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最新ネタバレ『キングダム』644-645話!考察!迷走する趙国の行方

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李牧の腹心によって内乱が起きている邯鄲。

前回は、趙王が李牧の処刑方法を語ったところで終わりました

さて、邯鄲が混乱している今、秦軍としては絶好のチャンス。

李牧がこのまま処刑されれば、秦が趙を落とすのは時間の問題といえます。

ところが、信だけは納得がいかない様子。

なにより、李牧を慕う舜水樹やカイネが黙っていません。

はたして、悼襄王と郭開の思惑通り処刑は執行されてしまうのか!?

今回は、邯鄲の様子と悼襄王に起きた異変を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』644話!のネタバレ

それでは『キングダム』644話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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歪んでいた趙国

とある地下牢。

李牧は手枷をつけられ、疲れ切った様子で座っていました

そこへ現れたのは郭開

予定通り、李牧の腹心たちを減らすことができたのでしょう。

ついに李牧の処刑日が決まったようです。

「ようやく明日“雷還(らいかん)広場”にて

 李牧殿の処刑が執行されることが決まりました」

郭開が伝えても、李牧は何も言いません。

執行は趙王が決めたこと

何があっても処刑執行が覆ることはないでしょう。

最後に何か言っておくことはないのか、郭開は李牧に尋ねたのです。

すると、李牧が話し出したのは秦軍への対策でした。

 

邯鄲が混乱している今だからこそ、秦軍は強引に攻め込んでくるはず。

最終的には、強力な城「番吾(はんご)」で受け止めるべきだと考えたのでしょう

防衛戦略を考えるように勧めたのです。

郭開は聞き返すでもなく、「他は?」と尋ねました。

李牧が趙国の次に心配したのは、部下のこと。

カイネ達に、決して愚かな真似はしないようにと伝えたのです

苦渋に満ちた李牧の表情

賢いからこそ、何もできない状況が歯がゆいのでしょう。

目を閉じたまま、郭開に伝言を頼んだのです。

 

地下牢から地上へと出て来た郭開と一人の部下。

さきほどの伝言が、いわば李牧の最後の言葉。

部下はさすがに不憫に思ったのでしょう。

防衛戦略は扈輒将軍へ

もう一つは舜水樹に伝えようか、ボソボソとつぶきながら歩いていました。

そんな部下の顔面に飛んできた拳。

郭開が、後ろを振り返ることなく殴ってきたのです

あまりの衝撃に、部下は血を流しながら地面に跪いてしまいました。

そもそも郭開は最初から伝える気などありません。

不敵な笑みを浮かべて言ったのです。

「奴の遺言など

 誰にも伝えぬわ、アホウが」

届かない李牧の思い。

郭開は立場を利用して、全てねじ曲げていたのです

だからこそ、趙国は最初から歪んでいました。

もしかしたら、郭開が黒幕なのかもしれませんね。

 

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趙王に訴える太子

王座に座る趙王こと、悼襄(とうじょう)王。

目の前では、趙太子 嘉(か)が頭を下げてお願いをしていました

嘉は趙王の長子。

李牧も「趙の希望」と認めた優秀なご子息になります。

クズな趙王と違って、まともな感覚を持っているといえるでしょう。

 

いくら子の立場とはいえ、さすがに李牧の処刑は黙っていられなかった様子。

嘉は珍しく声を荒げて懇願します

「父上!

 李牧だけは殺めてはなりませぬ」

そもそも李牧が処刑されると決まった理由は、鄴を奪われたから。

罰とするならば、軍総司令剥奪もしくは宰相席退任でもいいわけです。

ところが、まさかの処刑。

李牧は趙国にとっての門

秦軍から趙国を守るためには、李牧の力は欠かせないでしょう。

すなわち、李牧を失うということは、敵を防ぐ門を失うのと同じ。

このままでは趙国自体が滅んでしまいます

嘉は涙を流しながら訴えました。

「後世に汚名を残されませぬようっ

 どうか、ご再考を父上!」

誰もが思っていることを、嘉が代弁しているといえます。

 

黙って聞いていた趙王。

息子の名を呼び、近くに寄るように指示します

明らかに嫌な予感しかしません。

それでも、嘉が近づくと趙王は息子を抱きしめました

「フッ、いつの間にか

 大きゅうなったのう」

驚く嘉。

動揺していると、突然耳元から血が飛び散りました。

なんと趙王が嘉の耳を噛んで引きちぎったのです

床に吐き捨てられた嘉の右耳。

嘉の耳からは血が流れていきます。

さすがに側近が声を荒げました。

 

ところが、趙王は悪びれる様子もありません。

王に向かって暴言を吐いたのだから、当然とでも言いたいのでしょう

太子に対して、なんてひどい仕打ち。

さらに、失せなければ再び耳をいくと言うではありませんか。

それでも、嘉は「再考を」と叫び続けました

趙王は最初から話を聞く気などありません。

「失せろ」と吐き捨てるのみ。

側近は手当てをするため、嘉を強引に連れて部屋を出て行きました。

部屋を出るまで、血走った目で趙王を睨む嘉

さすがの側近も趙王の奇行に引いたようです。

 

嘉たちが部屋を去ると、趙王は江姫(こうひ)に郭開を呼ぶように指示。

ところが、少し黙って訂正。

その前に、英(えい)書記官を呼ぶように改めたのです

 

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次なる李牧救出作戦

秦軍の要塞と化した鄴。

城門前には多くの兵士が隊列を組んでおり、号令と共に出陣していきます。

信率いる飛信隊と、蒙恬率いる楽華隊は鄴に到着したばかり

着いてすぐの出陣に、信は慌てていました。

そこで、近くにいた蒙恬が説明。

最前線にいる王翦将軍の伝令では、邯鄲に動きがあったようです

すぐにでも総攻撃を仕掛けるため、鄴が騒がしくなっていました。

蒙恬は信に言ったのです。

「いよいよ明日

 李牧が処刑されるみたいだ」

驚く信

飛信隊の他のメンバーも信じられない様子。

信は悔しそうに「くそっ」とつぶやきます。

ただ、今は情に浸っている場合ではありません。

李牧が処刑されれば、邯鄲が揺らぐのは確実

趙将扈輒の固い守りさえ突破できれば、一気に趙を打ち倒すことができるでしょう。

「乗り遅れるな」と、蒙恬は飛信隊に喝を入れます。

 

蒙恬に言われっぱなしで悔しい信。

河了貂に声をかけ、飛信隊も出陣の準備を始めようとします

ところが、返事もなく黙っている河了貂。

もちろん、出陣することは分かっています。

ただ、河了貂が心配していたのはカイネでした

実は、カイネと河了貂はこれまで何度も会っており、戦場で生きる一人の女性として一目置いていたのです。

おそらく、同じ国に生まれていたら、良い友人となっていたでしょう。

カイネが李牧を心から慕っていることは、河了貂も分かっています

だからこそ、心の中で心配していました。

「李牧が死んでも・・・

 後を追ったりしたらダメだよ、カイネ」

 

河了貂が心配していた通り、カイネの精神状態は追い詰められていました。

ここは邯鄲城内の片隅

階段で、うなだれるように座り込むカイネ。

近くでは、首領の舜水樹が中心となって李牧を助ける方法を話し合っていました。

 

李牧がいる地下牢を探しても、もう遅いでしょう。

明日の刑場は雷還広場

こうなったら、広場を襲って助けるしか方法はありません。

しかし、それは朝廷側も分かっています。

朝廷側は、腹心達の襲撃を警戒。

広場を三重にも囲えるほどの兵が集結していました

兵数であれば、圧倒的に朝廷側が有利。

まともに行ったところで、腹心達は近づくこともできないでしょう。

それならば、市民にまぎれて広場の中に入る方法もあります。

ただし、人数は限られるはず。

少数で李牧を救出できるとは思えませんでした。

だからといって、外にいる馬南慈や傅抵を呼ぶわけにもいきません

二人を呼び寄せれば守りが甘くなり、秦軍に攻め込まれてしまいます。

これ以上、李牧救出の人数を増やすことはできません。

各自の案を聞いたところで、舜水樹が口を開きました。

「李牧様が公開処刑の場に現れた時に救出する

 それしかない」

驚く仲間

しかし、先程も話した通り、広場の周りには多くの王兵が集結しています。

兵数は、腹心達の約五十倍

どう考えても無茶な作戦でしょう。

それでも、舜水樹に迷いはありませんでした。

 

作戦はいたってシンプル。

まずは、市民になりすました腹心数名が広場へ

李牧が姿を現したと同時に、外へ合図を送ります。

そのあと、舜水樹率いる部隊が五十倍の敵へ突撃。

雷還広場を目指すというものでした

広場が混乱したところで、市民になりすました小隊が李牧を救出。

助け出したあとも、李牧を周りには中隊規模の守りが必要といえるでしょう。

ある意味、舜水樹率いる部隊は囮のようなもの。

そして、李牧を助け出す小隊が助かる見込みもありません。

どちらも決死隊の覚悟が必要だったのです。

 

決死隊と聞いて、気合いが入る腹心達。

すると、先程までうなだれていたカイネが立ち上がりました

「舜水樹

 私は中の小隊に入れてくれないか」

ケガはまだ癒えておらず、精神的にも限界なのでしょう。

脇腹を押さえて、涙を流しながら申し出たのです

そして、李牧を必ず助けると約束。

たとえ手足を失おうが、腹ワタを引きずろうが、己の全てをかけて李牧を救うと誓いました

舜水樹からしても、そのつもりの様子。

広場に飛び込むということは、もう命を捨てにいくようなもの。

李牧の願い虚しく、腹心達は追い詰められていました。

舜水樹は冷静のようで、目は怒りに満ちていたのです。

 

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悼襄王を襲う痛み

腹心達が決意した頃、時刻は夕暮れ。

朝廷側も、明日執行される処刑の準備が整ったようです

万全だと郭開に報告していました。

あとは、趙王に報告するだけ。

ところが、すでに王座にはいません。

郭開が部下に尋ねると、趙王はいつもの桃泉殿(とうせんでん)にいるそうです

 

お風呂に浸かる趙王。

周りには、美少年達が楽しそうに遊んでいます。

趙王は酒を片手に、少年達を眺めていました。

「俺に天の与えし宝は

 この風呂場とお前達だけだ」

あとは、なんだか納得できない様子の趙王。

面白くないことでもあったのでしょうか。

舌打ちして酒を飲み干そうとします。

ところが、飲み過ぎたのか「ゴホゴホ」とむせ始めました

止める少年達。

ところが、趙王は怒って断り、さらに酒を注がせて飲み干します。

止まらない咳。

握っていた盃まで落とし、お酒を吐いてしまいます

体調がよくないのでしょう。

少年達に促されるように、もう休むことにしました。

 

風呂場から出た趙王。

すると、突然襲う心臓の痛み

あまりの苦しさに、その場に激しく倒れてしまいました。

締め付けられる心臓。

趙王は歯を食いしばり、胸を押さえます

驚く少年たち。

趙王はか細い声で言いました。

「い・・・医師を呼べ

 は・・・早く・・・」

話している間にも嘔吐。

手の血管は浮き上がり、口や肛門から血が噴き出します

震える趙王の体。

 

それにしても、医師を呼ぶように言ったのに少年達は一切動こうとしません。

少年達はじっと趙王を見つめたまま。

感情がないかのように無表情。

ところが、最後に「クス」とだけ笑ったのです

悔しそうに涙を流す趙王。

「き・・・貴様ら・・・

 うっ・・・」

変色していく趙王の体

全身の血管が浮き上がり、口や鼻から大量の血が流れていきます。

宝と言っていた桃泉殿にたちこめる死臭。

悲しむ者は誰もいません。

 

紀元前236年。

趙が鄴を失ったこの年に、悼襄王は命を落としたのです

 

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『キングダム』ネタバレ644-645話のまとめ

今回は、哀れな死に方をした趙王と、決死の思いで李牧を救おうとする腹心達が印象的な回でした。

趙王の死が病気なのか、それとも毒を盛られたのか。

現段階では、どちらか分かりません。

でも、これは身から出たサビでしょう。

自業自得であり、同情する気も起きません。

なぜ、このような無能な男が大王になれるのか。

それは血筋だけでなく、郭開のように側近がおいしい思いができるからだといえます。

バカでクズな王の方が、周りは操作しやすいでしょうからね。

悼襄王が亡くなった以上、気になるのは次の趙王です

熱意がある嘉が王になるのが理想的ですが、史実ではそうはいかないみたいですね。

李牧処刑前日に、奇しくも命を落とした趙王

はたして、李牧は助かることができるのか!?

次回の展開が楽しみです!

 

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⇒『キングダム』646話!万策尽きた李牧の弱音・・

⇒『キングダム』645話!趙国の未来を奪った悼襄王の遺言・・

⇒『キングダム』643話!焦る李牧の腹心とあざ笑う悼襄王・・

⇒『キングダム』642話!ついに将軍となった李信・・

 

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