マンガに限らず良い作品を作るにためには、しっかりとした土台が必要です。
特に伏線が張り巡らされたものであれば尚の事。
本作「Dr.STONE」の特筆すべき点は、読者を唸らせるに十分な高い技量が制作者サイドに備わっているところです。
骨太のストーリーと、原作を具現化する圧倒的画力。
そしてうるさいマニアをも納得させる細かな根拠。
ここから紹介するのは、いわゆる制作側の紹介となります。
目次
【Dr.STONE(ドクターストーン)】作者は?
ここでいう作者とは、マンガでは「原作」と表記されます。
『ジャンプ』では原作付きの傑作は多く、古い読者であれば武論尊氏の「ドーベルマン刑事」や「北斗の拳」、大場つぐみ氏の「デスノート」「バクマン」等が有名です。
本作の作者は稲垣理一郎(いながきりいちろう)氏。
アニメでのテロップされている版権会社「米スタジオ」の代表でもあります。
また、ガチのドラクエ好きとして有名で、ニコニコ生放送のドラクエ公式番組『ドラゴンクエストXTV』にも出演しています。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】稲垣理一郎氏のプロフィールは?
稲垣氏は1976年生まれ。
デビューは2001年『ビックコミックスピリッツ』増刊に読み切りで「何でも6月13日」という作品のようです。
当時は自身が漫画を執筆していたとのこと。
直近で描かれたと思われるイラストは2020年51号のP93 。
その後、2002~2009年に『少年ジャンプ』で「アイシールド21」。
そして2017年に人気作「Dr.STONE」が連載開始となります。
単行本表紙カバーの折込コメントを読むと、気球に乗ったり、氷月の技である尾張槍流までも実際に体験をするなど、多くの取材が説得力ある話を生み出す一助になっているようです。
また2020年度には、巨匠:池上遼一先生の作画で「トリリオンゲーム」を『ビックコミックスペルオール』で12月11日発売日分からの新連載となります。
IT企業の物語ということで気になる方は要チェックです。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】稲垣理一郎氏の代表作は!?
稲垣先生の代表作はやはり「アイシールド21」!
作画は村田雄介先生で、前述したように9年間の長期連載となりました。
村田先生といえば、近年は「ワンパンマン」が有名ですね。
アメフトという少年漫画では取り上げることのないテーマを、初心者にも分かりやすく解説。
主人公セナが本物のアイシールド21へと成長する過程や、試合における戦略や作戦の面白さなど教えてくれました。
本作に登場するヒル魔の捻くれた性格と千空を重ね合わせた人は多いことでしょう。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】作画担当Boichi氏のプロフィールは?
次は作画担当のBoichi(ぼういち)先生です。
本名は朴武直(パクムジク)。
1973年生まれの韓国人。
大学では物理学、大学院では映画専攻と、マンガを描くためのような経歴を歩んでいます。
稲垣先生のツイッターによれば、Boichi先生は物理担当だそうです。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】Boichi氏の作品は?
デビューは1999年に韓国国内で「少女漫画」という作品。
その後、2006~2016年と長期で「サンケンロック」を『ヤングキング』連載。
サンケン~が終わったと思ったら、同2016年に今度は『ヤングマガジン』で「ORIGN」を連載。
人間型AIロボットを超絶技巧ともいえる作画力で、2019年の“第22回文化庁メディア芸術祭”のマンガ部門では見事大賞を受賞します。
その後の活躍はご存じのとおり、2017年から「Dr.STONE」の作画担当となりますが、外伝の「Dr.STONE reboot:百夜」ではストーリーも自ら担当しています。
ちなみに、『少年ジャンプ』では本編と外伝の同時連載は初の試みだったそうです。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】Boichi氏は画力がすごい!?唯一無二の作画!
Boichi先生の魅力といえば、その圧倒的にして異常な画力を抜きには語れません。
キャラの作風はやや劇画調ですが、注目はその独特な肉体美です。
筋骨隆々の男子をはじめ、くびれたウエストが特徴の女性キャラ。
神経や骨の一本一本まで解体したような精密な描き込みは必見。
もし先生の複製画を直に見る機会があれば、隅々まで眺めてください。
おそらく一日中見ていても飽きることはないと思います。
次にメカ。
70~80年代は「童夢」「AKIRA」の大友克洋。
90~10年代は「アップルシード」「攻殻機動隊」の士郎正宗。
この手の精密描写の後継者は、2010年代以降の作家としてはBoichi先生が第一人者だと断言して差支えはないでしょう。
伸びたチューブやボルトまで細かすぎ。
基本的にメカの描写を見ていると、好きで描いているのが伝わってきます。
「Dr.STONE reboot:百夜」では、本作では千空のクラフトがアナログ的な科学作品が多かった反動からか、翼の生えたようなISSに、最終回でやはり登場したAIのレイ、地球に迫る惑星に向けて核ミサイル400発など、リブートというよりは作画にブーストがかかっていました。
ちなみにロシア科学大好きだそうです。
そして、最後は仕上げまでのスピード。
前述した「ORIGN」連載時は週刊誌2本を同時作業していたという半端ない作業量。
早くからデジタルで執筆をされているようですが、殆ど一発描きであの超美麗な画が上がるというから脱帽するしかありません。
【Dr.STONE(ドクターストーン)】科学監修くられ氏とは?
コマの欄外に「科学監修:くられ」という記載に気が付いた方はいるでしょうか。
この「くられ」氏こそ、千空が作るクラフトに説得力と存在感を与えてくれる隠れざるスタッフだったのです。
肩書きはサイエンスライターという自称不良科学者ですが、大学講師もされているそうです。
YouTubeなどでは狐のお面を被って登場しています。
2020年3月には 日テレ系の堺正章が校長役を務める「世界一受けたい授業」にも出演。
千空とマグマが地下の湖から脱出した時のエピソードや、ゲンが大好き原始コーラの紹介をしていました。
詳細は以下のURLをご参照ください。
大人気マンガ「Dr.STONE」に学ぶ!文明を作った科学の力|世界一受けたい授業|日本テレビ (ntv.co.jp)
【Dr.STONE(ドクターストーン)】くられ氏の本は図書館を検索?
そんなクセのある、いや個性的なくられ氏ですが、その著書は実は意外なところで発見が出来るかもしれません。
それは図書館。
空想科学を真面目に考察した『アリエナクナイ科学ノ教科書』(ソシム社:2017年3月)は、星雲賞も受賞した分かりやすい一冊です。
他にも著書多数なので、最寄りの図書館に所蔵があれば借りてみてはどうでしょうか。
まとめ
最強の作品には最強の布陣。
これぞ漫画界の三密。
今後も読んでいる我々が驚くようなストーリーや作画、仕掛けを期待するところです。

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