・

 

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  • 桓騎軍が「集めて」いる鄴内に残された財宝を持って、「お隣の」斉に「買い出し」に行く。出陣前に、昌平君に「斉に『その時はよろしくね』って頼んどいてね」と言ってある。簡単なこと。

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