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最新ネタバレ『キングダム』646-647話!考察!万策尽きた李牧の弱音

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悼襄王の遺言によって次期趙王が末子遷へ

前回は、太子嘉や李牧、支える賢臣たちが絶望したところで終わりました

さて、再び暗雲が立ち込める趙国。

同じ趙人でありながら、対立する王族の太子嘉と末子遷。

皮肉にも、兄弟同士の戦いによって余計な血が流れようとしています。

はたして、李牧は次の作戦を考えているのか!?

そして、趙の希望となる太子嘉を守り抜くことはできるのか!?

今回は、少しずつ変化していく李牧の様子を中心にお届けしていきます。

 

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『キングダム』646話!のネタバレ

それでは『キングダム』646話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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理解できない王族の動き

李牧は焦っていました。

王宮の廊下を急ぎ足で歩く太子嘉の一団。

後方では国士や賢臣らが、悼襄王の遺言について怒りをぶつけていました。

本来であれば、長子の嘉が次期趙王となるはず

趙が復活しようとしたタイミングで、遷に決まるなど信じられません。

郭開が遺言を作り替えたと疑っていたのです

歩きながら、文官は言いました。

「李牧殿

 朝廷の裁判で遺言の不正を暴きましょう」

何度も李牧の名を呼ぶ部下たち。

しかし、李牧は拒否します

「そんな悠長なことを言っている場合ではない!」

不思議そうな文官たち。

嘉は嫌な汗を流しています

隣にいたカイネも理解できません。

ところが!

突然、左側から降り注ぐ大量の矢

カイネは李牧の前に立ち、剣で矢を斬っていきます。

李牧は太子嘉をかばいつつ、剣で矢を斬っていきました

しかし、後ろにいた大勢の文官たちは一切避けられず。

途切れることなく降り注ぐ矢は、文官たちの体を容赦なく貫いていきます。

「多韓!」と叫ぶ太子嘉。

目の前で、多くの犠牲者が出てしまったのです。

李牧は心の中で驚いていました。

なぜなら、時刻はまだ昼間で、遷一党が動き出すにしては早すぎたからです

 

矢を必死に斬っていると、今度は前方から忍の姿をした敵が接近

両手に剣を持っています。

ここに留まっていても危険でしょう。

残る方法は強行突破のみ

李牧はカイネに太子を守るように指示。

自ら剣を振り回し、敵を切り裂いて進み始めました。

 

場所は代わり、秦王翦軍前線地帯。

ここは飛信隊の宿営地。

急いで天幕が設営されている最中でした

そこへやってきたのは蒙恬。

信と河了貂は、蒙恬の報告を聞いて驚いたのです。

「太子じゃなくて末子が王位についた!?」

二人にとって信じられない報告。

蒙恬も、王賁の宿営地にて知らせを聞いたばかり

知らせが本当なら、再び荒れることは間違いありません。

すぐに前線をもう一度上げる可能性もあるでしょう。

だから、本格的に設営しないほうがいいと教えに来てくれたのです。

「荒れそう」という言葉が引っかかる信

隣に立っていた河了貂が「兄弟の争い」だと説明

かつて秦国でも起こった政と弟の成蟜のような状態になっていたのです。

当時も、兄弟の争いによって多くの血が流れていました。

厳しい表情をする信。

 

ただし、蒙恬が聞いた知らせでは、直前で末子が受け継いだとのこと

以前から決まっていたわけではありません。

ということは、太子の一派も黙っていないでしょう。

過去の歴史と照らし合わせても、歪んだ王位継承は粛清の嵐が吹くもの。

すなわち、反対派を追放する動きがありました。

問題なのは、どちらが先に動くかということ

もしも、末子一派が先に動き出したらどうなるのでしょうか。

蒙恬は言い切ったのです。

「粛清されるのは

 太子と李牧達だ」

信は驚きます。

国が大変な時に、二転三転する趙の動き

信は趙の王族が一体何をしたいのか、分からなかったのです。

蒙恬は察していたのでしょう。

眉間にシワを寄せ、李牧にちょっと同情していました

さすがの信も、敵とはいえ李牧の身を案じていたのです。

 

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追われる太子嘉と李牧

その日の夜。

趙国の王都・邯鄲

すでに嵐が過ぎ去ったあとのような静けさ。

地面や建物内には、無数の死体が転がっていました。

血が広がるおぞましい光景。

生き残っている者は、誰一人いません。

命を奪ったのは遷一党でした。

台氏や邦氏など、太子嘉を支持する賢臣や国士の一族を全員皆殺しにしてしまったのです

 

部下はさっそく本殿に報告。

集まっていた文官たちは不敵に笑っていました。

そして、そんな文官たちをまとめる人物こそ、遷の庇護者となった郭開だったのです

郭開は一族の禍根を残すまいと皆殺しを指示。

さらに、太子嘉と李牧の命も狙っていました。

人気も実力もある二人を生かしておくことなどできません

郭開は鬼の形相で指示を出します。

「邯鄲中の兵を使ってでも

 嘉と李牧の首を取って来い」

 

一方で、太子嘉を馬車に乗せ、夜道を突き進む騎馬隊。

車内では、李牧が今後の流れを太子嘉に説明していました。

まず、邯鄲にいては命を奪われてしまいます。

李牧の知人が治める城、治紹(ほうしょう)の小城まで走ることになっていました

邯鄲に居続けるよりは、ずっと安全でしょう。

李牧が呼びかけても、返事をしない太子嘉

魂が抜き取られたかのように、うつ向いたままです。

それでも、李牧は生き延びるように説得

太子嘉は趙国の光。

命を落とせば、国の光も消えてしまうでしょう。

再起の日が来るまで、生き延びてもらわなくてはいけません。

「それまで我々が守り抜きます故

 太子はお気持ちを強く・・・」

李牧がどんなに勇気づけても、太子嘉が反応することはありませんでした

 

車内で会話していると、前方から敵の影を確認。

外で馬を走らせるカイネが、叫んで報告します。

李牧は引き連れていた馬に乗り、敵の数を改めて確認。

敵は、李牧一団の五倍はいました

こうなっては一点突破しかありません。

前衛にいた十騎ほどが前へ。

その中に李牧もいました。

カイネは後ろに下がるように言いますが、李牧は下がりません

むしろ「こんな小隊で馬を並べるのは雁門以来ですか」と微笑んでいました。

大変な時に、思い出話をしている余裕などないはず。

ところが、「雁門ではカイネとケンカしてばかりでしたね」と語り始めたのです。

明らかに様子がおかしい李牧

カイネは動揺していました。

そして、そのまま敵の中へと突撃!

何人もの兵士が宙を舞います。

李牧とカイネは敵を斬りながら前進。

どうにか一点突破することができました。

 

しかし、敵を全員倒したわけではありません。

追手はすぐに方法転換し、太子嘉が乗る馬車を狙います

一人の王兵が叫んで指示を出しました。

「中に居る逆賊

 嘉の首を取れ」

太子を逆賊呼ばわり

信じられません。

太子嘉は何も言わず、頭を抱えていました。

 

なかなか馬車に近づけない敵。

すると、戦う者の中に李牧がいることに気づきます。

李牧の首を取れば、一生遊べるほどの褒賞が出ることになっていました。

数人の王兵が一気に李牧へ突撃

少し後方では弓矢を構えている者がいました。

カイネは先に気付き「李牧様ッ」と叫びます。

放たれる矢。

李牧は避けきれず、一本の矢が右手に刺さります。

カイネは、すぐさま矢を放った者の腕を斬り落としました。

李牧を助けようと必死に戦うカイネ

ほかの仲間も、趙人同士で殺し合いをしています。

これまで趙国のために戦ってきた李牧に対して、容赦なく向けられる槍

どう考えてもおかしい状況。

カイネは戦いながら、涙を流していました

 

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打ち砕かれた希望

李牧一団の数は半数以下に減少したものの、追手から逃れることに成功。

どうにか、舜水樹と傅抵が押さえていた北門から脱出することができました

しかし、邯鄲を脱出したあとも、当然のように追手がやってきます。

追手に対しては、城外に待機していた馬南慈軍の中隊が対応

すると、今度は城外で待機していた邯鄲軍が始動。

李牧達を含む馬南慈軍を襲撃してきたのです。

いくら馬南慈とはいえ、数では邯鄲軍に勝てません。

太子嘉と李牧を北に逃がすため、盾となって邯鄲軍の進入を防ぎました

こうして、次の日。

李牧一団はようやく法紹に辿り着いたのです。

 

法紹に入城するのは、太子嘉と側近の2人のみ

李牧は馬南慈の所まで戻るつもりでいました。

一睡もせずに戦い続けたからでしょう。

李牧の顔は疲れ切っていたのです。

それでも、太子嘉に話す内容は前向きなものでした。

「また舞台が整うまで

 どうか気を強くお持ちください

 落ち着いたら一度参上致しますので」

最後の最後まで励まし続ける李牧

すると、太子嘉は小さな声でつぶやいたのです。

「もう、終わった」

太子嘉を支えてくれた賢臣や、地下牢から解放された国士達。

全員が郭開の手によって皆殺しされてしまいました

さらに、次の趙王となるのは遷。

悼襄王すら超える暗君になるだろうと予想していたのです。

統治能力もなければ国のことを考える気もない遷

対して、志高くとも仲間を全員失ってしまった嘉。

巻き返す策など残っていませんでした。

「この国はもう終わった」

ボロボロと涙を流す太子嘉

その場にうずくまり、李牧に詫びたでのす。

「何という愚かな王族か・・・

 許してくれ、李牧、許してくれ・・・」

李牧は黙って太子嘉を見つめていました

 

その日の夜。

李牧は天幕内で、なにか書き留めている様子でした

後ろに立っていたカイネは、疲れ切った様子で報告を始めます。

まずは、馬南慈と傅抵が無事だったこと

次に、邯鄲内の様子を話そうとしますが、李牧が話を止めました。

「カイネ、もう明日にしましょう

 少し休みなさい」

しかし、そこは剛情なカイネのことです。

李牧が休むまで、自分も休む気はありません。

すると、李牧は後ろを振り返ることなく、再び「雁門」の話を始めました

「雁門(がんもん)」とは、趙北部の地にある砦。

北の騎馬民族・匈奴の進入をくい止めていた門でした。

そんな雁門を出てから、何年経ったのかとカイネに尋ねたのです

質問の意図が分からず、返事に困るカイネ。

「なんとなく聞いただけです」と、李牧は話をにごします。

ただ年数を確認したかったわけではありません。

李牧は太子嘉を励まし続けていましたが、すでに答えは出ていました。

もう太子嘉の王位継承は無理だということに

趙国の領土半分を秦軍に奪われた状態。

本来は、趙人同士で争っている場合ではありません。

大事な時期に、趙国は一体何をしているのでしょうか

すると、李牧はうつむいたままつぶやいたのです。

「・・・さすがに

 ちょっと疲れましたね」

初めて聞く李牧の弱音

カイネは悲しそうな表情を浮かべ、静かに涙を流しました。

涙で歪んだ視界に映るのは、李牧の疲れ切った後ろ姿。

いつもより背中が小さく見えました

 

カイネは涙が堪えきれず、手で顔を押さえます。

そして、謝りながら天幕の外へ出ようとしました。

ところが、李牧は振り返る事なく呼び止め、つぶやいたのです

「カイネ、もう少しだけ

 そこに居てくれませんか」

ハッとして振り返るカイネ。

再び涙が溢れてきます。

「もちろんです」と言いながら、カイネは李牧へ近寄りました

「カイネは李牧様の側にずっといます

 何があってもずっと・・・

 ずっと側に居ますよ」

止まらない涙。

ずっと隣で見て来たからこそ、李牧が考えていることはお見通しなのでしょう。

カイネは泣きながら、李牧の背中にしがみついたのです

 

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『キングダム』ネタバレ646-647話のまとめ

今回は、愚かな王族によって、ますます追い詰められていく李牧が印象的な回でした。

読んでいて、胸が詰まりましたね。

間違った道を進むのは簡単でしょう。

でも、正しさを貫くことがいかに大変か、李牧が体現してくれたのではないでしょうか

太子嘉と別れる時も、本当はもう巻き返すのは無理だと気づいていたはずです。

それでも嘉を思って励まし続けた李牧

彼の両肩には、常に趙国の未来が重くのしかかっていました。

本来であれば、王族がしなければいけないことを、李牧がひとりで成し遂げて来たわけです。

これまで李牧は一度たりとも、私欲のために動いたことはありません。

趙王と違って、常に国のために戦って来ました

そろそろ、楽にしてあげてもいいのかもしれませんね。

選択肢を奪われた李牧。

はたして、司令塔を失った趙軍の動きとは!?

次回が待ち遠しいです!

 

この記事の関連記事はこちらからです⇩

⇒『キングダム』648話!政も驚く呂不韋らしい幕引き・・

⇒『キングダム』647話!陰で動き始めた呂不韋・・

⇒『キングダム』645話!趙国の未来を奪った悼襄王の遺言・・

⇒『キングダム』644話!迷走する趙国の行方・・

 

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コメントはまだありません

こんにちは。
李牧の最後が報われないものなのは何となく知ってはいましたが、まさかあの様な姿を見る事になるとは…。
あんなに国に尽くしてきたのに、あまりにも酷すぎる仕打ちで、今号は読んでいて悲しくなりました。
あの時、王翦の誘いに乗っていれば…というか、今からでも良いので、太子嘉と共に秦に亡命して、再起を図ってもらいたいです。

いや先に趙の用心を派手に殺したのはカイネ達のほうでは?

それを棚上げにして自分たちだけ被害者ぶる方がどう考えてもおかしい。

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