信の秦兵としての初陣は魏国との戦・蛇甘平原の戦いでした。
初めての相手となったのは魏火龍七師・呉慶の副将である宮元(きゅうげん)の軍。
秦の千人将・縛虎申に軍を率いる者としての心構えを教わりながら死地を駆け抜け辿り着いた宮元との対峙は、信を語る上で欠かせない戦となりました。
それでは一体どんな戦いだったのか、本記事では相手となった宮元をピックアップしておさらい!
他にも宮元の性格や強さなども詳しくご紹介していきたいと思います!
Contents
【キングダム】宮元のプロフィール
宮元(きゅうげん)は魏国の将軍。
窪んで見開いた不気味な目、面長にチョロッと蓄えた口髭が特徴です。
初登場は第54話で、蛇甘平原の戦いにて秦軍と交戦。
呉慶軍の副将として魏軍第3軍を率い、初陣である信の前に立ちはだかりました。
【キングダム】宮元の性格とは?
宮元(きゅうげん)は思慮深く理性的な性格。
戦場における兵法や兵数に確固たる信頼を置いており、小隊での奇襲があっても慌てることはありません。
また、奇跡を「非力なものに舞い降りる幸運」だとして嫌うほか、仲間の犠牲を美談として戦場に持ち込む者を嫌悪しています。
“万が一”というものを信じず、あるいはそれが無いように細やかに軍略を立て、冷徹に戦いを進めていくタイプだと感じます。
【キングダム】宮元の強さとは?
宮元(きゅうげん)は呉慶軍の副将を務める軍師であり、自軍の本陣から戦場を動かしていく知略型の将軍です。
その特徴は理性的で感情に左右されない冷静な戦略家であること。
先述の通り兵法や兵力を重んじており、圧倒的優位にある場合には戦場の小さな動きは気にかけず、着実に敵総大将を狙い策を打っていきます。
そのため蛇甘平原の戦いでは縛虎申小隊の本陣奇襲を許してしまいましたが、それでも宮元は慌てる様子を見せませんでした。
何故なら武勇にも優れているから。
宮元はかつて呉慶と前線に立っていたこともあり、戦術だけでなく短槍の腕も立つのです。
細かな戦略で確実に敵軍を叩き、奇襲があっても自ら迎え討つ実力を持つ、バランスの良い将と言えるでしょう。
【キングダム】宮元は実在した?
実在した人物をモデルにしたキャラクターも多く登場する『キングダム』ですが、本記事の調べでは史実に宮元(きゅうげん)の名は見つけられませんでした。
原先生が生み出したオリジナルキャラクターの可能性が高いですね。
そもそもこの時代の魏についての資料が乏しいらしく、原先生も苦労しているようです。
呉慶や呉鳳明など魏国を代表するキャラクターたちも殆どがオリジナルだそう。
それでこれほど魏にも魅力を持たせているのですから凄いですよね。
【キングダム】宮元と呉慶の関係性とは?
宮元(きゅうげん)は呉慶軍の副将。
蛇甘平原の戦いでの宮元は軍師然としていますが、かつては呉慶と共に前線で武勇を誇っていた武将でもありました。
つまり宮元は呉慶と共に戦場を駆けながら、魏国屈指の軍才を持つ彼の戦いを傍で見続けてきたということです。
そのため宮元には「呉慶様の動きには細やかな軍略が組まれている」と呉慶に対する理解と敬意が感じられ、戦い方も「軍略なき奇行には真の実力は宿らぬ」と何よりも軍略に重きを置いたものになっています。
【キングダム】蛇甘平原の戦いでの活躍
蛇甘平原の戦いで宮元(きゅうげん)は早々に丘に陣を敷き、丘を取ろうと突撃してくる秦軍を地の利を生かしながら撥ね退けます。
しかし信含む秦軍第4軍が前線を押し始めると宮元は戦略を変更。
魏軍の主力である戦車隊を用いて秦軍歩兵団を蹂躙し、秦軍に大打撃を与えたのでした。
宮元は機と見てそのまま全軍を挙げて麃公本陣に突撃させます。
ところがその間に手薄になった宮元本陣を縛虎申率いる小隊が急襲。
宮元は中華十弓のひとり・黄離弦を呼んで迎えうちますが、縛虎申は胸に黄離弦の矢を受けながらも宮元のいる本陣に辿り着いてきたのでした。
それでもその姿を「奇跡」とし、「そのような運頼みの戦をやっているから数万が犬死するのだ愚か者だ」と泰然と対応する宮元。
座して謀る兵法家に見えても実は武勇にも自信があった宮元は、素早く縛虎申を短槍で貫いたのでした。
【キングダム】宮元は死亡した?
縛虎申を討ち終わりかと思われたその時、なんと縛虎申が宮元(きゅうげん)の頭を掴んできました。
実は縛虎申は黄離弦の矢を受けてすでに視力を失うほど瀕死の状態であり、宮元が槍を突きに近づいたことで、最期の力を振り絞って宮元の首をとりに来たのです。
もはや「奇跡」とも表現できない縛虎申の強い意思に宮元は言葉を失います。
そしてそのまま縛虎申に首を貫かれてしまったのでした。
つまり宮元は縛虎申と相討ちに。
最期は「死に絶えろ。魏の地を汚さんとする侵略者共よ」と秦に対する憎悪を心の内に呟きながら死亡しました。
【キングダム】アニメ宮元役の声優は誰?
アニメ『キングダム』で宮元(きゅうげん)を演じているのは小室正幸(おむろまさゆき)さん。
小室正幸さんは1948年3月6日生まれ、石川県出身、プロダクション・エース所属のベテラン声優です。
主に洋画・海外ドラマの吹き替えに出演しているので、アニメよりそちらの方でご存じの方が多いかもしれません。
- 『こち亀』大前田長五郎
- 『グラップラー刃牙』本部以蔵、栗谷川等
- 『銀魂』イバラキ、天導衆、他
- 『機動戦士ガンダム00』ブライアン・ステッグマイヤー
- 『はじめの一歩』ビル・スチュワート
- 『ポケモン ベストウィッシュ』ゼーゲル博士 etc.
まとめ
宮元(きゅうげん)は魏・呉慶軍の副将であり、信の初陣の相手。
魏火龍・呉慶譲りの巧みな軍略で秦軍に大打撃を与えましたが、突撃してきた縛虎申と相討ちとなり死亡しました。
戦に対し理性的で冷静な捉え方をしている宮元は、熱い覚悟を持っている縛虎申の生き様・死に様を引き立たせた存在。
出番は少なかったですが、宮元との戦いを通じて“軍としての勝利とは何なのか”や“仲間の死を背負って前に進んでいく強さ”などが知れましたよね。
縛虎申の熱い特攻に目が行きがちですが、宮元の考え方も間違ってはいないとも考えさせられますし、是非信の初陣では相手である宮元にも注目してみてください!
